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主人公の見た目がとにかく印象的な『聖なる犯罪者』

2021年01月23日 19時43分27秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:8/13
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
ヒューマンドラマ
前科者の人生
クスリ
ドラッグ
セックス

【あらすじ】
少年院で出会った神父の影響で熱心なキリスト教徒となった
20歳の青年ダニエル(バルトシュ・ビィエレニア)は、
前科者は聖職者になれないと知りながらも、神父になることを夢見ている。

仮釈放が決まり、
ダニエルは少年院から遠く離れた
田舎の製材所に就職することになった。
製材所へ向かう途中、
偶然立ち寄った教会で出会った少女マルタ(エリーザ・リチェムブル)に
「司祭だ」とウソをついたのがきっかけで、
新任の司祭と勘違いされ、
そのまま司祭の代わりを任されることに。

ダニエルの司祭らしからぬ言動に村人たちは戸惑うが、
若者たちとも交流し、
親しみやすい司祭として人々の信頼を得ていく。

1年前、この村で7人もの命を奪った凄惨な事故があったことを知ったダニエルは、
この事故が村人たちに与えた深い傷を知る。
残された家族を癒してあげたいと模索するダニエルの元に、
同じ少年院にいた男が現れ、
事態は思わぬ方向へと転がりだす……。

【感想】
設定の秀逸さはもちろんのこと、
キャラクターに引き込まれる映画。
全体的に暗い雰囲気で静かに進んでいくものの、
前科アリの聖職者が、1年前の事故を発端にした、
村人たちの人間関係のいざこざに首を突っ込んでいく内容は見ごたえある。

外見からして主人公の存在感がすごい。
彫りの深さと青い瞳、
そしてボウズという出立ちがおっかなさすぎて。
「極悪非道の限りを尽くし、地元じゃ“デスクロー”と呼ばれていた」
なんて言われても不思議じゃないぐらいの悪役感。

仮釈放後も真っ先に、
ドラッグ、酒、女と欲望の限りを尽くすんだけど、
中身はけっこう真面目。
聖職者になりたいという夢を抱き、
自分なりのやり方で村人の癒しになろうとしていて、
そのギャップがよかった。

また、前科者がその後の人生をどう歩むかっていうことも考えさせられる。
ちゃんと更生されるのか、自由はあるのか、夢を見られるのか。
ダニエルは身分を偽ってはいたけど
、自分の夢は叶えられたし、
彼のおかげで癒された人もいる。
制度的にはNGだけど、
やっていることは立派な聖職者だと思うよ。

資格が必要な職業だとたまにあるよね。
資格はあるけど人としてダメな人間と、
無自覚だけどやってることは正しい人間。
肩書きと中身のどっちが本物かっていう。
まあ、今回はクソみたいな正当な聖職者はいなかったけど。

これ、日本だと犯罪歴のある人がお坊さんになる感じだろうか。
まあ、日本は信仰心が薄いから、
この手の映画はなかなか作られなそうだけど。

映画『聖なる犯罪者』公式サイト

映画『聖なる犯罪者』公式サイト

 


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