人間の生き方をシンプルに
米国のベテラン、ジャクソン・ブラウン=写真=と、人気女性シンガー・ソングライター、シェリル・クロウが競演するコンサート・ツアーが行われている。
ジャクソンは「前回とできるだけ内容は変えたい。今のバンドは古い作品を現代的な音にしてくれる。シェリルのファンだから、一緒にやるのは楽しみだね」。
1972年にデビューアルバムを発表。清潔感のあるウエストコースト・サウンドとともに、政治や社会問題、人間の生き方を歌詞にしてきたことでも知られる。代表曲の「プリテンダー」では、起床し、働き、眠りにつくという平凡な日常生活をほろ苦く描き、「ぼくはおめでたいばか者になって せっせと稼ぎまくることにしよう」と、社会と個人との関係を歌う。
「政策について歌いたいのではなく、人々がどう考えているかが大事なんだ。皆何を求め、何が人間にとって必要なのか。そういう基本的なことを歌っていきたい」。背景にある思想が複雑であったとしても、言葉はシンプルにしたいという。
来日記念盤として、ライブ盤の「ソロ・アコースティック1&2」(ソニー)が出たほか、5月には長いつきあいのギタリスト、デヴィッド・リンドレーと共演のスペインでのコンサートを収録した「ラヴ・イズ・ストレンジ」(同)も出る。
残りの東京公演は11日が東京国際フォーラム。12日が東京厚生年金会館。(電)03・3402・5999。
(2010年3月4日
読売新聞)
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