【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:16/44
ストーリー:★★★★☆
キャラクター:★★★★☆
映像:★★★★☆
音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:★★★★☆
【以下の要素が好きなら楽しめるかも】
アクション
タイムスリップ
青春
歴史
戦国時代
流血
【あらすじ】
自分に自信が持てない弓道部の西野蒼(新田真剣佑)は、
部活にも力が入らず、
幼なじみの瀬野遥(山崎紘菜)と松本考太(鈴木伸之)も、
そんな蒼のことを気にかけていた。
いつもと変わらない日々が続いていたが、
ある日、一本の雷が校庭に落ちて、
彼らの日常が一変する。
学校の外の見慣れた風景は、
見渡す限りの野原となり、
校内には刀を持った野武士が襲来して、
学校中がパニックに!
次々と生徒が倒れていく中、
歴史オタクの蒼は、
学校がまるごと戦国時代、
かの有名な「桶狭間の戦い」の直前まで
タイムスリップしてしまったことに気づく。
果たして彼らは戦国時代を生き抜いて、
平和な現代に戻ることができるのか?!
いま、歴史上で決して語られることのなかった、
前代未聞の高校生アスリートVS戦国武将による戦いが始まる!
【感想】
時空を超えた超絶青春歴史バトル!
現代人が戦国時代にタイムスリップって、
まさに『戦国自衛隊』(1979)と同じ設定なんだよね。
あれはオリジナルもリメイクも、
個人的にはあんまりハマらなかったから、
正直この映画もそんなに期待していなかったのだけど、
いい意味で裏切られた。
ちなみに、『戦国自衛隊』(1979)の主人公は千葉真一で、
今回の主人公はその息子の新田真剣佑だから、
まさか親子で同じ設定の映画をやるとは思わなかったけど(笑)
で、今回の映画の何がよかったかって、
2つあるんだけど、1つは設定が高校生ってところ。
自衛隊が戦うのは「まあそうだよね」って思うんだけど、
スポーツ強豪校の生徒たちが、
自分の専門競技を武器にガチバトルしていくってのが、
親近感湧くからハマりやすいのよ。
特に、学生時代にスポーツ系の部活をガチでやってた人は、
より強くそう感じそう。
でも、こういうとき役に立つのって、
対人競技なんだよな。
作中にはなかったけど、
水泳部とかマジでクソの役にも立たなかったと思う(泣)
もう1つは、表現のグロさ。
けっこうな勢いで血は出るし、
ブシュブシュグチャグチャ音はするしで、
さっきまで普通の高校生だった彼らが、
いきなり残酷なまでに命を奪われるってのが、
『バトル・ロワイアル』っぽくもあって臨場感あるんだよねー。
これ、昭和の邦画だったり、
ハリウッド映画だったりしたら、
もっといろいろエグかったと思うなー。
流血のシーンやら、捕虜にされた女子生徒の扱いやら。
ほどよく綺麗さを残してあるから、
幅広い層に受け入れられそう。
『戦国自衛隊』内のセリフでもあったけど、
「力だけでのし上がれる」っていう
シンプルな社会構造に惹かれる人っているんだよね。
今回の敵となる人物もまったく同じこと言ってて、
戦国時代が物語の舞台になりやすいのも、
そういうところが影響しているんだろうなって思った。
ただ、敵がそういうところに惹かれた経緯ってのが、
映画を観るだけではわからなかったから、
そこだけちょっと引っ掛かってはいるんだよね。
とはいえ、そういう気になる部分をカバーするぐらいの
勢いとテンポのよさがあって、
非常に観やすい作品だと思った。
しかもね、その敵役を演じた渡邊圭祐がかっこよすぎるのよ。
『仮面ライダージオウ』で、
仮面ライダーウォズ役をやってるときから思ってたんだけど、
中二病が憧れるような、
二次元感ある雰囲気を持ったイケメンってのが刺さる(笑)
生まれ変わったら渡邊圭祐になりたい。
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