
おはこんばんにちは。僕です。今回は、前回いた通り、コミティア92での、出張編集部のレポートを書きたいと思います。
今回見ていただいた、編集部は五社。フラッパー、リュウ、電撃大王GENESIS、少年ガンガン、ウルトラジャンプ。とまぁ、必要以上に行ってきました。行ってみた感想としては、評価と良くなかった部分は、どこの編集部の同じところ指摘されましたね。つまり、今回言われたことは、ほとんど信じて良いでしょう。まぁ、直すとしたらプロットからになってしまうんですけど…。
手元に言われたことを書いたメモがあるんですが、箇条書きが過ぎていまして、何が言いたいのか良く解りません(自分で書いておいて)。画像がそのメモ。頭の悪さが溢れ出しています。
まず、フラッパーから。見てくれたのは男性の編集さんで、コミティアの出張編集部では、比較的じっくり見ていただいたように思います。
読み終えて、まず言われたのは、設定は面白いが、設定を活かしきれていない。と言うこと。中盤で驚くような設定だったけど、それ以降に更に活かせるような、伏線や演出が無かったので、がっかり感がある、との事。ここは、盲点でしたね。
次に、主人公たちの助かり方が、ご都合過ぎる。つまり、助かる理由が、終盤で出てくるので、都合が良すぎるだろう、と言うことですかね。話の前半かどこかで助かるための伏線を入れておけば、こうはならなかったのでしょうか?
で、漫画のテーマの焦点が絞れていないために、読者の視点がふわふわと空をさ迷うことになる。ワンフレーズでその漫画の面白いところが言えるように、漫画の売りを絞れっちゅー話です。
あと、余談ですが。背景や小物の比率を正確に描くように言われました。背景等に違和感があると読者の視点がそちらに行ってしまい、物語の邪魔になるそうです。編集さんも以前、持ち込まれた漫画で、後ろで本を読んでいるキャラクタの持つ本がバカデカイ物になっていて。
「この本むちゃくちゃデカイけど、これでいいの?」と聞いたら。描いた本人も、言われるまで気づかなかったらしいです。
とまぁ、フラッパーではこんな感じでした。一社で結構な文字数になっているような気がしないでもないな…。
次、COMICリュウ。ここで見ていただいたのは、過去にもコミティアの出張編集部で、二回ほど見ていただいた編集さんでした。たまたま。覚えていないだろうから、言いませんでしたけどね。
さて、読んでいただいた後に言われた事は以下の通り。
構成が甘い(プロットから問題があるという…)。最初から最後まで緊迫した状況が続くので、読んでて疲れるそうで。物語のベースとなる日常生活を描いたりして、物語に緩急をつけたら良いとのこと。
今回、四十五頁の漫画だったのですが、それだけ頁があると読者は中々最後まで読んでくれないそうです。さらに、今書いたように、最初から最後までずっとテンションが高いままだと、読者は疲れて、更に読みづらいと言う…。頁の長さも台詞の多さが、多少なりとも起因しているようで、「キャラクタに良いことを言わせ過ぎ。十個良いことを思い付いたら、使うのは一個に絞った方が良い。その方が台詞にインパクトが出る」との事。なるほど、思わず膝を打ちたくなるほど、納得。今回、確かに僕は思い付いた台詞の、ほとんどを詰め込んでいました。やっちまった。
主人公のモノローグも多い。少なくせい。ともいわれましたね。
ここで、編集さんが「この名前(僕の名前です)、なんか見覚えあるんですけど、どこかで会ってます?」
びっくりしました。まさか、覚えていようとは。そこで僕は白状して、前回見せた作品の設定を言ったところ、設定の作り方は上手い、と誉められました。そして。
編集さん 「これはどこかに投稿するの?」
僕 「あ、はい。一応今月末締め切りのの少年シリウスに出そうと思っています」
編集さん 「じゃあ、もう直ぐにペン入れしないとダメだね」
僕 「そうですね、帰ったら直ぐにでも始めないとダメですねw」
編集さん 「うーん、余計なこと言ったかなw」
僕 「(笑顔)?」
どう言う意味だったのでしょうか? これは…。
