うみーのお魚愚痴日記+case

都会のアパートお魚日記 + 日本の水辺の生き物

2009年最後の大型遠征⑮

2010-03-12 02:22:13 | 東北地方遠征
ブックオフで目立った成果に出会えなかった俺は
とっとと海沿いの道を走って下っていく。

雨は落ち着いたらしく、さっきから全然降っていない。
これはこのまま止んでくれるだろうか。

だったら新潟まで一気に下って、
日が暮れる前に、前回サンショウウオを見つけたポイントに
行ってみるのも悪くないかな。


そんなことを考えつつ走っていると、
丁度、海水浴場のようなポイントの隣を通る。
もちろん時期は終わっているし雨上がりのため
人など殆ど居ないのだが……

せっかくなので写真でもと車を停めると、
直ぐ傍に岩場があるじゃないか。


……ちょっと寄ってみるか。


悪い癖が出た俺は、胴長を履いて網を持って
岩場へと歩いて向かう。
岩場には、長い柄の道具で何かを採取している人と、
網を持って駆け回っている子供たち。迎えてくれるあめふらし。

そんな中、空気を読まずに俺が乱入である。


とはいえ、海での採取は慣れていない。
春の新潟ではろくな成果がなかったわけで……
さて、どうしたものか。

あたりを見回すと、潮溜まりが見つかった。
潮溜まりである。潮溜まり。
タイドプールというやつか。
これは、魚がいるのではないか?

上から覗くと、小さな魚が慌てて逃げていく。
俺の口元が歪む。俺ってもしかして悪役ですか?



中に入って網を振るうと、何匹かの魚が網に入った。
とりあえずバケツに放り込んで採取を続ける。

暫く続けると、雨が降ってきた。
それはあっという間に大降りとなる。


仕方なく俺は車へと戻ることに。
せめて写真を撮らねば。

車へと戻る際、波打ち際を歩くと、
小さな魚の群れが逃げていくのを見かけた。
反応して慌てて網を振るうが、
中には砂しか入っていない。

……いや、砂の中に何かいる。



……! こいつはッッ



えーと、どっちがヒラメでどっちがカレイだっけかね。
左ヒラメに右カレイだっけ?
ってことはこいつはどっちだ? 右カレイか?
超アツイの来たな。嬉しいぜ。

10cm弱のサイズなので、食うには小さすぎるが
可愛いなあ……
飼育したいなとは思うが、さすがに海水は無理くさい。
まあでも、とりあえず写真だな。



さて、車に戻って写真撮影。

問題は、魚の種類がさっぱりわからないことだ。
ブログにアップしたら、誰か教えてくんねーかな。


①多分カレイの仲間

平べったくて素敵。俺こういう奴大好き。


②体に独特の模様のある魚。


大きくなったら美味しそうだ。
チビとデカが捕れたが、多分同じ種類だろう。



③模様がなく頭が大きな魚

よくわからないが、メジナじゃなさそうだな。
なんだろうこれ。



④メバル

これならわかる。メバルだ。




⑤ハゼの仲間

よくわからない。なんだろう。



⑥チビの魚

……なんだろう、これ。ハゼ?



⑦15cmオーバーのハゼ

こいつは立派なハゼだ。体の模様が独特だし
サイズ的には成魚。本気で調べればわかるかも知れんな。



さて、雨の中撮影を終了して車に戻ると、
あっさりと雨が止んだ。
なんだその嫌がらせは。


雨の上がった海沿いを走る。
遠くで夕暮れが雨雲を朱色に染めて……
なんて思ってるときに、ひとつの看板。
『加茂水族館』……確か館長がクラゲ好きで
クラゲのとても素晴らしい展示をしているらしい。

海沿いの道をさらに走ると、
海に突き出た部分に駐車場があり、
小さな水族館が建っていた。


よし、ここは水族館に寄っていくことにしよう。


館内へ入って、受付でチケットの購入を申し出る。
「もう入館時間終わりです」
……なんだと? 17:00閉館じゃなかったか?

だが、上のプレートを見ると
最終入館は16:30……と、書いてある。
現時刻は16:40……



……馬鹿な。そんな馬鹿な。
海で採取などしなければ、寄れたじゃないか。


し、しまったあああああああああ!!!



俺は、失意のまま車を走らせる。


あまりの切なさに、暮れ行く日本海を見る俺の背中は
何とも寂しかったに違いない。
魚を採取して、同定が難しいときに
直後に現地の水族館にいってじっくり見るというのは
とてもとても素敵なイベントだったというのに……。



途中、道の駅で豪快に電柱に突っ込んだ車に
気合と集中力を入れなおしつつ、
しっかりと車を走らせた。

新潟に入って高速道路へと入って、
磐越道へと入る。
シルバーウィークももう終わり。
会津へ向かう道はガラガラで走りやすいのだが
対向車線が凄いことになっている。
完全に大渋滞。まともに動いてなんていない。

恐らく、東北道の郡山JCTのあたりも
どうしようもない状況になっているはずだ。

片側一車線の磐越道(会津位から~新潟までは片側一車線)。
対向のライトが大量に目に入って
一気に目に疲労が溜まる。

できれば郡山は抜けておきたかったが、
あまり無理をするのも考えものだ。


俺は、途中のPAに車を停めて眠ることにした。
疲れたよ……全く、疲れた。