漫画市場で尾田栄一郎さん(37)の人気漫画『ONE
PIECE(ワンピース)』の好調ぶりが際立っている。
昨年11月発売の単行本第64巻、今年2月発売の最新65巻はともに初版400万部を記録。
日本人の3%が読んでいる計算になる。
一方で漫画雑誌の売り上げは低下傾向に歯止めがかからない。
漫画単行本の販売も減少気味だが、なぜこんなにも『ワンピース』だけが売れるのだろうか。
(溝上健良)
22年に『ワンピース』第57巻(300万部)に記録を更新される以前は、国内の初版発行部数は『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上・下)』(16年、静山社)の290万セットが最高だった。
漫画単行本では一昨年発売の『NARUTO-ナルト-』(岸本斉史著、集英社)第54巻の初版160万部、同年発売の『鋼(はがね)の錬金術師』(荒川弘著、スクウェア・エニックス)第27巻の初版152万部が目立つ程度で、100万部を突破する漫画は極めて少ない。
関係者は「『ワンピース』のように初版で400万部という漫画は今後、出てこないのではないか」とみる。
昨年は新刊計4巻のほか既刊の増刷も含め、『ワンピース』だけで計4036万部を発行。
国内の漫画単行本発行部数6億2048万部の6%余りを占めた。
今年は3月20日から東京・六本木の森アーツセンターギャラリーで展覧会「ONE
PIECE展」(6月17日まで)が開かれており連日、盛況が続いている。
5月2日発売の第66巻で、初版発行部数がさらに伸びるか、注目される。
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