うみーのお魚愚痴日記+case

都会のアパートお魚日記 + 日本の水辺の生き物

ヴァレンタイン・デイ クロとキイロのギョコレイト①

2010-03-31 02:00:44 | 関東地方南部を徘徊
あっっっ…………っという間に1月が終わった。
本当にあっという間だった。
12月1月は青春18切符の時期だった気がするが
きっと気がするだけだろう、うん。


さて、2月に入って関東に引っ越してきたseotaroさんから
携帯に連絡が入った。

久々に餌採りがてら採取をしたいというので
参加しないかというありがたいお誘いだ。
怒涛の「選考の結果云々」というメール&手紙に
どうしようもなく参っていた俺は、
これまた傍目でみると恥ずかしいくらいに
嬉々としてお誘いを受けていた。


―――当日。
今日は2月の14日。
世間は奇しくもヴァレンタイン・デイ。
浮かれている全ての人間は、
司祭のいる天国に召されてしまえば良いのに。


さて、約束の時間より少し早く。
seoさんから到着の連絡が入る。
俺は最寄の駅で合流し、まずは我が家へと移動する。

ウェダーなどの俺の荷物を搬入しつつ、
seoさんには、我が家の水槽でも眺めててもらう。
ごちゃごちゃの極みである我が家に
人をあげるのは少々恥ずかしいのだが、まあそれはそれ。


さて、さっそく二人で移動をする。
今日の目的は埼玉県の開拓。
埼玉に住んでいながら、殆ど網を入れていない俺。
特に案内が出来る場所も無く、
完全に開拓モードである。

地図と睨めっこしつつ、まずは第一のポイント。


少し大きめの河川の堰下。
水は……少し濁っていて、底は薄く灰色の泥が積もっている。

早速二人で入ってみるも、網を入れるポイントも少なく
魚影もさっぱり見当たらない。
10分程度で見切りをつけて、直ぐに移動。


暫く彷徨った後、改めて面白そうな河川を発見した。
車が停められる場所を探して、早速出陣する。


川幅がかなり広い大きな川だ。
水深は30~50cmといったところ。
流れは緩やか、流れのない部分のほうがかなり多い。
川底は砂と小さな砂利。水が綺麗で底まで見える。


車を停めた場所からまっすぐ川へ向かうと
そこには丁度このようなブロックが並んでいた。
何のためのものか良くわからないが
このブロックの間には、びっしりとアナカリスが生えている。
ここのアナカリスは実に葉が広く、青々として
なんとも立派な姿だった。


そして、この場所は流れがない。もう全く流れがない。
見事な「わんど」状態だ。
土手からせり出した草などもあって、雰囲気も十分。

これは、『何か』、いる。間違いない。
何がいるかはわからないが、
こういった大物の全身を包める水草とせり出した草。
緩やかで体を休めてノンビリ出来る流れ。

順当に考えればコイやナマズ。
穴を狙うならフナやニゴイやライギョ。
少なくとも、ここには間違いなく
何がしかの大物が隠れている、俺にはわかる。
こんな確信は久しぶりだ。
最近何処にも行ってなかったから、敏感になっているのだろうか。


俺の胸の高まりを他所に、seoさんはさっくりと川に入る。
彼には彼で、何か別の物が見えているのだろう。
だが、俺はもう足元が気になって仕方が無い。

さっきseoさんが踏み込んだ場所に網を構える。
網を構えて、その手前で川に入った。
途端に伝わる網の重み。水圧とは違う、ずしりと両手に力が掛かる。
来たか? やはり来たか!? 俺は躊躇せず網をあげた
水中から引き上げられた網の中で、
何かが大きくのたうっている。感覚は……長い魚だ。
コイじゃない、あいつは太く重く動く。今回の魚は
もっと体をしならせることが出来る魚だ。ということは、ナマズだな。

採取一発目の網で大ナマズが入るとは、さすが俺だな。
こういうのは写真栄えするから有難いんだ。防水デジカメ持ってきてるしね。

俺は口元を歪めつつ、網の中の獲物を確認する。
さて、どのくらいの大きさのナマ―――? あれ?

網に入っていたのは、真っ黒のナマズでは、なかった。


こげ茶に近い、黒。
くすんで濁ってしまった黄色。

イカヅチのような、ぎざぎざのライン。
大きな口と長い体。
俺は、これを知っている。
子供の頃、カエルを使って何度も何度も釣った。
家の近くの農業用水池に沢山いた。沢山釣った。思い出の魚のひとつ。


「来たあああぁぁぁっっ!!」

跳ねて網から逃げて……などということがないように
慌てて川岸に上りつつ、俺は叫んだ。大きく、大きく叫んだ。
seoさんが振り向く「ナマズ?」俺は首を振る。

「でかいカムルチー来たああああっっ!!」

もう一度叫ぶ。何故俺は外来魚でここまで喜ぶのか。
河川敷の先で遊んでいた親子がこちらを見ている、
俺はやったぜ、大物だ。興味を持って見にきてくれないだろうか
「すごい」って言ってくれないだろうか。これは言って欲しいぜ。



