民謡の第一人者、原田直之(70)の生まれ故郷は福島県浪江町。
福島第1原発事故の影響で全町民が避難しており、なつかしい古里に足を踏み入れることができないでいる。
岩手県大船渡市出身の歌手、新沼謙治(56)は、古里を津波が襲った半年後に、妻を病で失うという悲劇に見舞われた。
2人は、今日もまた古里への強い思いを歌に託している。
(櫛田寿宏)
■原田直之
浪江の風景
よみがえらせる
《相馬恋しや
なつかしや》
福島県の相馬地方は民謡の宝庫と呼ばれる。
この地を歌った「新相馬節」は望郷の歌だ。
原田は「新相馬節」を得意としている。
「毎日歌っています。
メロディーがいい、すばらしい歌です。
震災の前は何気なく歌っていましたが、今は複雑な気持ちで歌っています。
つらいくらいです」
民謡歌手としての原点が浪江にあると考えている。
「西に阿武隈山地、東に太平洋。
田園風景が美しい農業の町です。
すばらしい自然があります。
夏は請戸川で泳いだものです。
私の民謡を育ててくれた場所です。
浪江に生まれなかったら民謡は歌わなかった」
町内を南北に貫く国道6号沿いには、「民謡歌手
原田直之生誕コスプレショップ比較の地」と彫った記念碑が建っている。
有志が資金を出し合った。
そんな浪江に報いようと、観光親善大使として町のPRに努めてきた。
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