うみーのお魚愚痴日記+case

都会のアパートお魚日記 + 日本の水辺の生き物

2009年最後の大型遠征⑪

2010-03-08 03:30:20 | 東北地方遠征
日が暮れてきた。さて、どうしたものか。

とりあえず地図と睨めっこすると、
目を引く地域を発見した。
嗚呼……ここならば、ここならば。

俺は地図で見かけたポイントへと向かう。

途中、美味しそうなため池を見つけたのだが
時間が無いため、一瞬釣り糸を垂らして
一匹だけ魚を釣って終了。
ちなみに釣れたのは鯉だった。


さて、やってきたのは雄物川近くの湧水地。
この周辺は古くからあちこちで湧水が湧いているらしい。
地図を見る限りは、完全に他の河川と隔絶している地域だ。

俺は早速田んぼの中のあぜ道を走って
湧水ポイントを探す。
かつては相当に沸いていたらしく、
あちこちで生活に密着した水場の跡を
見ることが出来た。

だが、湧水公園などもそうだったのだが
湧水があちらこちらで枯れており
トゲウオがいそうな水路なんかも見つからなかった。

もう日が暮れる。これはもう諦めるしかないのか。
だが、せっかくここまで来たんだ、
網くらいは適当に振っておこう。
ドジョウの一匹でも捕まえておかないと
格好が付かない(というかブログにかけない)。


そういうわけで、どうしたものかとフラフラしていると
ふと、田んぼの間を流れる護岸された水路に目がいった。
このあたりは田んぼが多く、三面護岸の水路が多い。
水は結構流れていて、トゲウオが居そうではないが、
ちらほらと、流れの緩やかで、
水路に堆積した土から生えた草が水面へと顔を出している
そんな場所を見受けられた。

水深は15cmくらいだろうか。
ふつーーーーーの、護岸の側溝だ。
普通に考えたらドジョウしか居ないような場所だ。


そこに、俺は網を入れた。
水路の上から、網を振るった。


※以下三枚はクリックで拡大

入っていたのは……金色の魚!
トゲウオ……イバラトミヨ!!



さすがの湧水地帯。
本当にあっちこっちで沸いてるらしい。
この水路の水も、湧水だったわけだ……


これまでの経験上、水温さえしっかりしていれば
多少の汚れや、護岸など関係なしに
イバラトミヨはそこに居る。
焦っていたため、そこに考えが至らず
よけいな焦りを生み出してしまったのが失敗だ。


さらに網を入れていくと、ぽんぽん網に入ってくる。
なんだ、沢山いるじゃんか。


……でも良かった、採取できた。
これで、今回の遠征は成功と言える。


雄物川流域の湧水地帯で採取したイバラトミヨ。
恐らく、分類的には雄物型と
呼ばれる物であろうと判断できる。
※後で調べたところ、ここの産地のものこそずばり雄物型とのこと

少し持ち帰って飼育することにしよう。


写真を撮って、俺は地図と睨めっこ。
次はキタノアカヒレを狙うか。
キタノアカヒレならば、何度か行った川に
生息していると聞いた。
開拓するよりは、そこに行くべきだろうな。


まずは、近くの温泉地帯へと行く。
適当なお店で温泉銭湯の場所を教えてもらい
汗を流し、たっぷりと温まる。
人がとても多かったが、こればっかりは仕方ないな。


その後、国道へ戻って山越えルートを選択する。
秋田の内陸部から海沿いへ抜ける道を走る。
夜のため、数台の車に先を譲るだけで済み
ノンビリと車を走らせた。

2時間ほどで海沿いへ抜け、
海沿いルートを南下する。
国道沿いの牛丼家で腹を満たして、山形県へと戻る。

以前にも休んだコンビニまで移動して寝ることに。
さすがに、今日は疲れた。
ゆっくりと寝ることにしよう。


●ここで出会えた主な生体(赤字はフィールド初遭遇)
イバラトミヨ(雄物型