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天地を揺るがす超魔術と巨大怪獣の殴り合いだった『白蛇:縁起』

2021年08月10日 23時46分32秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:98/161
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★★☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
アニメ
アクション
ラブストーリー
仙術

輪廻転生

【あらすじ】
『白蛇:縁起』は中国の四大民間説話の1つ
『白蛇伝』の前世の話。

晩唐の時代、
国師が民間人に蛇を大量に捕獲させていた。
白蛇の妖怪「白」(見た目は人間の美少女)は
国師を刺殺しようとしたが失敗。
彼女は逃亡の末、
記憶をなくしてしまったものの、
捕蛇村の少年「宣」に救われる。

「白」の記憶を取り戻すため、
2人は冒険の旅に出る。
その旅の中で2人は恋に落ちるが、
白が白蛇の妖怪ということも明らかになってしまう。

一方、国師と蛇族との間に激しい戦いが始まろうとしていた。
2人の恋に大きな試練が待ち受ける。

【感想】
中国産のフル3DCGアニメーション映画。
最近、中国のアニメが劇場公開されるケースが増えているように感じる。
『羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来』(2019)や
『ナタ転生』(2021)がそう。

本作は中国で有名な『白蛇伝』という説話をモチーフにした話。
白蛇の妖怪である女性と人間の青年の
冒険と恋路を描いたアクションラブストーリーだ。

ストーリー自体はテンポがいいというより、
やや急ぎ足に進んで行く印象ではあるけど、
話自体はシンプルなのでわかりやすい。
とにかく、白の記憶を取り戻すことと、
彼女を狙う者たちとのドッカンバトルがメイン。

そして、映像がすごい。
今回はヒロインが蛇に変身するので、
素早くヌルヌルとした動きや尾っぽの振り回しなど、
なかなか斬新な戦い方。

しかも、国師が超魔術(ここでは仙術と呼ばれている)の使い手で、
彼が繰り出す強力な魔術の数々がド派手すぎてメッチャカッコいい。
キャラクターデザインは中国っぽいので好みはあるかもしれないけど、
日本でも受け入れられやすそうなデザインで、
僕は好きだった。

あとは、けっこういろんな映画を彷彿とするシーンが多い。
国師が従える軍と蛇一族の乱闘は
『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)の決戦シーンだし、
白が巨大化して戦うシーンは
『ゴジラvsコング』(2021)並みの勢い。
さらには『タイタニック』(1997)を思わせる構図まで。
所々、ディズニーやピクサーみたいに感じるところもあるので、
映画好きな人ならピンと来るところはあるだろう。

けっこうトントン拍子に話が進んで行くので、
あんまりキャラクターへの感情移入はできなかったけど、
最後まで観ると大冒険の中にロマンチックさもしっかり入れ込んでいて、
上記のいろんな映画の要素も踏まえると
「幕の内弁当」っていう感じがするかな。

出ている吹き替えの声優さんが好きなら観てもよいかと。

ちなみに、続編もあるらしいけど、
日本で公開するかはまだわからない。

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