うみーの掃き溜め愚痴日記

私こと、うみへびが機嫌の悪い時に愚痴を書き一時的にでもスッキリする為のものであり
他人様が見るようなものではないです。

仙台駅 網焼き牛たん弁当

2010-04-05 00:36:53 | 
本日ご紹介するのは、駅弁。
駅弁といっても、そんじょそこらの駅弁じゃありません。
仙台駅の、牛たん弁当です。

仙台。仙台といえば牛タン。旨い店だと
本当に口の中でとろけると言われる牛タン。

そんな憧れの牛タンを駅弁にしたのがこの牛たん弁当。


実は以前よりこれを食べたかったのだけど、
仙台で乗り換えるとき、夜中で売って居なかったり
乗り換えの時間がギリギリすぎて買えなかったりと、
長いことすれ違いの日々を送っていた、恋焦がれる相手だったりします。




さてこの牛たん弁当。凄いです。
何が凄いかというと、食べる前にちょっとした指示に従うと
一気に弁当が温まり、美味しく食べることができるという代物。

実は二段重ねになっていて、下段は一瞬で発熱する素材が使われています。

『ミスター味ッ子』とかで出てきてますね、懐かしい。
興味のある人は調べたり読んで見て下さい。

発熱を開始して1分程度。
あっという間に上の段にあるご飯と牛タンが温まり
牛タンからは脂が滴りご飯に染み込み、
湯気と共にかぐわしい匂いがあたりにたちこめ、食欲をそそります。


弁当の内容そのものはいたってシンプル。
ご飯に牛タンが乗っていて、あとはちょちょいと彩りと付け合せと七味があるだけ。

だが、これだけで本当に十分すぎるほど旨い。

駅弁というのは大抵冷えているもので、
冷えている物というのは、大抵硬い。
それがこれはどうだ、温められたご飯と牛タンは、飽くまで柔らかく
牛タンを噛むと、口の中で脂がはじける。
実にご飯がすすむ一品だ。

二段重ねのためちょっとかさばるが、
ゴミ自体は普通に捨てられるので問題もない。


問題があるとすれば、暖める際に弁当から一気に噴出す湯気が
車内でやたら目立つということと、
ふたをあけた際の牛たんの大変に美味しそうな香りが車内に充満すること。
新幹線なら兎も角、各駅停車だと気になるかもしれない。
まあ、地方の長距離列車だし気にすることはないんだろうけどね。
湯気の量がかなり多くて、最初はビックリした。



ちなみにこの牛たん弁当。
出会うまでに結構掛かった憧れの弁当ということを言ったが、
やっと食べることが出来た翌日、会社の人に教えてもらったことがある。

「上野駅の弁当ショップで売っている」と。

ちょっと行ってみたら、上野駅の常磐線ホーム近くの地方の駅弁専門店で
見事に売っていて、何とも悲しかった。



まあ……駅弁、旅の空で食ってこそだしな。

らーめんランド

2010-03-29 00:00:23 | 
ひっそりと再開です。
再開一発目は、「食」カテゴリで。

今回は、友達のところへ遊びに行った時に
よく寄る店「らーめんランド」です。

全国チェーンの店なのですが、地獄ラーメンという
とても辛いラーメンに挑戦できる店として
小耳に挟んだこともあるかもしれません。

俺は試したことないのですが、一度食ってみたい気はしますね、試しに。



よく食べる「ばかうまラーメン」。ちょっと値段は高めだが
麺を増やせば、俺でも満足する量がある。

白髪葱多め、背脂少な目といったところか。
チャーシューが8mm位の厚さがある。分厚いが軟らかく直ぐに解れて食いやすい。
ちなみにチャーシュー麺を頼むと、このチャーシューがどんぶりと取り囲み
正直壮観であった。

だが、ここでオススメなのは、肉そぼろである。
このばかうまラーメンにも少し乗っているのだが、実に旨い。
ミニそぼろ丼が、是非オススメしたい。濃い目の味がたまらない。


え? そのそぼろ丼の写真は無いのかって?
すまん、無い。今度行った時撮って来る。

誕生日

2010-01-14 12:33:32 | 通常日記
いつだったかの誕生日にはじめたこのブログも
気が付けばもう五周年。

とはいえ、まともに更新してないのも事実。どうしたものか。


しかし、そんなことはどうでもいいほど
大変な出来事が。


なんと俺。
今日で30歳になりました。



なんという恐ろしい……30…30だと 30歳だと?
恐ろしいどころか悪夢、これは悪夢ッ……
若くして失敗も許される20代が終わり
中年と呼ばれる恐ろしい年代にッッ…