網を置いてじっくり見れば、体長50cm以上の立派なカムルチー
見ろよこの面。バスやギルの下品な顔とは別格だ。
この睨み付けるような、荒々しく強気な顔が溜まらん。


早速seoさんと写真を撮る。素晴らしいぞ防水デジカメ。
というか、見事なまでに蛇のような鱗だな。
触ってみれば粘液もあるしヌルヌルするのだが
見た目は本当にデカイ蛇だ。
こいつが陸上でのたうってたら、ツチノコと間違ってもおかしくない。


あまりにも見事すぎのカムルチー。
昔と違って、今じゃ滅多に見られない魚なのだが
かといって、さすがにこのサイズを持ち帰りはちょっと。
飼育できる環境もないし、持ち帰りの装備も無い。
つーか、ガラス水槽じゃ割っちゃうだろこいつ……

結局、写真を撮ってリリースする。
カムルチーは「いい迷惑だ」といわんばかりに
水の中で体を一度大きくくねらせて
ゆっくりとアナカリスの中に潜っていった。

ちなみに、遠くの河川敷で遊んでた父子は
こっちに来てくれなかった。実に残念である。



さて、このあとは二人で分散して魚を探す。
本流のほうへと行ってみるも、どうにも魚影が見当たらない。
水が綺麗だから、魚が居ればその姿くらいは見えるんだろうが……
やっとの思いで見つけたのは小ぶりのアブラハヤ。
餌としては文句なしか。だが、数が少なすぎる。

どうにも成果があがらないので、seoさんの方へ合流してみると
やはりそっちもパッとしない成果らしい。
見かける魚も、川岸に溜まった1cmにも満たないチビ魚たち。
アブラハヤかオイカワかカワムツの稚魚だろう。
さすがに上から判別するには小さすぎる。


ノンビリ歩いて川を戻ると、浅瀬に10cm強の魚の群れ。
細い魚だ。オイカワか、アブラハヤか?

素早い動きに翻弄されつつ、何とか一匹網に入れると
それは若いオイカワだった。
餌には不向きだが、不利な環境で一匹網に入れたのは何となく嬉しい。

さらに、カムルチーで吹っ飛んでしまったが
アナカリスたっぷりの淀みに網を入れていくと
タモロコやコイ。モツゴが網に入ってきた。


また、ヌカエビも何匹か採取できたので
こちらはseoさんのお土産となる。

よっし、とりあえずここはこんなところか。
一発目……一網目から見事な成果。
やる気一杯。テンションMAX!

さあ! 次へ行こうっっ


●ここで出会えた主な生体(赤字はフィールド初遭遇)
カムルチー
コイ
オイカワ
アブラハヤ
タモロコ
モツゴ

2010年がはじまる⑤

2010-03-30 22:04:51 | 茨城県徘徊
ガクさんと別れて実家に戻った俺。
正月なので当然おせちが待っていた。素晴らしい。

そんなおせちの中にこんなもの。

出来合いのものだけど、霞ヶ浦の湖魚。
モツゴと、ギンブナと、スジエビ。
どれも味が染みていて、そしてとても軟らかく旨い。
特にモツゴは、以前別の湖魚として食べた物と比較にならないほど
口の中で簡単にほぐれ、食べることが出来た。

うん、関東の湖魚の食文化も負けてないじゃないか。


さて、翌日。
買い物に出かけた俺は、ついでにちょっと網を入れてみた。

一箇所目は市内を流れる大きな川。
冬になって大分水が減って……いや、元からこんなものか。
冬になって、大分水が透き通ったので、底が見えるようになっていた。
ギリギリなんとか入れる深さだったのに驚き、
颯爽と網を持って入ってみるものの、
魚が隠れる場所は少なく、挙句、網に入ってきた大きなニゴイに驚いて
体勢を崩して転びかける。ニゴイには逃げられる。
まったく散々だ。


結局、いつだったかの春にオオヨシノボリを捕まえた川で網を入れ、
残念ながら小さなカワムツとトウヨシノボリを数匹捕まえただけ。


でも、このトウヨシはちょっと気に入った。
持ち帰って30cm水槽で飼ってみるか。


●ここで出会えた主な生体(赤字はフィールド初遭遇)
ニゴイ
トウヨシノボリ
カワムツ

2010年がはじまる④

2010-03-29 00:53:40 | 茨城県徘徊
餌採取&湧き水による水替えが終了し
さらに移動を行うことに。
次は北浦でも行ってみるかと移動をする。

移動をした、が
どうにも今日は風が強く、北浦は波が荒く
水路もいつもどおり深くてイマイチ手が出ない。

というか、北浦って来ると殆ど波が荒いんだよな。
まれーにべた凪の時があって、
そういう時は釣りになるんだが
それ以外はどうにもこうにもって感じ。


どうしたものかというところで、
春にチョウセンブナが採取できなかったという話になる。
やはり冬なんだろうか?
それとも付近の工事の影響で居なくなったのか?

