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Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

大事なところの説明が何もなく「???」だった『アーヤと魔女』

2021年08月28日 20時59分30秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:155/178
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
アニメ
ジブリ
魔女

【あらすじ】
「子どもの家」で育った10歳の少女・アーヤは、
何でも思い通りに、
何の不自由もなく暮らしていた。

そんなアーヤの前の現れたのは、
ベラ・ヤーガと名乗るド派手な女と、
マンドレークという長身男の怪しげな2人組。
アーヤは彼らの家に引き取られることになる。

魔法を教えてもらうことを条件に、
ベラ・ヤーガの助手として働き始めるアーヤ。
でも、こき使われるばかりで、
ひとつも魔法を教えてもらえない。

生まれて初めて自分の思い通りにならないことを悟ったアーヤは、
魔法の秘密を知る使い魔の黒猫・トーマスの力を借り、
反撃を始める……!

【感想】
これは一体どうしたことだろう。。。
ジブリ最新作として期待していくと、
手痛いしっぺ返しを食らうことになる映画(笑)

キャラクターデザインも作品の雰囲気も、
これまでのジブリとはだいぶ違う。
でも、一番のツッコミどころは、
大事なところの説明が何もないことだ。

母親がアーヤを捨てた理由は?
捨てておいてなぜ会いに来た?
彼女が12人の魔女から追われている理由は?
アーヤの母親たちがバンドを解散した経緯は?

肝心なところは一切語られず。
ただ淡々とアーヤのこき使われている日常が映し出されるのみ。
これじゃストーリーもキャラクターもよさが全然伝わって来ない。

しかも、アニメーション自体は25年前の
『トイ・ストーリー』(1996)と同じぐらいのクオリティ。
まあ絵本っぽい感じはするので、
子供は楽しめるのかもしれないけど。。。

事前にテレビシリーズがあるか、
この後に続きをやるか。
この物語の補完的なものがないと、
この映画単体だけではあまりにも穴だらけな気がする。
決してつまらないわけではないんだけど、、、
単純にわからないんだよね。

原作読んでからの方がよかったか。
でも、後で調べて知ったのだけど、
この作品、そもそも未完のまま作者が亡くなったようで。
となると、原作でもここまでなのかな。

あと、原作者は『ハウルの動く城』を書いている人でもありました。
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ。

『劇場版 アーヤと魔女』公式サイト

「私のどこが、ダメですか?」—— GOROが挑むジブリ初のフル3DCG作品『劇場版 アーヤと魔女』大ヒット上映中!

『劇場版 アーヤと魔女』公式サイト

 

一生が一日で終わる世にも奇妙な恐怖のビーチ『オールド』

2021年08月28日 16時26分18秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:62/177
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
スリラー
世にも奇妙な物語


【あらすじ】
休暇で人里離れた美しいビーチを訪れた複数の家族。
楽しいひと時を過ごしていた矢先、
ひとりの母親が突然姿を消した息子を探している——。

「私の息子を見かけませんでしたか?」
「ママ、僕はここにいるよ!」

母親が息子の姿に気付かないのも無理はなかった。
なんと6歳だった息子は、
少し目を離した隙に少年から青年へと急成長を遂げていたのだ。
一体このビーチで何が起こっているのか?

海岸に打ち上げられた女性の死体、
次々に意識を失う人々、
砂浜に残された謎のメッセージ——。

不可思議な出来事に直面する彼らは、
やがて自らが急速に年老いていく事に気づく…。
果たして、極限状態に追い込まれた彼らの運命は?

【感想】
スケールのデカい"世にも奇妙な物語"って感じの映画!
ツッコミどころはあるにせよ、設定が面白かった!

