約３時間の中断後、池田の“第１打”は、１８番グリーン手前のグラスバンカーからのアプローチだった。
中断中、集中豪雨がありグリーンの状態も分からない。
バンカーは深く、見えるのは旗だけ。
不安を持ってのアプローチは６メートルもピンをオーバーしたが、「あそこでボギー打ったら、話にならんだろう」と池田。
パーでしのぎ、「久々に満足するゴルフができた」。
ノーボギー、９バーディーの６２。
初日に武藤がマークした６４を超えるコースレコードだ。
７月下旬から８月にかけ、ツアー選手権がない２週間ほどの“夏休み”に、熊本県玉名市のゴルフ場で異例の夏合宿を行った。
その成果が出た。
序盤は１番でイーグルチャンスを逃すなど、ストレスがたまる展開だったが、７番で約８メートルのパットを決めると、１１番まで５連続バーディーと波に乗った。
現在９勝の池田、関西エリアでの優勝はない。
「関西は食事はうまいし、好き。
関西での初勝利が１０勝目というのもいいね」。
今回優勝すれば、２６歳７カ月２８日での１０勝達成となり、尊敬する尾崎将司の２７歳８カ月５日の記録を抜く。
（村田雅裕）
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