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トラウマからの脱却をうまく描いた『ファーストラヴ』

2021年02月12日 19時08分22秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:20/24
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
サスペンス
ヒューマンドラマ
トラウマからの脱却

【あらすじ】
川沿いを血まみれで歩く女子大生が逮捕された。
殺されたのは彼女の父親。

「動機はそちらで見つけてください。」
容疑者・聖山環菜(芳根京子)の挑発的な言葉が世間を騒がせていた。

事件を取材する公認心理師・真壁由紀(北川景子)は、
夫・我聞(窪塚洋介)の弟で弁護士の庵野迦葉(中村倫也)と共に、
彼女の本当の動機を探るため、
面会を重ねる。

二転三転する供述に翻弄され、
真実が歪められる中で、
由紀は環菜にどこか過去の自分と似た「何か」を感じ始めていた。

そして、自分の過去を知る迦葉の存在と、
環菜の過去に触れたことをきっかけに、
由紀は心の奥底に隠したはずの「ある記憶」と向き合うことになるのだが……。

【感想】
サスペンスっぽくはあるけれど、
犯人はすでにわかっているので、
その動機が何なのかを深堀りしていく映画。
だから、刑事は出てこずに弁護士と公認心理師がメイン。

由紀と環菜が幼少期にトラウマがあるという共通項をフックに、
お互いを、そして自分自身を見つめ直す展開と、
その2人の迫真の演技が見どころになっている。

ただ、いずれも"性"に関わる部分ではあるので、
ちょっと重い。
“ちょっと”というのは、
ストレートにそういうことではなく、
変化球で来てるから、
人によってはストレートで来るよりも嫌悪感ありそう。

歪んだ家庭環境や父と娘という関係性、
弱い少女という立場で抗うことができなかった2人が、
それを乗り越えていく過程はいいけどね。

ずっと言えなかった、
言ってはいけないと思い込んでいたことを、
正直に話すことで、
痛みは伴うけれど、
結果それが救いになるっていう見せ方もよかった。

とはいえ、2人のエピソードがリンクしているわけじゃないんだよね。
なので、時々「これ何だっけ」って思ってしまう部分はあった。
由紀は由紀、環菜は環菜と分けて観る必要はあるかなー。

あと、あんまりサスペンスを期待しすぎない方がいいかも。
どちらかと言えばヒューマンドラマなので。

さっき観た『すばらしき世界』に引き続き、
内村遥が出ているから、
同じ役者を同じ日に違う映画で目にするというのもなかなか貴重(笑)

それにしても、窪塚洋介は相変わらずかっこいいな。
あの人にしか出せないオーラや雰囲気ってのがあって、
オダギリジョーにも似たような感覚を覚える。

映画『ファーストラヴ』公式サイト

主演:北川景子×監督:堤幸彦×原作:島本理生 第159回直木賞受賞ベストセラーサスペンス、衝撃の完全映画化! |大ヒット上映中!

映画『ファーストラヴ』公式サイト

 


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