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Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

ネガティブ青春映画『殺さない彼と死なない彼女』

2019年11月24日 16時35分48秒 | 映画


2019年公開映画194本中54位。

これはジワる。
高校生の話だけど、量産型のキラキラ青春純愛モノではなく、
その頃に抱きがちなネガティブな感情が全面に出た、
ちょっとネクラな雰囲気の映画でした。

全部で3つのペアの話が並行していて、
そのどれもがジワるエピソードなんだよね。

「死ね」、「殺すぞ」が口癖の小坂れい(間宮祥太朗)と、
「死にたい」が口癖でカジュアルにリスカする
鹿野なな(桜井日奈子)のラブストーリー。

告白が日課で毎日「好き」という撫子(箭内夢菜)と、
そんな彼女をドライにあしらう恋ができない
八千代(ゆうたろう)のラブストーリー。

彼氏が取っ替え引っ替えな承認欲求の強いきゃぴ子(堀田真由)と、
地味で目立たない地味子(恒松祐里)の友情ストーリー。

どのエピソードも「そんなことあるわけないだろ」と
「昔、そんなことあったかもしれない」
という絶妙なバランスが面白かった。

個人的には、間宮祥太朗と桜井日奈子のエピソードが一番好きだなー。
2人ともクラスでは浮いた存在で、
クールで暗めな性格だけど、
セリフは「死にたい」「死ね」「殺すぞ」のオンパレードだから、
小学生のようなやり取りがだんだんジワってきて、
途中笑いそうになるからね(笑)

普通の人に言われたらイラッとするけど、
あれだけかわいかったりかっこよかったりすると、
ネガティブな言葉も逆に笑えてくる(笑)

そんな汚い言葉が並ぶ中でも、
間宮祥太朗が「アイス食べるか?」って気遣ったり、
桜井日奈子が「肉まん食べたい」って
わがまま言ったりするのが微笑ましかった。

普通にただの仲良しカップルじゃねえかっていう(笑)

あとは、ゆうたろうの
「キミはキミを好きにならない僕を好きなんじゃないの?」
っていうセリフが深かったなー。
もはや、恋に恋してるよってのを諭してるところがいい(笑)

そして、3つのエピソードはある事件を接点に繋がっていて、
衝撃の展開になっていくのもよかった。

その展開を受けて、、、僕は泣けなかったけど、
他の若いお客様さんはけっこう泣いてたっぽいので、
人によっては感動作にもなるのかも!

設定は面白いけどテンポが悪すぎな『決算!忠臣蔵』

2019年11月24日 09時41分32秒 | 映画


2019年公開映画193本中174位。

「赤穂事件」を“予算”という観点から見た斬新な切り口の映画。

討ち入りには金がかかる。
それをどうやりくりして実現させるかという
予算達成エンターテインメントなんだけど、
現代にもあるあるな話で、時代劇ながらも共感できるポイントは多い(笑)

勘定方(経理および財務)と戦方(営業みたいなもん?)との対立や、
賄賂などのグレーなお金の存在など、昔からあるんだなと思った。

仕事をしていると、「こんだけ金使いたい」ということはよくあり、
費用対効果を細かく求められると正直めんどくせーなーと思うこともたまにあるけれど、
この映画を観るとお金の大切さが身に染みますね。。。

フィクションだろうがノンフィクションだろうが、
物語の中で何かを行うには当然お金が必要だから、
みんなそれどうやって工面してるんだろうって考えるわ。

『アベンジャーズ/エンドゲーム』内の諸々のお金、
どっから出てるの?とか
トニー・スタークしかお金稼げてなくない?

しかし、この映画、設定は斬新だけど、
映画として考えるとかなりテンポが悪い。。。
出てくる人も多いし、流れも冗長で、
いわゆるクライマックスみたいなところがないから、
話としてはかなり退屈。。。

あと、そもそも、僕は赤穂事件のこと名前しか知らないんだよな。。。
学校の授業でも受験でも大きく扱わなかったし、
もともと歴史にあまり興味ないから通らなかったわ、赤穂浪士も忠臣蔵も。

やっぱり時代劇はあまり好きなジャンルではないかも。
『仁』とか『幕末高校生』みたいに、SFの一環で出てくるならいいけど(笑)