日本ハムの投打二刀流ルーキー、大谷翔平投手(19)=花巻東=がプロ初アーチ。
右翼の定位置を争うライバルたちも“二刀流”に挑戦することで、大谷とチームが活性化してきた。
大谷は10日の楽天戦(Kスタ宮城)に「7番・右翼」で先発出場。
4回1死三塁で迎えた2打席目、相手先発の永井が2球続けてボールを放り、舞台は整った。
「ボールが先行していたし、犠牲フライでもいいという気持ちで思い切りいこうと思った」。
注文通りの直球は内角へ。
目が覚めるような腰の回転ではじき返した白球は、ぐんぐん伸びて右翼席中段に突き刺さった。
92打席目で飛び出したメモリアル弾。
「遅かったかなと思うし、もっともっと打ってチームを助けられたらよかった」。
心からの本音だろう。
球界屈指の右翼手・糸井がオリックスにトレードされ、意図的に空けられたポジション。
そこにすっぽり収まったのが新人で、しかも投手と掛け持ちの大谷だ。
ほかの本職の外野手にすれば、面白いはずがない。
19歳の大谷もそうした気配を肌で感じながらプレーしてきた。
初本塁打が「やっとか、という感じ」なのも仕方ない。
日本ハムの外野陣は、左翼が中田、中堅は陽岱鋼で盤石。
残る1枠を巡るライバルたちの位置づけは、大谷がブルペン調整や登板日、登板後の静養のため右翼で出られない試合の“穴埋め要員”だ。
モチベーションが上がらないせいか、軒並み打率は1割台に低迷。
大谷が打席に立てない日は、右翼手の貧打が打線の穴となっていた。
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