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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

可憐な少女たちが和太鼓を叩きまくるギャップある画に萌える『藍に響け』

2021年05月26日 23時38分40秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:75/93
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ヒューマンドラマ
青春
部活
友情
和太鼓

【あらすじ】
松沢環(紺野彩夏)はミッション系お嬢様学校へ通い、
幼馴染みの佐伯美鈴(小西桜子)とは
富裕層らしい日常を過ごしていた。
しかし、父の会社が倒産し、
バレエも辞めることになる。

友人にも言えず、
行き場のない想いを抱える環は、
ふと聞こえてきた音の振動に吸い寄せられる。
そこでは、新島マリア(久保田紗友)が和太鼓を叩いていた。
その音は力強く豊かで彼女自身の心を表すようだった。
声帯損傷で言葉を話せないが明るく、
和太鼓を自分の言葉のように叩くマリア。

マリアの積極的な誘いにより、
いつしか心が動かされ、
和太鼓部の扉を開いた環だったが……。

【感想】
和太鼓を通じて友情が育まれる部活系映画。
集団でやる音楽系のクラブ活動をしていた人は、
共感度が高いかもしれないなー。

この映画は、環とマリアの対比が絶妙なんよ。
言葉は話せるのに、
言いたいことをなかなか言えない環。
言いたいことがあるのに、
声帯損傷で声が出せないマリア。
2人とも、
心の内にたぎる想いはあるのに、
それを表に出すことができないでいる。

それを、和太鼓の打ち込みを繰り返すことで、
心を通わせるという青春ストーリーは、
若さと青さがほとばしっていて微笑ましい。

ただ、前半はちょっと退屈なんだよね(笑)
特に、環が自分の意志や気持ちを伝えられない状態が続くから、
「もっとはっきりせい!」ともどかしく感じてしまう。

雰囲気的に、
『ウォーターボーイズ』系かと思うけど、
コメディではないし、
テンポよく進むわけでもなく、
淡々としているから、
感情移入もしづらくて。

面白いのは後半に入ってから。
教師であるシスターニッチェ(筒井真理子)がコーチに就任するんだけど、
全国を目指すがゆえの想像を絶する厳しさについていけない生徒も出てきて。

環も最初は素人だったのに、
元々バレエをやってたから、
ストイックな性格も相まって、
上達が早く、
ついていけない生徒に
「努力が足らないんじゃない?」
って言い出す始末。

こういう集団競技では、
まわりとのモチベーションの差は必ずついてまわる問題だよなあ。
性格もスキルもバラバラの中、
全員が全員、
ストイックになりきれるわけでもないし、
誰よりもうまくなりたいのか、
楽しくやりたいのかっていうスタンスの差もある。

僕は個人競技に身を置いていたけれど、
高校時代の部活のときは、
体調不良を理由に練習を休む人に、
「体調管理ができないのって気持ちが足らないんじゃない?」
っていう先輩もいたので、
昔をふと思い出した(笑)

まあ、チームマネジメントをどうするかっていう映画ではないので、
そのチーム内不和みたいなのは、
メイン2人の仲直りによって誤魔化されていたけれども、
ラストの地区予選のシーンはかっこよかったね。
可憐な少女たちが、
声を荒げ、
力強く和太鼓を叩く姿のギャップがまぶしかった。

終わり方はやや中途半端な印象だったけれど、
部活系映画が好きな人は観てもいいかも。

ちなみに、僕は『太鼓の達人』ぐらいしかやったことないけど、
和太鼓ってみんな同じ楽器を使うから、
集団でやったときに合わせるのすごく大変そう。
ちょっとでもズレると目立ちそうだから。
そして、手の豆やら腱鞘炎やらに悩まされそうだ。。。

映画『藍に響け』公式サイト

2021年5月21日(金)より新宿武蔵野館、渋谷ホワイトシネクイント、池袋シネマ・ロサほか全国順次公開|私たちは まだ 夢中になれる。紺野彩...