それを確かめるために、チョウセンブナポイントへ。


到着した水路。春と比べて水の色が違う。
いわゆる黒色の淀んだ色。
田んぼに水が張ってある時期は、
水路の流れが速いのもあるが、何よりも水が茶色い土水だ。
チョウセンブナは、それを嫌うの かも しれない。


早速網を入れてみる。
数回網を入れると、難なく一匹目が網に入る。
なんだ、いんじゃねーか。やっぱ冬か。


さらにガクさんも網を振るうと
サクサクとさらに3匹捕まえる。


……うん、冬だね。


というわけで、やっぱりココのチョウセンブナは
冬がシーズンだということがわかりました。

冬だと動きが鈍っていて、それで網に入るのかもしれないけど
どっちにしろ、冬でってことで。
そいえば、岡山のポイントも水門閉じて水が減って
流れがなくなったところで採取って流れだな。
チョウセンブナそのものが、冬採取しやすいのかもしれん。


この後、俺は実家まで送ってもらって解散。
ガクさんは、新年の渋滞に早速捕まって、散々だったとさ。


●ここで出会えた主な生体(赤字はフィールド初遭遇)
チョウセンブナ

悶々と。悶々と。

2010-03-28 16:13:08 | 愚痴日記
季節は春。既に青春18切符の時期である。
例年であれば、西へ東へ駆け回ってる頃なのだが
今年は当然、それどころではないわけで。

特に先週の三連休は、いつもなら有給絡めて九州遠征。
それが、部屋で「ひーまー」とやっているのも如何な物か。
まあ、土日はハロワやってないから遊び歩いても良いんだが
移動手段をどうしたものかなと。
青春18切符が一枚単位で売ってれば、一回くらいどこかにいくんだが
オークションで買うと3000円越えるしねえ。
都内のチケ屋で売ってれば2700円位なんだが、
そこに行くまでにコストが掛かるというか、
売ってなかったらどーすんだというか。
そもそも、上記の思考は現実逃避という奴ではないかとか。

今週は、タガメ様を採取しに何人かが出撃しているので
そんな勢いの中、家に篭ってる自分が悔しいわけだよ。


さて、それはそれとして最近のこと。
イモリの飼育ケース覗いたら、卵があったよ。

数はそう多くはないんだが、
とりあえず取り出して、サンショウウオの卵塊と同じケースに入れておいた。
うまく育つかはわからないけど
うちのイモリは全国あちこちから捕まえているので
一体どんな模様になるのか興味はある。とりあえず孵化してくれたら嬉しいなぁ


あと、土曜日に通院のあと、新宿までいってイトメ買って来ました。
少しだけ多めに購入して、一部を部屋の保管水槽。一部を屋外水槽へ。

一部を屋外水槽の水と枯草を入れたケースへ。

枯草を入れたケースのイトメは元気っぽいです。
うぞうぞしてます、うぞうぞ。
捕まりやすい場所があるといいんだろうな。

でも、イトメの価格より交通費のが掛かるのは悲しい。
なんで俺の家の周りには、イトメ扱うショップがねーんだよおおお!


そんな今日この頃。

2010年がはじまる③

2010-03-26 21:05:51 | 茨城県徘徊
次のポイントは、俺が良く餌採りに行くポイント。
川の中に湧き水が湧いている素敵な場所だ。

田植え前の川は静かで、透き通った水が綺麗。
早速網を入れてみる。

まず入ってくるのは、いつものとおり大量のカワムツ。
これが餌である。



他には、このポイントでは珍しくタモロコが複数。
本流から上がってきたんだろうか。いいサイズが複数。これも餌にいい。

底は砂地のため、カマツカなんかの姿も見られる。
今日のカマツカはかなりのサイズ。このポイントでははじめての大きさ。
しかもそれが複数捕まえられてビックリ。
冬は普段いない魚が集まってくるんだろうか。
泥土の部分もあるのだけど、二枚貝の姿はなく
したがって、環境はいいのだがタナゴの姿はない。

泥土の部分では、その中をじっくり探すと
ヌマチチブやギバチが隠れている。
つまり、今日もいつもの面々とであったということだ。


さて、歩いて湧き水ポイントへと行くが、
どうやらつい先日、周辺の掃除がされてしまったらしく
魚が隠れる場所が全くなかった。
湧き水のポイントには、カワムツの稚魚が群れており
湧き水に手を触れてみると、少しだけ暖かい気がした。


まあ、餌採ったし、次いこか。


●ここで出会えた主な生体(赤字はフィールド初遭遇)
カマツカ
ギバチ
カワムツ
タモロコ
ヌマチチブ