うみーのお魚愚痴日記+case

都会のアパートお魚日記 + 日本の水辺の生き物

2009年最後の大型遠征③

2010-02-26 20:06:37 | 東北地方遠征
最上川の横の道を離れて、
内陸部へと向かいだす。
最上川流域のあちこちに網をいれることにした。



まず見つけたのは、田んぼの隣の
山から流れる側溝のマスだ。


網を入れるも、しかしイモリは見つからない。
だが、どんぐりに混じって
シジミを見つけることが出来た。
黄色いシジミだ。外産種だろうか?
よくわからないので戻しておいた。


他にも、小さな用水路を見つける度に網を入れるが
ドジョウくらいしか網に入らない。


さらに走っている、山間の田んぼを流れる川を発見。
底は砂地&石。水は透明度が高めで、水深は30~50cm。
川岸に投網が干してある。

投網があるということはアユがあがる川なのかな。
このレベルの河川なら漁業権は関係なさそうだ。
どれ、早速網を入れてみよう。

魚影は全然無い。もうアユも居ないのだろうか。

魚が隠れる場所は多い、ガンガン網を入れていくと
アブラハヤが何匹か網に入ってくれる。


砂地を弄れば、シマドジョウが網に入った。
久々にシマドジョウを捕まえた気がする。
なかなか立派な姿だ。


水深が深い場所の石をひっくり返せば
カジカが網に入ってきた。
さすが東北の内陸部。カジカはあちこちに居そうだ。


だが、この辺りには他の魚は居そうに無い。
もっと「この辺りにはなさそうな環境」を探すとしよう。


●ここで出会えた主な生体(赤字はフィールド初遭遇)
アブラハヤ
カジカ
シマドジョウ
ドジョウ

2009年最後の大型遠征②

2010-02-26 12:59:01 | 東北地方遠征
最上川をノンビリ眺めつつドライブする。
天気は最上。快晴だ。

途中に道の駅があったので車を停める。
昨晩から何も食べていない。腹が減った。


牛モツ定食が旨そうだったので食す。
味噌汁が旨いわー……


食事どころの窓からは、対岸の滝が見れた。
ちょっとした旅行気分。

食後には、サワガニのから揚げを購入して出発だ。


暫く走ると、また入れそうな流入河川を発見。
河川敷に至る道がわかりづらく、
少し彷徨ったが、無事到着した。

山から流れてくる水はかなり冷たく、
水量と流れもかなりのもの。
足元はコケで染まった石ばかりで
気を抜くと転んでしまいそう。

魚が隠れる場所はあまりなさそうで
ダメ元で網を入れてみるが、
やはり簡単に魚が入ってはくれない。


石を幾つかひっくり返すと、カジカが網に入ってくれた。
これだけの冷たい水だと、カジカがいるような環境か。

だが、流れが速く、これに耐えられる魚しか
ここには居ないだろう。
次のポイントへ移動しよう。


●ここで出会えた主な生体(赤字はフィールド初遭遇)
カジカ

2009年最後の大型遠征①

2010-02-25 19:00:43 | 東北地方遠征
シルバーウィークが始まった。
九月にこれだけ連休が固まるのは暫くなく
さらに、ETC1000円という部分もあり
もちろん俺は遠征に出ることにした。


状況が状況のため、どう考えても東名はマズイ。
ならばどうする。

……北だね。


電車で行っても身動きが出来づらく、
車で行きやすい東北に行くのが正解だ。


常磐道から磐越。そして東北道へ入って
山形道へと入り込む。
磐越と東北道を繋ぐ郡山JCTでは
昼間は大渋滞が起こっていたようだが
夜中スタートではそんなことも関係ない。

東北道のPA・SAは連休のため見事に駐車場が埋まっていたが
車もあまり通らない山形道の
小さなSAに到着したのは午前三時。
さすがに疲れが出たので、一眠りすることに。

ここもそれなりに車が多かったが、
それでも他の車と隣接せず停められるスペースもあり
さっさと寝て、体力を回復したい……

なんて思ったのだが、
寝入り間際に、よりにもよって俺の隣にワゴンが
一台停まった。
どうやらここで一眠りするらしいが
乗ってるのがオッサン部隊。
酔っているらしく、騒がしい。
ナンバーは多摩ナンバー。関東人の恥だろうがっ!