まず、ロケーションがいいよね。
あおーいそら、しろーいくも、ひろーいうみ。
この上なく夏らしい風景。

でもそこで起こるのは、
現実では考えられないことの数々。
そのビーチ、なんと時間の経過が早まるのだ。
30分で1年が過ぎる。
つまり、24時間経つとほぼ50年経つことになる。

特に子供の変化が顕著。
小さかった子供たちはあっという間に大人の姿へ。
それはお腹の中にいる子供にも影響を及ぼす。

さらに、ビーチから外へ出ようとすると意識を失う。
このままだと1日後には全滅。
完全に逃げ道を塞がれた絶体絶命の状態。

ビーチにいる人々に起こる不可思議な現象。
それをきっかけにして起こる人間同士の不和。
そこから伝わる不安、緊張、恐怖は
夏映画にふさわしいヒヤッと感がある。

また、時間が早く進む分、
その大切さを噛みしめることもできる。
大人たちも老眼や難聴を急速に患うことで、
老いを感じずにはいられない。
今まで言えなかったことや思っていたこと。
死期を悟り、それらを伝えるシーンはちょっと心温まる。
スリラー映画の中における唯一のヒューマンドラマなシーンだったなー。

108分と尺も短いので、
サクッと観られるのもいい。
『世にも奇妙な物語』が好きならオススメできる。

映画『オールド』公式サイト

『シックス・センス』のM.ナイト・シャマラン監督が放つ、謎解きタイムスリラー。バカンスで訪れた美しいビーチで、[時間]が異常なスピードで加速...

映画『オールド』公式サイト

 

主人公に誰も手を貸さない孤独に満ちた『真昼の決闘』

2021年08月28日 11時58分09秒 | 映画


【個人的な評価】
「午前十時の映画祭11」で面白かった順位:12/12
   ストーリー:★★★★☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
アクション
西部劇
孤独

【あらすじ】
保安官ウィル・ケーン(ゲイリー・クーパー)は、
結婚を機に退職し、
新妻エイミー(グレース・ケリー)と町を出ることになっていた。

だが、式の途中、
ケーンがかつて逮捕した無法者のフランク・ミラー(イアン・マクドナルド)が釈放され、
仲間たちと復讐に帰って来るという知らせが入る。

ケーンは一味と決着を付ける決意を固めたものの、
町の誰もが仕返しを恐れ、
保安官への協力を拒む。

そんな中、正午きっかりに列車が到着し、
ミラーたち4人のガンマンが駅に集まった。

【感想】
「午前十時の映画祭11」にて。
1952年のアメリカ映画。

ある意味恐ろしい内容だった。
だって、主人公を誰も助けないのだから。

ケーンがかつて逮捕したフランク・ミラーが釈放され、
復讐しに来る。
これを迎え撃とうと協力者を募るも、
誰一人として手を貸さない。

別にケーン自身が嫌われているわけではない。
自分も命を狙われることを恐れたり、
単にそこまでするほど興味がなかったり。
理由は人それぞれだけど、
町中の全員が協力の申し出を断る。

そういう意味で、
本作は当時から画期的な映画だったらしい。
それまでの西部劇は無敵のヒーローを描くのが通例だった。
だから、誰にも助けてもらえず、
孤独に苛まれる主人公というのは異例だったと。
これ以降、西部劇の主人公の描かれ方が変わったらしいよ。

確かに保安官でもないのに、
一般市民が命を懸けるのは並大抵のことではない。
でも、映画だからね、
協力して作戦を練る姿勢などは見せてもいいはず。
なのに、みんなスルー。
いつもケーンにお世話になっているのに、
恩を仇で返すようだった。
断られ続けたときのケーンのやるせない表情ときたら。

人って意外と他人のことには無関心。
いつだって自分が一番かわいい。
そんなメッセージを感じ取れる映画。
なんとか決闘には勝利するも、
ケーンの目には人を信じない眼差しだけが残っていた。
70年経った今でも通じる内容だと思う。

また、この映画は85分なんだけど、
作中でも同じぐらいの時間の進み。
リアルタイム劇なんだとか。
長い映画史の中でもそうそうない手法。

それにしても、当時22歳のグレース・ケリーの美しさが眩しくて。
品があって可憐で。
そりゃモナコ王妃になりますね。

そして、ゲイリー・クーパーの渋さね。
先日亡くなられた千葉真一さんも
尊敬する俳優の一人として挙げていそう。

ちなみに、この撮影中にゲイリー・クーパーとグレース・ケリーは
そういう関係だったらしい。
30歳の年齢差もなんのその(笑)

午前十時の映画祭11 デジタルで甦る永遠の名作

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