那須雪崩事故で実刑判決

　２０１７年栃木県那須町で高校山岳部員ら８人が死亡する事故がありました。昨日宇都宮地裁は教諭ら３人に実刑判決を言い渡しました。「雪崩が自然現象という特質を踏まえ，相当に重い不注意による人災」として禁固２年の判決を出しました。山岳部という特殊な部活動中に起こった事故でに実刑判決、しかも猶予はつかなかったことに元教員として驚きました。執行猶予がついてもいいのでは。裁判所は新雪情報などの情報収集の不備や生徒に歩行訓練の範囲を明確に周知しなかったことが事故を引き起こした原因と断定しました。しかし、死亡した遺族たちにすれば、当然の判決というか軽すぎると思ったかも知れません。まだ１審ですので、これからも裁判は続くと思いますが。そういえば豊橋でも２０１０年、浜名湖での自然体験学習中の章南中２年の女子生徒がボート転覆事故で死亡する事故がありました。この時は施設の責任者に実刑判決が出ましたが執行猶予が付きました。また遺族は校長を訴えましたが、棄却されました。遭難事故とは大分自然条件等異なりますが、やはり猶予の付かない実刑は衝撃でした。今学校では校外の活動については安全面について神経質におる程、慎重に実践していると思います。