とっとと車を移動させ、改めて寝ることにした。



目を覚ますと朝7時。
寝入ったのが4時頃だから3時間。

まあ、そんなもんだろう。
俺は早速車を走らせて、山形道を抜けていく。
春に通ったのと同じルートを通る。

だが、イモリを採取したマスを覗くも
生き物の気配はなかった。カエルも居ないのは残念だ。

まあ、天気もいいし、ノンビリ行こう。

さて、やってきたのは最上川の流域。
最上川流域を漁るなら、山形道のSA手前のJCTで
北へ抜けるのも良かったのだが
今回は初めてのため、下流域から遡っていきたかった。


最上川の隣の川を走っていると、
網を入れられそうな流入河川を発見。
早速車を停めて網を入れることに。

川へと入ると、本流から外れた細流に
大量の小魚が泳いでいた。
まずはこれを捕まえるべきだ。
浅すぎて網に追い込むとかそういうレベルじゃない。
網を振るって、虫取りのように採取するしかない。

俺は網を振るう。

……

なんか、軽い。
重い網を持っているような感じはなく
手が思いっきり振り切られた。

手に握っている物をよく見る。


……柄が、途中から無かった。



遠征一網目で折れたあああああ!



なんだこの幸先の悪さは。
どーいうことだヲイ。

一応、予備のボロの網は二本あるから
遠征する分には問題はないが……困ったもんだ。


とりあえず、柄が折れただけなので網は使える。
俺は網を持って、改めて小魚を捕まえる。



網に入ったのは、ウグイ。
大量のウグイだ。
ざっくり見るが、「普通の」ウグイだ。


さらに細流をさかのぼると
小さな段差があり、手前に魚が溜まっていた。
網を振るって捕まえると、
面白いくらいに魚が網に入ってくれた。


網に入ったのは、
ウグイとアブラハヤを中心に、
数匹のニゴイが入ってきていた。
やっぱりウグイは普通のウグイだ。

本流を歩くが、本流は流れが速く水深は浅い。
浮き魚がいるような環境ではなかった。


石を幾つかひっくり返すと
ヌマチチブやスミウキゴリ、ヨシノボリが網に入る。


こいつは何ヨシなのかな。オオヨシかな。


最上川本流には釣り人がいるので侵入は避け、
車へと撮影に戻る。
川からあがると、いつのまにか車がかなり増えていた。
家族でアウトドアに来ている人たちはわかるが
キャンピングカー数台は何をしに来ているのかな?

丁度キャンピングカーの人に話し掛けられたので
聞いてみると、アユ釣りに東京から来たらしい。
俺は網で捕まえるほうだと話をして
少し魚の話で盛り上がるも、
基本的にアユ釣りくらいしかしないらしく
新しい魚の情報は得られなかった。


さて、次行くかっ


●ここで出会えた主な生体(赤字はフィールド初遭遇)
ウグイ
アブラハヤ
ニゴイ
オオヨシノボリ
スミウキゴリ
ヌマチチブ

開拓をしたい⑤

2010-02-25 10:32:05 | その他の地域を徘徊
……さて、それから地図とにらめっこしつつ
一箇所狙ってみた場所にいったら
堰があって深いとか
車停める場所が無いとか
そんな中で、最終ポイントに決めたのが
先ほどの植物園の直ぐ隣の川にすることにした。

高い土手がある場所だが、
うまいこと川に降りられるように
足場が出来ていたので、それを利用。
何か面白い物が採れればと、川へと突入した。

水深は30cm~40cm。底はスイカ大の石がゴロゴロ。
水は綺麗で冷たいが、その勢いも中々のものだ。
転ばないように気をつけねば。

川の岸には葦が大量に生えており。
その枯れたものと、根が魚の隠れ家を作っている。

川の中にはそこここに、ヤナギモやアナカリスなどの塊があるが
それは先ほどの植物園には無い物ばかり。
ほんの僅かな距離でも、こんなに違いがあるというのも
また面白い物だ。


さて、網を入れていくと、
網に入るのは、沢山のカワムツたち。


masaさんが大物を捕まえれば、
俺は大量のアブラハヤを餌用に捕まえる。


水草の根元には、小さな小さなギバチが隠れており
ごく稀に、ウグイが網へと入ってくる。


そんな環境で、二手に分かれて網を入れる。



特に代わり映えのする成果がないなと
そんなことを思いつつ網を入れていく。


ふと、引き上げた網に角張った足が見えた。
(モクズガニが入ったか。ここまで歩いてくるんだな)
最初は、そう思った。
せっかくなので持ち帰って食うかとも思った。

足が網を伝って歩き出したので
俺は捕まえてバケツに入れようと
バケツのふたをあけて、モクズガニを捕まえようとした。


そこで改めて、しっかりと網の中を見る。
モクズガニなど、居ない。


網の中に居たのは


モクズガニの足のような、太く鋭く硬い腕を持ち
広く平たく滑らかな体を持ち
こげ茶色の体は深い味わいを見せ、
何より……何より……何より……

その、圧倒的な存在感っっ……


タガメ……

タガメッッ……

タガメ
タガメ
タガメ
タガメ
タガメ
タガメ
タガメ
タガメ
タガメ!!