映画『藍に響け』公式サイト

 

野生児を育てる元僧侶の狂気を描いた『野良人間 獣に育てられた子どもたち』

2021年05月26日 00時13分52秒 | 映画


【個人的な評価】
2021年日本公開映画で面白かった順位:92/92🤯
   ストーリー:★☆☆☆☆
  キャラクター:★☆☆☆☆
      映像:★★☆☆☆
      音楽:★☆☆☆☆
映画館で観るべき:★☆☆☆☆

【以下の要素が気になれば観てもいいかも】
ホラー
サスペンス
ミステリー
ドキュメンタリー風

【あらすじ】
犯罪大国メキシコ。
そこでは、1日約300人、
年間約10万人が誘拐され、
3万人近くが命を落とすと言われている。
身代金目的だけでなく、
人身売買や臓器売買の犠牲となっている
その犠牲者の多くが幼い子どもたちである…。

1987年、南西部の都市オアハカ郊外の
人里離れた山岳地帯の民家で火災が発生し、
家屋は全焼、
焼け跡から1本のビデオテープが発見される。

その後紛失するが、
2017年に見つかり、
約30年ぶりに真相が明らかになる。
ビデオに映っていたのは、
まるで野獣のように野生化した子どもたちだった。

30年前、そこで一体何が行われ、
何が起きたのか?
なぜ、子どもたちは野生化し、
どうやって獣のように生きてきたのか?

【感想】
現状のワースト1位です(笑)

正直よくわからない映画だった。
理由はいくつかあるんだけど、
まず、画のタッチと中身がリンクしていないってのが大きかったかなー。

映画の構成としては、
現代のインタビュー映像と、
VHSビデオに記録された過去の映像が半々ぐらいで流れる。
ビデオには、元僧侶が野生児たちを更生する様子が記録されているんけど、
『リング』や『パラノーマル・アクティビティ』の影響からか、
ビデオテープってホラー要素を強く感じるんだよね。

この映画も、実際にホラーっぽい雰囲気は漂ってるんだけど、、、
ホラーじゃないっていう。。。
ただの人間観察の記録でしかないから、
完全にビビり損(笑)

次に、結局この野生児が何なのかっていう謎が放置されっぱなし。
サブタイトルが『獣に育てられた子どもたち』っていうからさ、
てっきりオオカミか何かに育てられた子どもたちを保護したのかと思いきや、
どうやら人間(親?)によって山の中に捨てられたっぽい、、、?

その理由もわからないし、
どうやって生き抜いてきたのかもわからない。
そんな彼らを保護して、
人目を忍んで個人的に更生させようとする元僧侶なんだけど、
絶対警察に行った方がよかったのではって、
ずっと疑問が頭に張りついたまま。
そこがなんか気持ち悪かった。

あとは、これがフィクションなのかノンフィクションなのかが
わかりづらいってところ。
実話ベースではあるらしく、
ドキュメンタリー風に作られているのがリアルではあるんだけど、
「ありえないだろ」っていう部分も多くて、
イマイチのめり込めなかったんだよね。
これがガチのドキュメンタリーだったら衝撃だとは思うんだけど。。。

この映画、野生児たちの存在よりも、
元僧侶が肝なんだよね、多分。
最初は、子どもたちをこんな目に遭わせた人に憤りを感じ、
親身になって彼らに教育を施そうとする
真面目で優しい人物には映る。

それが、途中から精神がおかしくなってきたのか、
神について語り始め、
子どもたちにも「神の羊飼いになりなさい」
と強制する始末。

副題の「獣」って元僧侶のことなんだろうなー。
自分の理想とするものがあって、
だんだん他のことが見えなくなり、
そこに妄信してしまう人物へと変化してしまう
怖さを描きたかったのかなって。

いろいろ深読みすれば、
もっとわかる部分もあるのかもしれないけど、、、
普通に観るだけでは、
まったくもって内容がわからない映画。
「ロッテン・トマト驚異の100%」
っていう評判だったから、
どんな衝撃作かと思いきや、、、
これはだいぶアテが外れた。。。

『野良人間』公式サイト

5月21日(金)全国公開『野良人間/獣に育てられた子どもたち』公式サイト|“野生の人間”こと「野良人間」にまつわる衝撃の記録――。メキシコ全...

『野良人間』公式サイト