しかも、俺はただいま無職だ。






30歳無職ッッ
30歳無職ッッ
30歳無職ッッ
30歳無職ッッ
30歳無職ッッ
30歳無職ッッ


なんというクズ。世間を恐れぬクズっぷり。
これほどのクズに育つとは、いったい誰が思ったか。


我ながら恐ろしい。


まったく、どーしたものか。

くりすますいぶとかそんなもの

2009-12-24 11:59:16 | 通常日記
今日は忌まわしきクリスマスイブ。
どいつもこいつも浮かれて足元が疎かで
色々とトラブルの発生する最悪な日のひとつ。

消費者庁は、クリスマスを規制しろ。




まあそんなわけで、団子買ってきた。
だんご、うまー

馬鹿が一匹捕まってメシが旨い

2009-08-21 00:51:57 | 通常日記

時事通信より
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009081900856

釣ったブラックバスを車に=「彼女に見せたかった」、男逮捕-奈良県警


 特定外来生物のオオクチバス(ブラックバス)を生きたまま車に運んだとして、奈良県警吉野署は19日、特定外来生物法違反容疑で大阪市生野区生野東の電気工事士中田盛央容疑者(42)を現行犯逮捕した。容疑を認め、「釣った魚を彼女に見せたかった」と供述しているという。
 オオクチバスは特定外来生物に指定されており、生態系を壊す恐れがあるため、運搬や飼育が同法で禁止されている。県警によると、生きたバスを運んだとして、逮捕されたのは全国でも珍しいという。
 逮捕容疑は、同日午前11時10分ごろ、奈良県下北山村の池原ダムで釣ったオオクチバス2匹を生きたまま、水を張ったクーラーボックスに入れ、車に運搬した疑い。
 同署によると、池原ダムはバスの釣り場として有名で、中田容疑者は、18日から彼女と釣りに来ていたという。(2009/08/19-20:40)



存分にざまぁwwwwwwwwwwwwwww
これはメシウマwwwwwwwwwwwwwwww
奈良県警超ナイス!!!!!!

懲りずに海釣り。今日も焼津です。

2009-04-17 00:15:55 | うみのおさかな
愛知を去り、相変わらず焼津で一泊する俺。
温泉好きなんだよ温泉。

朝起きて、今日は龍馬君と海釣りです。
いつものポイントへ来てノンビリと竿を出す。
海釣りって喰える魚釣れるから面白いよね。
※いやまあオイカワとかウグイも釣れるんだろうけどね。一度ギギとかくってみたい。

ノンビリ釣りをする。どうにも今日はアタリがなく
龍馬君もウツボに出会えずまったり風味。

釣り糸を垂れていると、俺のほうに何か食いついてきた。
あげてみると、小さなハゼ。

種類がイマイチわからないが、ヌマチチブに似ている。
チチブだろうか。良くわからない……


ほどなくして、龍馬君が別の魚を釣り上げる。
ハゼのシルエット。しかし、でかい!!

20cmオーバーのハゼ! なんだこいつは。


アナハゼ、と、言うらしい。何ともでかい。
色も微妙にグロテスクとも言える感じだが……
とりあえず持ち帰って喰ってみよう。



投げ釣りをしていたら、ヒトデばかり釣れた。
三つ針がついているのに、三つ同じヒトデが食っていたときは流石に驚いた。



そんな中、龍馬君がナマコを釣り出した。
護岸壁にナマコが引っ付いてるらしい。見てみると確かに何かいる。
黒い塊に見えるのはアメフラシ。長細いのがナマコか。
龍馬君はナマコに針を旨く引っ掛けて釣り上げる。これを喰うらしい。
ナマコは旨いと聞くが、改めて考えると
ナマコというものは食った覚えがない、ちょっと興味が出てきた。
手馴れた手つきで沢山釣りあげ(?)る龍馬君。
ありがたいことに数匹分けてくれた。調理や食べ方も教えてもらう。


