河村たかし名古屋市長と大村秀章愛知県知事は28日、共同で記者会見し、共通公約に掲げた「中京都構想」の具体化を図る「中京独立戦略本部」の概要を発表した。経済界代表、学識経験者からメンバーを選んで4月に初会合を開き、秋をめどに都構想の方向性を打ち出す方針だ。
「中京都構想」は県と市の司令塔を一つにする構想で、河村、大村両氏が「大阪都構想」を掲げる橋下徹大阪府知事との連携の旗印に掲げた。今後は構想具体化に向け、県・市の政策立案部門を戦略本部事務局に集約し、企業誘致や環境政策などの共同事業も進めたい考えだ。
戦略本部は、河村、大村両氏が共同本部長となり、議長は両氏が1カ月交代で務める。初代議長は河村氏とした。さらに、有識者によるタスクフォースを設けて課題を検討、県・市の担当部局職員によるプロジェクトチームが実務を担うとしている。
大村氏は会見で「都構想は橋下知事も言っている。統一地方選後にさらに詳細に検討すると聞いているので、連携できれば」と語り、橋下氏と歩調を合わせる考えを強調。河村氏は「外郭団体もぎょうさん重複しとる。無駄をなくして国に言いたいことを言う」と述べ、県と市の行政機関の重複を排除していく考えを示した。(石井潤一郎)
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