【北京=関泰晴】中国の著名な反体制活動家で、1980年代の民主化運動で指導的役割を果たした天文物理学者の方励之氏が、亡命先の米アリゾナ州で死去したことが7日、分かった。76歳だった。
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死因は不明。89年6月の天安門事件の元学生指導者、王丹氏ら海外在住の民主活動家がツイッターなどで明らかにした。
方氏は天安門事件で学生の民主化要求運動を支持。事件直後に共産党政権の弾圧を恐れ、北京の米国大使館に保護を求めて避難した。その後、政権は「反革命運動を扇動した」として方氏を指名手配し、方氏は大使館での生活を余儀なくされた。方氏は1年後の90年6月に出国が認められ、英国滞在を経て米国に渡った。
方氏は、共産党の一党独裁に反対して中国の民主化を要求する言論活動を展開し、胡耀邦総書記(当時)の失脚に絡み、1987年1月、中国科学技術大学の副学長を解任され、党除名の処分を受けた。中国の反体制派学者を代表する人物で「中国のサハロフ」と称され、海外の民主活動家の精神的支柱でもあった。
(2012年4月7日21時32分
読売新聞)
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