さて、そうこうしていると、昼前にきつねさんが到着。

颯爽と竿を出すと、いきなりウミタナゴを釣り上げる。

そのウミタナゴをバケツに入れようとすると
入れていたはずのサビハゼが居なくなっている。


……アナハゼが食ってやがった。
こんなこともあるんだなあ。



それから暫く竿を出すも、これといった成果もなく終了。
龍馬君と別れて、きつねさんとガサへと向かう。


おまけ
アメフラシ。紫色の液体が毒々しい。


2008年は海釣りから始まった

2009-04-11 18:40:50 | うみのおさかな
年が変わって初遠征。
遠征といっても今回は釣りとなる。

実は誕生日前日。
魚でも釣って、それで自分の誕生日でも祝おうかと。


というわけで、焼津のある釣り場へとやってきたのだ。


後々龍馬君と合流する予定だが、まずは一人で釣りを開始する。

さて、釣り場へといってみると、一番いいポイントにすでに先客が。
本格的な装備で、やる気満々のようだった。

とりあえずその周辺へと散らばって釣りを開始する。

足元をみると、河豚がふらふらと泳いでいるのが見える。

そして河豚が釣れてしまう……食えないのは要らないよ!(涙


一発目の食えるのは、メバルだった。




しかし今日はいまいち魚がつれない。


合流した龍馬君がハゼを釣ったがそのくらいで
後は河豚ばかり。


龍馬君が捕まえたヒトデが貝に引っ付いて「おもしれー」と
なんだか釣りよりもガサの雰囲気に近い感じ。


そんな中、投げ釣りをしていた俺の竿に
平べったい何かが掛かっていた。



最初見たときはゴミかと思ったのだが
近づいてみると魚だった。


カレイ。なんだろう、マコガレイかなあ? 自信なし。
この間釣ったのと同じ種類だろうか。
とりあえず魚らしい魚を釣れてなんとかというところ。



さて、そうこうしていると日が暮れてくる。
先客もそろそろ帰ろうとしている。

そこで俺たちに話しかけてきた。
どうやら俺たちの会話(誕生日云)を聞いていたらしく、
釣り上げていた魚を下さるということ。

見てみると、立派なメジナ!
ありがたく頂戴することに。こんなの自分で釣ってみたい。


経緯はどうあれ魚を手に入れホクホクで家に戻る俺。


メジナは包丁にべったり脂が付くほどに極上で
刺身にしたらとてもとても旨かった。

ラーメン来来亭

2009-02-20 01:37:58 | 
今日紹介する食べ物は、魚ではありません。

ラーメンです。

このラーメン屋。関東などにはないのですが、
名前は聞いたことがある人が多いかもしれません。
テレビで「店長全員高給取り」として見かけることがある
滋賀県を中心にチェーン展開するお店です。

なお、本店は野洲にあります。俺がはじめて連れて行ってもらったのもココです。
鶏がらのしょうゆラーメンが基本です。


さて、ここの特徴といえば
普通にラーメンを頼むと、お好みを聞いてくることです。
他のラーメン屋でも「お好みラーメン」のようなものを頼めば選べたりするものが
ここでは普通にどのメニューでも選べます。

ちなみに項目は下記の通り。
『麺の堅さ』 柔らかめ/堅め
『醤油』    薄め/濃いめ
『背脂』   抜き/多め
『一味唐辛子』抜き
『ネギ』   抜き/多め
『チャーシュー』脂身

そして最下部には、
『情熱』   抜けません!
とのこと。熱いね。


基本的に味はこってり目です。
味の濃いラーメンが好きな俺には嬉しい限り。
替え玉はないので、俺はいつも大盛り+チャーハン+餃子のセットです。


これはチャーシュー麺の
「麺硬め」「醤油濃いめ」「背脂多め」「ネギ多め」です。
コテコテですねえ。だがそれがいい。



こちらは普通のラーメンで
「麺硬め」「醤油濃いめ」「背脂多め」「ネギ多め」「チャーシュー脂身」です。


味は個人的には飛びぬけて旨いわけではありませんが、
何十件もあるチェーン店としてはトップクラスで旨い方かなって思います。
コテコテで味が濃いのが、遠征で疲れ果てた身体に染み込むのです。

以前、一日食事を取らず、疲れ果てて宿のネットカフェへ向かうときに
「嗚呼……来来亭でラーメン食いてぇ……」とフラフラ歩いていたら
目の前にどどんと出てきて小躍りしながら入ったことがありますよ。


