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少年2人のひと夏の恋と永遠の別れを描いた純愛ラブストーリー『Summer of 85』

2021年08月21日 22時27分11秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:131/171
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ラブストーリー
同性愛
死別

【あらすじ】
セーリングを楽しもうとヨットで1人沖に出た
16歳のアレックス(フェリックス・ルフェーヴル)は、
突然の嵐に見舞われ、転覆してしまう。
そんな彼に手を差し伸べたのは、
ヨットで近くを通りかかった18歳のダヴィド(バンジャマン・ヴォワザン)。
運命の出会いを果たした2人だが、
その6週間後にダヴィドは交通事故で命を落としてしまう。

永遠の別れが訪れることなど知る由もない2人は急速に惹かれ合い、
友情を超え、
やがて恋愛感情で結ばれるようになる。
アレックスにとってはこれが初めての恋だった。
互いに深く想い合う中、
ダヴィドの提案によって
「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊る」
という誓いを立てる2人。

しかし、ケイト(フィリッピーヌ・ヴェルジュ)の出現を機に、
恋焦がれた日々は突如終わりを迎える。
嫉妬に狂うアレックスとは対照的に、
その愛情の重さにうんざりするダヴィド。

2人の気持ちはすれ違ったまま、
追い打ちをかけるように事故が発生し、
ダヴィドは帰らぬ人となってしまう。
悲しみと絶望に暮れ、
生きる希望を失ったアレックスを突き動かしたのは、
ダヴィドとあの夜に交わした誓いだった─。

【感想】
フィルマークスではかなりの高評価なこの映画。
正直、僕はそこまで、、、だったけど、
美しい描写が印象的な話だ。

少年同士の色恋沙汰を描いたラブストーリー。
特徴的だなと思うのは、同性愛の描かれ方。
ほとんどの映画では「道ならぬ恋」といった扱いが目立つ。
当人たちも「自分は間違っているんじゃないか」と苦悩することも多い。

しかし、本作ではそんな描写は一切ない。
普通に男女が恋に落ちるぐらい自然に、
少年2人が恋に落ちている。
もはや男女という分け方の概念がないぐらいに。
舞台は1985年。
今よりもLGBTは生きづらい時代だったかもしれない。
その点、描かれ方はとても現代的だなと感じる。

ストーリー自体はとてもシンプル。
アレックスとダヴィドが恋に落ちる。
やがてダヴィドはケイトに心惹かれ、
アレックスから離れる。
それに嫉妬したアレックスが彼の元を飛び出し、
追いかけたダヴィドが……。
という感じ。

アレックスはダヴィドに対する独占欲が強かった。
一方、ダヴィドは気軽に遊びたかった。
そういう方向性のズレが悲劇を生んだ。
まあ、日常生活における恋愛でもよくある話かな(笑)

人間ドラマ自体はけっこうあっさりしてたんだよね。
なので、個人的には感情移入はできず。
ロマンチックさもそこまで感じられなかった。

ただ、アレックスがケイトに諭される場面は共感できたかなー。
「アナタは実際は恋をしていなかったんだよ」
「顔と体は理想だったかもしれないけど、心は理想じゃなかった」
「アナタが思うダヴィドはいなかったんだよ」
って。

恋愛のように「相手がいて成り立つこと」って難しいよね。
自分だけががんばっても、
想いを募らせても、
意味がないから。
面倒な部分もある反面、
人としての深みは増していくかもしれないけど。

アレックスにとってはこれが初恋だった様子。
この先の彼の人生にとって、
大きな意味を持つ恋愛だったと考えると感慨深いな。

映画『Summer of 85』公式サイト

【絶賛公開中】フランソワ・オゾン監督、原点回帰で新境地!少年たちの刹那の恋に魂が震えるピュア・ラブストーリー

映画『Summer of 85』公式サイト

 


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