抗がん剤治療や脱毛症の方のための医療用ウィッグ・自毛デビューのブログ

大田区蒲田で医療用かつらスリール製作・抗がん剤治療後の自毛デビュー対応の患者様専用美容院シェモアのブログ

普通の美容院に行けない時に

2019年08月24日 07時33分43秒 | ご自髪のこと

 

夏も終わりに近づいてきた気配ですね。

 

今朝の夢は成人式の着付けをしていました。

何人も続く着付けに、「帯結びどうしようかな~」と真剣に悩んでいました。

 

着崩れも気になっていたし、夢で良かったです。(笑)

 

 

 

 

先日ご自髪のカットにご来店くださった方は、

お帽子を被られてウィッグ無しでご来店くださいました。

とてもお若く20代のように感じました。

 

治療後1年くらいで、毛量が戻りづらいのかな…と感じるぐらいの髪のご様子でした。

 

「今、治療中なんです。大腸のがんで」とお話しをしてくださいました。

 

お話しを伺って、ふと思い出しましたのが、

春にご相談のあった大腸がんの方の治療の脱毛が、とてもゆっくりだったことでした。

年初めからの治療でしたが、ゆっくりの脱毛に様子を見ながら

夏の初めに部分ウィッグをお作りさせていただきました。

 

今回のお若い患者さんも同じ治療でフォルフォックス療法でした。

「部分ウィッグですか…。最初から、こういう美容室に来てれば、そういう選択肢もあったのですね」

脱毛が始まって慌てて通販ウィッグをご購入されたそうです。

 

今回はショートのウィッグからご自髪がはみ出てきたので、カットが必要になったそうです。

はみ出す髪もなりますが、毛量が減ってきた髪が長くなると、必要以上に毛先が薄く見えます。

 

お話しを伺いながら、どんどんカットをしていきました。

「普通の美容院で説明したら、引かれちゃうと思って」とお話してくださいました。

確かにそうだと思います。

 

 

前髪は私独自の”多く見える前髪カット”をして差し上げると、

「すごい!多く見えます!」と笑顔で仰っていただけました。

 

カット後にシャンプーをされて、ブローで仕上げるという美容室の流れに。

「美容室、久しぶりです。。」と終始嬉しそうなご様子でした。

出来上がりに「凄く多くなって(毛量が)感じます。これなら普通に見えますね」と仰っていただき、

カットをさせていただいて良かったなと思いました。

私にも思い出に残るカットでした。。

 

 

これまではアントラサイクリン系やタキサン系の治療で、グッと脱毛される方のサポートが主でしたが、

今回の方のような治療で、美容室にお困りの方も多いのだろうと感じました。

女性がなるガンの1位が大腸がんですし。

 

もっと、私達のような美容師は増えないといけないな。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 今日は写真ネタが無いので、昨日立ち寄ったいつもの花時計さんの変わった実の写真でも載せてみました。

 

 

スイカのようです。可愛いでしょ。 

 

 

 

 

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