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50年以上も前の映画なのに壮大な映像と音楽に宇宙の神秘を感じた『2001年宇宙の旅』

2021年07月10日 14時47分06秒 | 映画


【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:4/8
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★★
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
SF
宇宙
モノリス
生命の進化
時間の超越

【あらすじ】
人類の祖先が日々生存競争に明け暮れていた時代。
彼らの前に正体不明の黒い四角柱が現れる。
恐る恐るその表面に触れた彼ら=ヒトザルは、
武器を使うことを覚え、
進化への第一歩を踏み出した。

数百万年後、人類が宇宙進出を果たした未来。
アメリカ宇宙評議会のフロイド博士(ウィリアム・シルベスター)は、
月面のクレーターで発掘された黒い四角柱を調査するため、
月基地に向かう。

博士がその四角柱の表面に手を触れた瞬間、
強力な信号が木星に向けて発信され始めた―。

【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
1968年のアメリカ映画。

今さらって笑われそうだけど、
これが初めての鑑賞。
「これは映画館で観ないといけないな」
と思って機会をうかがっていたけど、
待っていた甲斐があった。
ちなみに、原作小説は読んでません(笑)

SF映画の傑作と言われている作品で、
『未知との遭遇』(1977)や『スター・ウォーズ』(1977)、
『インターステラー』(2014)など、
後の多くのSF作品に影響を与えまくっている映画。

今から53年も前の作品なんだけどね、、、
これはすごかった。。。
思わず鳥肌立っちゃったもん。
もはや観ないと人生損する作品かと。

正直、ストーリー自体はやや難解かもしれない。
冒頭の400万年前のヒトザルの時代から、
急に2001年に舞台が変わり、
ラストも「なぜそうなる?」という感じで、
SF映画に慣れ親しんでないと、
よくわからないまま終わりそう。

でも、この映画で圧倒されるのは、
ストーリーよりも、
画と音の組み合わせが秀逸すぎるところかなって思う。
さすが、カメラマン出身の
スタンリー・キューブリック監督というだけあってか、
画と音で楽しむ映画と言ってもいいぐらいかと。

CGもロクにない時代なのに、
今観ても宇宙の壮大さが伝わってくる映像。
そして、ここが一番大きなポイントだと思うんだけど、
その画を盛り上げるBGMとして、
クラシック音楽が使われてるんだよね。
当時のSF映画では電子音楽を使うことが多かったため、
クラシック音楽を多用することは異例だったらしい。
そのおかげで、宇宙の壮大で荘厳な雰囲気を
より一層引き立てているなって感じた。

さらに、途中で無音の状態も差し込んでくるから、
広く大きな宇宙とはいえ、
圧倒的な虚無と静寂に包まれているってのも伝わってくる。

あと、個人的に好きだったのは、
宇宙船を制御する人工知能HAL9000型コンピューター。
舞台は2001年だから、
映画公開当時としては33年後の未来、
今からしたら20年前の過去だけど、、、
残念ながら現代でもあんな流暢に音声認識してくれるAIは、
少なくとも一般には普及していません。

で、そのHALが自我を持って、
船員を追い出すってのがね、
今から50年以上も前に、
すでにAIの反乱っていう設定を
思いついていたのかって感心した。
今となっては、
ロボットやAIが自我を持って、
人間と対立するなんて話はよくある設定だから。

そして、謎に包まれた黒い四角柱(モノリス)。
その正体は映画の中では明かされないけど、
それに触れることで、
ヒトザルは武器を使うことを覚え、
フランクは時空を超えた(?)。

フランクの身に起こったことって、
ちょっと『インターステラー』っぽいよね。
超現象すぎてもはや説明できないんだけど、
宇宙にいたはずが、
急に洋室へと場所が移り、
目の前には年老いた自分がいて。
あのモノリス自体が高次元の存在で、
仕組みはわからないけど、
時間と空間を超越できる能力でもあったのかなって思ってるけど、
どうなんだろうか。

エイリアンと戦う話だったり、
宇宙人と交流する話ではないけれど、
宇宙と生命の神秘を感じられる
非常に有意義な映画だと思う。
これを観たら、
確かに後のSF映画は大きく変わりそうだ。

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

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