関西の皆さんなら、ご存知のお店ではないかと思います。

高級魚来たる

2009-02-18 01:08:01 | うみのおさかな
滋賀で大雨後のガサで大敗を喫した俺は
翌日どうしようか考えた。

あの雨では一日二日では川は回復しないだろう。
ということは滋賀ではいい結果が残せないかもしれない。

だったら……
海釣りでもするかな。道具あるし。


というはっきりいって行き当たりばったりの適当さ。
早速電車にのって静岡に向かいます。


天気はいいのだが、雨が降ってきた。
ちょっと泣けてくる。

どんぶらこと電車に揺られて静岡県に到着。
既に龍馬君に連絡を入れて、軽く一緒に釣りをすることに。

ポイントは前回と同じ。

富士山が綺麗だ。


さて、海釣りをするのだが、足元に魚影が見えない。
ちらほら見かけるは見かけるが、全くエサに食いついてくれない。
「河豚ばかり見かける」のもちょっと悲しい。


さて、そうこうしているうちに、龍馬君が何か釣り上げる。
みせてもらうと、大きなハゼ。

アナハゼというらしい。なんとも食いでがありそうなハゼではないか!


一方俺が釣ったのはこいつ。

度々釣り上げる小さなハゼ。その名もサビハゼ。

顎に髭があるのが特徴だ。


さて、それ以外にはなかなか釣果があがらない。
河豚釣ったけどね河豚。

そんな中、龍馬君にまたヒット!

これは……

これは俺でも知ってるぞ! つーかお店で普通に売ってるぞ!!

カサゴか!!

から揚げにすると旨いというカサゴ。
とんでもないものが釣れた、いや釣れてもおかしくないんだろうけど……


くちがすごいよ!



結局本日の(食べられる魚の)釣果はこの三匹だけ。
カサゴも譲ってもらったので、家に帰って食べることに。





我が家ではから揚げが作れなかったため、
カサゴは刺身に。他の2種は塩焼きになりました。

以下に、当時メモしておいた感想を貼る。
・カサゴの刺身
ほんのり甘くて美味しい。クセのない淡白な味。
若干醤油をつけると旨い。寿司にはいいかもしれない。
ただ、甘さがほんのり過ぎてご飯のおかずには物足りないかもー
やはり火を通せということかもしれない。

とりあえず残った部分は冷凍にして後日出汁取ります。


・サビハゼ
塩焼きにしてみたが、なんというか小さすぎて何とも……
食ったけど特に味もそっけも無いというか
食いでは無かった……。不味くは無かったよ、はらわたも苦くないし。
チャガラと比べたらこっちのが多分旨い。

卵を抱いていたので得した気分。
その程度ですね、数が釣れたらから揚げにしてもいいかも。


・アナハゼ
塩焼きにしました、旨い。
身はしっかりあるし、白身でホクホク、マハゼより俺は好きかな。
何よりもマハゼよりしっかり身がついてる。水っぽさが無くて良い。
これは釣れたら食ってもいいんじゃないかと思うよー


卵を抱いていたけど、そちらは特別な味はしなかったなあ
でも得な感じはした。




海釣りやばいよ海釣り。

お座敷焼き諸子

2009-02-17 01:06:28 | 
2007年のある日、マシス氏とメシ食ってきました。
マシス氏がメシ食い行くぞーってんで連れて行ってくれた店がココです。

……せんせー、ここって料亭っていいませんか?(汗
ドレスコードとか大丈夫だろうな? 魚採りの後の服装で大丈夫なんだろうなっっ!
詳しい話を全く聞いていない俺はちょっとビビってます。


店に入ると、まず女将さんがご挨拶。
年配の方だが、非常に物腰が柔らかい。
笑顔も落ち着いた「にこやかさ」があり、リラックスさせてくれる。

通されたのは6畳ほどの座敷。なんか掛け軸とか書とか飾ってある……
夜なので外が見えないが、どうやら庭も相当手入れがしてある落ち着いた庭のようだ。


まず女将さんがお茶を淹れてくれる。

個人的には食事前は水か冷たいお茶なので(冬でも)
猫舌の俺としてはとりあえず舌を湿らすだけでいいだろうと
軽く口をつけるつもりだった。

軽く口をつけた。


……!?
なんだこれ! なんだこれは!! めちゃめちゃ旨いぞ!!