そんな感じでリュウは終了。名刺は以前に貰っていたので今回はもらいませんでした。
次!電撃大王GENESISI。記事を書くのに疲れたな…。
設定が面白く、中盤まで読めたけど、主人公の助かり方が期待したより大したことがなかった。フラッパーでも言われた事で、助かり方に捻りが足りないと言うことです。
クレーン車が歩道橋に突っ込む→歩道橋崩落、これがリアリティ無いとも言われました。でも、漫画に限らず、フィクションにおけるリアリティの出し方は作品の雰囲気によるところもありますし、一概に肯定も否定も出来ない意見ですね。
そして、「下書き状態なので、はっきりは言えませんが、仮にこれが仕上がった原稿であっても、雑誌掲載レベルではない」とも言われました。たしかそうです。実際僕自信も、一番不安な要素ですから。もっとたくさん描いて上手くなりたいです。
こちらの編集さんは、最初に言っていたのですが、編集の立場と読者の立場の半々で読んだそうで。どうも、ハッピーエンドが好きじゃないのか、ひねくれた落ちを期待していたようです。主人公たちが助かるために、何かしらの犠牲を払っていないことに、不満があったようです。
次です。僕のトラウマ、少年ガンガン(去年の四月の持ち込み記事参照)。その時の編集さんの顔が会ったので、リベンジで行ってきました!決して原稿用紙が貰えるからとかではありません。…えぇ、違いますとも(目がバタフライ)。
しかし、見てもらったのは、別の若い編集さんでした。
原稿を渡して、読んでいただく。しばらくして、編集さんの口から出たものは、僕を動揺させるには十分の物でした。
…なんか誉められた。 異様に評価が良い。僕の悪い部分を書き留めるだけのメモとボールペンはしばらくの沈黙を余儀なくされた。思わず気味が悪くなる。何か裏があるのではないかと、不信感が募る僕。普段誉められなれてないと、批評が出ないと不安になるようです。
良かった意見はあえて書きませんが、一応良くなかった部分も言われました。 主人公がヒロインを助け出す場面にインパクトが無い。悪役が記憶に残らず、ヒロインは印象に残りづらい。これは、リュウで言われた、初盤から最後までテンションが高いままなのでクライマックスでの印象が小さい、という所に起因した問題でしょう。
で、ペン入れの入っていない原稿で、残念がっていました。あと、この原稿に膨大な時間がかかっていることも、マイナス評価でした。まぁ、仕方ない。半年とかあり得ないよね。
ここで、一番誉められたのは表情でした。 僕も力を入れた部分だったので、ここは素直に嬉しかったです。 帰り際に名刺を貰って終了。しかし、実はこの編集さん、少年ガンガンの編集さんではなく、ヤングガンガンの編集さんでした。なんと言う叙述トリック。
最後はウルトラジャンプ。
ここでは、主人公のキャラクタが良く分からなかったと、言われました。最初はすごく暗い性格なのに、中盤でコメディ要素を入れたために、性格が分からなくなってしまったようです。キャラクタに関しては、リュウとガンガン(ヤンガン)では問題なしとの評価だったのでですが、どう言うことなのでしょう?主観の問題?
ここでも画力不足を指摘される。
とまあ、今回の持ち込みはこんな感じでした。後戻りできないところでミスしていたことが分かってしまいましたね。さすがにプロットから練り直す時間はありません。ネームに何ヵ月も時間をかけた、結果がこれだよ! 今回誉められたのは、キャラクタの表情と、設定と話の作り方でした。 しかし、設定が良かっただけに、その設定の捻りの甘さが目立ち、結果作品を劣化させる事になってしまったようです。 ものすごく悔しいですが、仕方ありません。次回こそ面白い漫画を描きたいです。 といっても、今回の作品は終わったわけではないので、残りの時間を目一杯使って、少しでも良い作品に仕上げることが、今回の作品対する義務であり敬意でしょう。
では、長々書いてきましたが、今回の持ち込みレポートはここまでです。長文しつれいしました。

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