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だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

ぜひ母娘で観てもらいたい内容だけど、日本のアニメと韓国アイドルとハルクの要素が強烈だった『私ときどきレッサーパンダ』

2022年03月13日 01時32分33秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:12/41
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★★☆
      映像:★★★★★
      音楽:★★★★☆
映画館で観るべき:☆☆☆☆☆ (配信での鑑賞)

【ジャンル】
3DCGアニメーション
ディズニー
ピクサー
コメディ

【原作・過去作、元になった出来事】
なし

【あらすじ】
舞台は2002年のカナダ・トロントのチャイナタウン。
そこに暮らすメイは伝統を重んじる家庭に生まれ、
両親を敬い、
母親の期待に応えようと頑張る13歳の女の子。
でも一方で、
親には理解されないアイドルや流行りの音楽も大好き。
恋をしたり、
友達とハメを外して遊んだり、
本当はやりたいことがたくさんある。

母親の前ではいつも“マジメで頑張り屋”のメイは、
ある出来事をきっかけに本当の自分を見失い、
感情をコントロールできなくなってしまう。
悩み込んだまま眠りについたメイが翌朝に目を覚ますと…
なんと、レッサーパンダになってしまった!

この突然の変身に隠された、
メイも知らない驚きの〈秘密〉とは?
一体どうすれば、
メイは元の人間の姿に戻ることができるのか?
ありのままの自分を受け入れてくれる友人。
メイを愛しているのに、
その思いがうまく伝わらずお互いの心がすれ違う母親。
様々な人との関係を通してメイが見つけた、
本当の自分とは――。

【感想】
ピクサー長編作品第25作目。
少女の成長と母娘の関係性がテーマという点では王道だけど、
世界観がこれまでのピクサー作品にはない独特な雰囲気。
面白かったけど、個人的にはやや受け入れられない部分もあった。

◆親からのプレッシャーと本当の自分のせめぎ合い

伝統を重んじる母親の前ではいつもいい子なメイ。
でも、彼女の本心は別のところにある。
男の子や大爆音で聞く音楽、
チャラい踊りが大好き。
ただ、母親を喜ばせるためにそういう面は隠している。

こんな話は日本のドラマでもよく見る。
親の機嫌を窺って、
自分の本心を隠してしまう子供。
もちろん、親は子供のためを思って厳しくしてるんだけど。
ついつい口うるさくなって、
関係はギクシャク。
その点だけを見れば、
特に母娘の関係にある人にはより共感できる話だと思った。

◆異文化の要素を取り入れまくった設定

この映画、
いろいろチャレンジングだとは思ったのよ。
例えば、キャラクターの目。
感情が高ぶったときにキラキラウルウルする。
ここがものすごく日本のアニメ、
それも少女アニメっぽくて。

それもそのはず、
本作の監督であるドミー・シーは、
『美少女戦士セーラームーン』や『らんま1/2』を見て育ち、
宮崎駿からも影響を受けているそう。
今回も、キャラクターの感情をより豊かにするため、
日本のアニメのスタイルを取り入れたようで。
日本人には親近感のある表現ではあるけど、
何かと多用するから、
ちょっと浮いちゃったかな。

他には、メイが肌身離さず身に着けているのがたまごっちだったり。
彼女が大好きなボーイズ・グループ
"4★TOWN"が韓国アイドルっぽかったり。
過去と現在の流行りを取り入れているのも本作の特徴。
なんだけど、やや迎合しすぎているような印象も。

◆てゆーか、ハルクじゃね?

感情が高ぶるとレッサーパンダに変身してしまうメイ。
変身すると体は大きくなり、
力も強くなる。
心を落ち着け、
平穏を取り戻すと元に戻る。
マーベルのハルクを感じた人は少なくないはず(笑)

◆気になる日本語表記

ピクサー作品をよく見る人にはおなじみのポイント。
それは、作中に出てくるテキストが一部日本語になっていること。
字幕っていうことじゃなくて、
看板とか名札とかの表記が日本語でデザインされているのね。
これがけっこうな違和感で。
特に洋画を字幕で観る人は余計にそう感じるかも。
耳に入るのは英語なのに、
目に映るのは日本語。
舞台が日本とかならまだしも、
バリバリのカナダだし。
しかも、今回日本語表記のところがけっこう多くて。。。
普通に英語表記のままでいいんだけどなあ。

◆そんなわけで

総じて楽しめる内容ではあった。
でも、個人的には気になるところも多かったかな。
日本のアニメ的な表現や
日本語表記の多さがどうしても浮いて見えちゃって。
終盤のライブ会場のシーンとかも
「なんでそういう方向性になるんだw」って感じで戸惑ったし(笑)

小さい子供とかにはハマりやすいのかなー。
ストーリー的には母娘で観てもらうと、
また違った感じ方があるかもしれないけど。

 


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