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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

傲慢かつ自己中な性格と行きすぎた値切りによって身の破滅を招いた『グリード ファストファッション界の帝王』

2021年06月28日 21時33分13秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:87/127
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ドキュメンタリーテイスト
ビジネス
ファッション
製造業
徹底しすぎた値切り

【あらすじ】
ギリシャ・ミコノス島。
ファストファッションのブランド経営で財を成した
リチャード・マクリディ(スティーヴ・クーガン)の還暦を祝うため、
離婚した元妻サマンサ(アイラ・フィッシャー)、
息子フィン(エイサ・バターフィールド)、
母マーガレット(シャーリー・ヘンダーソン)ら家族が一堂に集まる。

折しもイギリス当局から、
脱税疑惑や国外の裁縫工場の劣悪な労働環境と
待遇について追及されたリチャードは、
マスコミから"グリーディ(強欲な)・マクリディ"と揶揄されていた。

名誉挽回のためショーアップされたパーティーで、
かつての威光を取り戻そうと目論むが、
湯水のように金を使い、
傲慢にふるまう彼と家族や部下との間には、
徐々に不協和音が生じていく―。

【感想】
ドキュメンタリー風の映画。
主人公のリチャード・マクリディは、
実在した人物をモデルとしている。
それは、イギリスでかつて大成功を収めたファストファッションブランド、
トップショップを擁するアルカディア・グループのオーナー、
フィリップ・グリーンだ。

映画は彼の関係者へのインタビューを交えながら、
誕生日パーティーに至るまでの数日間をメインとしている。

マクリディは類稀なる商才で
どんどん財を成していくのだけど、
映画でわかるのは、
とにかく徹底した値切りを行うこと。
もちろん、コストカットの観点から言えば、
彼の行っていることは至極当然であるけれど、
とにかく強引かつ傲慢。
言い方もケンカ売ってるとしか思えず、
人としては最悪の部類じゃなかろうか。
絶対この人の下では働きたくない(笑)

相手に歩み寄ることはほぼせず、
自ら提示した額に着地しないと、
「じゃあいいや」と帰っていく。
そうされると、ほとんどの相手は呑んでしまうのだけどね。

特に裁縫工場の条件は悲惨で、
ほぼ赤字に近い状態で請け負うことになるから、
利益を出すためにスピードを上げねばらならず、
それについていけない人は解雇されるしかないのだ。

世界中でセレブが愛用している高価な服は、
スリランカなどの工場で、
ミシンを使った手作業で作っているものも多い。
裁縫工場で働いている人の80%は女性らしいのだけど、
その日当は2ドル〜3ドルだと、
映画のラストで紹介されていた。

マクリディは自らの金儲けしか考えていないため、
そんなことは知ったこっちゃないと言わんばかりに、
自らの還暦パーティーにかける金は破格で、
おそらく億は超えているだろうなあ。

そんな彼の傲慢かつ自己中なやり方が巡り巡って、
悲惨な結末を迎えるのだけど、、、
ちょっと間接的すぎて微妙だったかなー。

ラストの搾取する側とされる側の
「分断された世界」は繰り返されていく
というメッセージは興味深いものがあった。

気になるところはいくつかあるけど、
マクリディというか、
フィリップ・グリーンの人柄を知るにはいいかな。
でも、これは普通のドキュメンタリーで観たかったかも。

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