俺は普段茶など飲まないから詳しくはないのだが
定食屋で出てくるような茶とは全く別のものだ。
物凄く深い味。「濃い」のではなく「深い」のだ。
苦味も渋みも無く、甘すぎるわけでもないが、お茶の味というものが
これほどしっかりと伝わってくるものは初めて飲んだ。
お茶ってこんなに美味しかったんだ……


さて、お茶に俺がびっくりしていると、
女将さんが戻ってくる。
盆には小鉢が乗っている。


肉? 鴨肉? 鴨のたたきか!
どうやらここは鴨肉のお店らしい。鴨肉は滋賀の名産のひとつだったか。
鴨肉など食べたことがない。非常に興味がある!

早速頂く。
噛み込むと、ジュワっと味が染み出してくる。
肉の味ではあるんだが、牛とも豚とも違う味。ちょっと独特な味だ。
俺は好きな味だが、ちょっと食べなれていない味の為に
初めての人は意見が分かれるかも。俺は好き。
たたきである為のクドさは(殆ど感じないが)辛子が消し去ってくれる。
噛めば噛むほど味が染み出てくる。ありえないほど味が染み出る。
鴨ってこんな旨いものなのか。


次は、七輪が用意された。
次は鴨肉の網焼きだろうか。
固形燃料ではなく、立派な炭が入っている。

だが、次に女将さんが持ってきてくれた物をみて、俺は驚いた。



※クリックで拡大

これは……
これは……まさか……
まさか、まさか……まさか……


ホンモロコか!!

琵琶湖近くのこんなお店なら、確かに出てくるのはわかるが、
そこに考えが至っていなかった俺は、このとき本当に間抜けな顔をしていたと思う。

思わず女将さんに聞いてしまう「これはホンモロコですよね」
答えは「朝採り天然のホンモロコ」とのこと。
このホンモロコに関しては皆も知っていると思う。
淡水魚の中で1番美味しいとか、養殖が盛んだとか
漁獲高が最盛期の1/10程になり、
もともと「諸子」だったものが、高級魚の一種になってしまったとか……


く……食っていいのかよ、こんなの……
いやもう死んでるんだから食わないほうがよくない。生きてたら持って帰るわ。

しかしまさか……ホンモロコを食べる機会に巡り合ってしまうとは。
もしフィールドで採取したとしても、絶対に食べることなど無い。
これは……一生に一度しかないかもしれない極めて大きな出来事だ!

食べ方だが、まず女将さんが七輪で焼いてくれる。

客は何もしなくていい。全てやっていただける。

まずは炭火で両面をじっくり焼いた後、
背中をパリッと焼いてくれる。
で……


立てた。

これは何ということか!!
確かに魚は頭が1番焼けづらいが、それをこうやって立ててしまうことで
解消してしまうとは思わなかった!


その状態で暫く。
焼きあがったら、小皿に盛ってくれる。
味付けは三種類用意され、ショウガ醤油、酢味噌、酢と
別々の小皿に用意されて出してもらえる。

当たり前だがまずはそのまま食う。



………………………………………………………………旨ぇ


一瞬言葉が無くなる。
旨い。それも物凄く。

まず柔らかい。
頭から食べているのに、骨の違和感が全然ない。どんな魚でも骨があり
小さなハゼですら頭から食べると多少の違和感があるというのに
このホンモロコは頭から普通に食べられる。

しかも頭から食べているのに、内臓も普通に食べているのに
苦味というものが全く無い。
焼きたてのホンモロコはホクホクと柔らかく、
こんな小さな魚でありながら、身にはしっかりと脂が乗っている。
小さい魚であるからこそ、その脂はクドくもなく、少なくも無く。
身は口に入れてかみこむと、蕩けるほどに柔らかい。

ナマズやウナギ、アユといった淡水魚も旨い。
コイやフナだって食べるし、ヒガイの旨さも折り紙付きだろう。

だが……これは、旨い。1番と呼ばれるほどの事はある。


琵琶湖のバスだのギルだのはこんな旨いモン食ってるのかよ!!



