うみーのお魚愚痴日記+case

都会のアパートお魚日記 + 日本の水辺の生き物

ある川を昇ってみて~その1~

2007-09-09 20:28:26 | 茨城県徘徊
さて、梅雨も間近の六月の休日。
俺は茨城県を流れるある川へとやってきた。

実にいい天気である。そろそろ雨男も返上だろうか?


土日の2日間掛けて、この川をノンビリ昇って帰ってこようと思っています。
ズバリ目的はヤツメウナギ!
この川は平野の多い茨城の大河川“としては”かなり綺麗な部類に入る。
だからこそヤツメなんかも居り、聞くと降海型イトヨなんかも居るそうです。

とはいえ……
やはり大きな川であるので、中流域まではガサなどとてもできる深さではなく、
ある程度まで進んだところから「気ままに」ガサをすることにします。
何しろガサポイントをを絞れるほど短い川というわけではないので……

ただ一つ気になるのは、実は茨城県、昨日金曜日から鮎釣り解禁だったりします。
釣り人がいてガサができない……なんて事が無ければいいのですが。


まずは第一のポイント、スタート地点!
ここは時々来るポイントです……といっても、ガサをしたことはありませんが。
キャンプ場があり、ちょっとした施設もあるので、車で通った時に
一休みしたりする感じで立ち寄るのです。
正直この場所はまだ川は深くてガサは向かないのですが、
トイレに寄ったついでに川を覗いてみました。

……あれ?

川に近づくと、水深数センチ程度の所を、波紋を撒き散らしながら
小さな魚達が逃げていく。


……魚、魚だっっ!!
俺は慌てて車に戻り、道具を取り出します。用意したのは長靴と
観賞魚用の目の細かい網です。

川の中に入ってひと掬い。

動きは早く、殆どが逃げられてしまいましたが、それでも何匹かは網に入りました。



これは……何だろう。
コイ科の稚魚のようだけど……

この辺りにはコイやギンブナ、オイカワやカワムツなんかが多い。
ただ、オイカワやカワムツなどのハヤ系の体型じゃないですね。
この子らは秋に力尽きたサケをご飯に大きく育つはず……春だとフナかコイですね。
こんなに小さいと持ち帰るわけにも行きませんし、
コイやフナであれば制限サイズにも引っかかります。
写真を撮ってリリースしました。

さ、次へ行こう。まだまだ先は長いぞ!!



さて、ガサポイント二箇所目

最初のポイントより15キロほど川を遡ったでしょうか、橋を渡ったとき
それなりに良さげな川状況だったので、ちょっと降りてみることに。

丁度、川辺には駐車に良い場所があり、先客のアユ師達が車を停めていました。
その中に私もこっそり駐車します。



ここは近くの山から流れてくる沢が注ぐ場所で、本流の奥の方はまだまだ深いのですが
岸辺ならウェダーで歩けます。

まずは本流を攻めてみます。良い具合にせり出した木が水に浸かりボサを作っていました。
さっそくボサに行ってみると……



ちょっ……!?


一発目!! いきなりのアブラビレ!!
解禁直後のアユの登場です。
やはりまだまだ小さいですね、ボサに隠れていたのは幼い証拠か??


さらにボサを攻めると……カワムツです。


底砂浚いをすると……入ってくるのはシマドジョウ!!


ボサの周辺での成果はそんな感じでした。
川を上流へ歩いてみても、どうにもガサができるような場所がありません。
ずっと砂の川辺が続いています。
そこをノンビリと歩いていると、岸辺近くにいたカマツカが驚いて
ぴゅ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っと逃げていきます。
結構な数見かけるのが嬉しい、捕まえるのは難しいですが
カマツカが沢山居るというその事実が嬉しい。


沢との合流地点へ戻った私は、今度は沢の方へ網を入れてみました。
こちらもボサは全く無く、あるのは大小の石ばかり。
石の下に隠れている魚やサワガニなんかが入らないかということで
まずは目の前にある浮石を……




……


…………え?


ここここここっっ!! こいっ……こいつはっ!! こいつはーーーー!!

フクドジョウ!!?

しかもかなりのビックサイズ! 前に宮城で見つけたときにも驚いたが
まさか茨城にも居るとは!!

慌てて幾つもの石をひっくり返す。
フクドジョウは意外と泳ぎが達者で捕まえるのは難しいのですが、
なんとか更に2匹を見つけることができました。先程と同じ位のサイズです。

このサイズが居るということは。もっと長時間探せばまだ見つかりそう……

沢を歩いて昇っていきます。
ちょっとした深みがあり、そこに魚が群れていました。
捕まえてみると……カワムツ。大繁殖中です。



しかしここより先は水深もどんどん浅くなり、魚もカワムツの稚魚ばかり。
フクドジョウが入ったし、成果充分として、
目に付いた石をひっくり返しながら沢を下ると……おやぁ?


カジカか!!

しかもこの沢の上流にカジカの住処があるとは到底思えない。
……まさか、降海型か?! 区別の仕方などわからんぞ!
しかし夢膨らむ一匹が嬉しい!!



ここはまだまだ中流域で、水も冷たいとは言い難い。
だが沢からの水は冷たくて、移入されたフクドジョウや昇ってきたカジカが
ここに居ついたのではないか? と、思う。
どうなのかな……はてさて。




しっかし見事なまでの快晴。
立ち上る煙が風情があっていいですね。


●ここで出会えた魚種(赤字はフィールド初遭遇)
コイ科の稚魚
カジカ
フクドジョウ
シマドジョウ
カワムツ
アユ

復活の予兆

2007-09-09 14:42:14 | おさかな
約二ヶ月ぶりのご無沙汰、うみへびです。

夏の遠征三昧も終了し、現在はトリートメント中の魚達を
本水槽に移して様子見をしたり
病魚たちの治療をしている感じです。(冷水魚水槽の新入りが……っ)
八月中に三回も停電が起こり
(家に居なくてもTVチューナーの設定がリセットされているのでわかる)
そのせいでかなりの……本当にかなりの損害が出たりしましたが、
無事生き残ってくれた子達は大事にしたいと思ってます……。


九月には三連休が二つあり、十月にの頭にも三連休があります。
友達と遊びに行ったり、所用があったりもしますが
軽くガサや釣りもしたいと思っているところです。

平日は仕事が忙しく、帰ってくると中々遅い時間。
その分休日にやることを兎に角詰め込んでいる状態です。
とはいえ、少しずつでもブログの方を書いていきたいと思います。
週1~2記事でも書ければいいほうですが、6月のソロ遠征記事から
頑張って書いていきますよー


さて、特にそれだけというのも味気ないので
ちょっとした話を一つ。



「ゆ」です。


この「ゆ」が何か? という話ですが……

私は(最近やれてませんが)ネットゲームをやっています。
その中で聞いた話なのですが……

とある西欧の外国人の方が、やはりそのネットゲームをやっていましたと
日本運営のネットゲームなのでもちろん日本人のプレイヤーが中心で、
世界には日本語が飛び交うわけですが
やはり海外の方には、日本語というのは見慣れぬものであり、
米国などではオリエンタルな芸術として「日本の文字」が好まれたりする
そんな価値観・視点の違いがあります。

さて、その西欧のプレイヤーの方曰く。


『「ゆ」って魚みたいですよね』(意訳)


この話聞いて、目から鱗が落ちましたよ。