日本が誇る最強の水生昆虫、タガメ!!

ゲンゴロウがその女性的な美しさを誇るなら
その雄雄しさを誇る対極を成す水生昆虫!

図鑑で見て憧れて、
テレビでさで網で採取しているのを見て
さで網を買うも、平野には居ないと父に教えられ
一度は諦めたが、だが
水族館で、ショップで、人(遠征先の某氏)の家で
その水槽越しに見て、再び気持ちは燃え上がり
いつか自力で見つけて捕まえるのだと
心に決めた、俺にとっての憧れの生き物。

俺の網に! 俺の網に! 俺の網に!

タガメが、入ったあああああああああああ!!!


いやまて、ここはアレだ落ち着くんだ。
ここはCoolに、静かに、落ち着いて。
まずは確実にバケツにタガメを入れるんだ。

その後、masaさんに「タガメが採れましたよ」と
何気なく言うんだ。
まさか俺がずっとタガメを探していましたと
食事中の話で、内心歯軋りしていたなどと
そんなことを感づかれては、全くもって格好悪い。
ここは、「ちょっと珍しい物が採れた」程度の
そんな感じで格好をつけておくのが……


「うみさーん、どうー?」
上流から、masaさんが俺に声をかける。

俺は……


俺……はっ……



『タガメ
 ゲットおぉぉぉォォォッッ!!』



結局、全力で吼えた。



いいんだよ嬉しいもんは嬉しいんだコンチクショウ。
20年。20年だぞ。
俺がさで網買って20年。
ずっとずっと憧れていた。

いまでも、当時の番組を思い出せる。
ウェダーを履いた初老の男性が、
泥で濁った池に入っていき
葦をさで網で押して揺らすと、その中にタガメが居た。
それから、それから始まった20年。

興奮したって、良いだろうがよッッ……




捕まえたのは、立派な大人サイズのタガメ。
つーかやべえよ……格好よすぎだろこれよ……

水族館とかショップで見るような
餌の金魚待ちしてるようなのとは全然違うこの迫力。

こいつスゲェんだぜ、
餌に溶解液ぶち込んで、肉を溶かして吸うんだぜ。


これはもう、持ち帰らずにはいられないな。



もうテンションMAXの俺は、
masaさんに何いったんだかなんかもうよく覚えてないんだが
やたらめったらタガメタガメ言っていた気がする。

写真撮影が終わった後、
二人で少し離れた公衆の温泉へと行って汗を流す。
夕暮れに赤く染まった、遠くの日光の山々が
とてもとても綺麗だった。

タガメの写真を携帯で採って、
この俺の熱い情熱が伝わりそうな人にメールしたり
車を運転するのに危険すぎるテンションを下げるため
少し深呼吸したり、
一応ブックオフに寄ったりして、
ナビに言われるまま実家へと戻った。

なんと、ナビによると
実家からこのタガメポイントまで
今までのルートよりも圧倒的に早い
ショートカットルートがあることが判明。
以前に茨城に人を呼んだときに
masaさんがそんなルートがあると言っていたが
とんでもなく楽で早く家に帰れた。
道が狭いが、朝や夜なら車どおりもない素晴らしいルートだ。
次またきてタガメが採れるとは限らんが
また来たいと思える場所ではあったな。



家に帰って、成果を聞く親父に
タガメを捕まえたと答える俺。
「昔、欲しがってたな」
よくもまあ覚えているもんだ。

今夜の酒は、旨かった。


おまけ
お食事中のタガメ様。

タイバラポイントで捕まえたのをタガメを与えたら
食いまくってた。
平べったくて泳ぎも速くなくて
丁度良い餌なんだろうな。



●ここで出会えた主な生体(赤字はフィールド初遭遇)
ウグイ
アブラハヤ
カワムツ
ギバチ

タガメ

お知らせ ブログ更新強化期間

2010-02-24 17:06:35 | おさかな
2009年の下書きを殆ど書き終わったのですが、
予想以上に記事が溜まってしまいました。
このままだと、平日毎日更新しても
3月中に終わらないという状態です。

というわけで、今日から1週間~10日間くらい
一日2回の更新をしたいと思います。

多分昼頃に一回。
夜中に一回更新となります。


ブックマークを追加しました。
九州tomoneko
TOMOさんのブログです。