かつての漁獲高を調べて欲しい。
もちろん水質の悪化もあるんだろうが、
それは湖南だけの話であり湖北は今でもとても綺麗。
ホンモロコ減少の
何よりの原因はギルバスだろう。

ただ「(自分の好きな)淡水魚が減るから」というだけではない
淡水魚を食べる文化、このような素晴らしい味の魚。
バスギルの駆除は、そういった歴史を護る戦いでもある。
改めて、そう思った。


ちなみに、ホンモロコ抱卵してました。

抱卵していて、しかも身がこれだけ旨いって……


個人的には醤油かそのままが旨かったな。
酢味噌と酢はちょっと味が強すぎて折角のホンモロコがもったいない。


ホンモロコの旨さに舌鼓し終わった後、
次に出てきたのは鴨の肉。


これは山椒をふっている鴨の肉。
片面を炙ったら、炙った面にネギとワサビを乗せてさらに焼きます。


もちろんこれも女将さんが焼いてくれる。
絶妙のタイミングで盛ってくれるのだろう。
タレをつけて、いただきます。

ああもうイチイチ旨い。
鴨ネギって言葉、多分鍋とかから来てるんだろうけど
焼いた鴨ともぴったりあうよ!
たたきと違って今度はさっくりと噛み切れる鴨だが、
噛めば噛むほど味が出るのはさっきと同じ。
ただ、火が通っているためより脂分が染み出してくる。つまりジューシィ。
それとねぎが合わさって、クドさを消して鴨の味だけ楽しませてくれる。

ワサビが乗っているが、このワサビも強烈に主張するのではなく、
後味が残らないようにさっぱりとさせてくれる役割を持っている。
おかげで鴨肉一枚一枚が、新鮮な口に運ばれる。


鴨の砂肝。
最初心臓かと思ったのは秘密。

これも網で焼いて食べます。
食べてみると、「シャ・リッ」という不思議な食感。
鶏のレバーのようにしつこく硬いわけでもなく、
さきほどのような肉のようにさっくり噛み切れるわけでもない。
二度三度噛み、味を染み出しつつ小さくしていくような食べ方になる。
だからこそ、その味がしっかり堪能できるみたいだ。
味はキチンと鴨の味。ちょっと肉より味が濃い気がする。


こちらは箸休め。

全て滋賀で採れた食材だとのこと。
栗の甘露煮に黒豆。もろきゅう。そしてゴリの甘露煮。
どれも旨い。特に甘露煮がやばい。
以前にスーパーで甘露煮を買って帰ったことがあるが、
身がぐずぐずになって、正直何食ってるか良く分からん感じだった。

これは違う。一匹一匹がキチンと形を保っていて、
箸で摘んでも崩れない。
味もほんのり甘くて旨い。

ただ問題がある。
これって女将さんがゴリっていってたけど、
琵琶湖のゴリってことは、つまりはイサザ?
ちっこすぎてわかんねーw


さて、ゴリの甘露煮で軽く一休みしている間に準備が完了。


来たよ……かも鍋だよ。


鴨は今回はつみれ状のものもあった。。
ナンコツどころか普通にホネまで叩き潰したらしく、
時々小さな骨片がアクセントになる。
もちろん普通のスライスした鴨肉もあります。

しっかし鴨の脂ってスゴイ。
一緒に入れた白菜がみごとなまでに鴨の味。
時々食べる春菊が口の中をリフレッシュさせてくれる。幾らでも食べれそうだ。
豆腐とかもじっくり味が染みて……特にネギ最強。


しかも食べ終わった後、女将さんが土鍋だけ下げて
すこしして土鍋を持って戻ってくる。


ぞ う す い だ と


俺明日死ぬんじゃねーの的な状態です。
もう今さらくどくど説明も要らんでしょう。うまいです。ほんと。

でざーと


……雑炊のテンションのまま食べちまった。
柚子のアイスクリーム。最後にさっぱりとさせてくれた。
室内が暖かかったし、熱い鍋物が連続だったので
火照った身体を覚ましてくれるのにも一役買った。


ゆっくりと食べて、気が付いたら三時間。
全部女将さんが準備してくださいました。
テレビの旅番組でみるようなそんな世界。あるんですねホントに……。
女将さんにも気軽に色々聞けたし、楽しい食事でした。


案内してくれたマシス氏に深く深く感謝です。
前のアユの時もそうだったけど、
貴重な体験ばかりさせてくれるので、なんとも頭が上がりません。