2009年最後の大型遠征⑩

このあたりの地域で、トゲウオが見られたらしい。
その中の、湧き水の川へとやってきた。


でも、来てビックリ。
ばっちり護岸された水路じゃないか。


水の状態はかなり良く、水温も冷たい。
底は砂利底で、水草が大量に生えている。
ただ、川岸から川へと垂れ下がった草は多めで
魚が隠れる場所もありそうだ。
ただ……トゲウオはどうだろうか。

早速川へと入って網を入れる。
まず入ってくるのは、ニゴイ。
ここはニゴイが多いらしい、あちこちでニゴイが見つかった。

だが、目的の魚は見つからない。

つか、この川ってニゴイしかおらんのか。
流れが速いのか？　それとも、水温が低すぎるんだろうか？



川から上がって移動して、あたりの溜池っぽい場所を周る。
地図とにらめっこして探すものの、
大体はニシキゴイの養殖をしていたり、
公園の池だったり（ザリガニが大量に採取できた）
ハス畑だったりして、どうにもパッとしない。

やっと見つけた小さな溜池は、トゲウオとは無縁そうな
茶色く濁ったため池だった。
その溜池に繋がる普通の道路の側溝に水が流れているのだが
10cmほどの水深のため、底まではっきりと状況が見える。

その水の中に、魚が居た。俺の姿を見て慌てて逃げ出す。


魚がいるのか。何だろう。

俺は予備網を取り出して、溜池手前のところにセット。
そこから少し歩いて戻って、挟み撃ちをすることにした。

水路に網を構えて歩いていき、
最後に二つの網を引き上げ。

魚の多くには逃げられたが、それでも何匹かは網に入ってくれた。


網に入ったのは……


モツゴ、だ。
これは、やっぱり普通のモツゴだろうか。
普通のモツゴなんだろうな。


他にアブラハヤが網に入っていた。
こいつはどうでもいいわい。



そしてもう一種類。
タナゴだ。


これはー……ヤリタナゴ、かな？


トゲウオは居ないが、このため池にはタナゴがいるのか。
ならば多少釣りをしてみるのも悪くなさそうだ。

時間があまりないのだが、せっかくなので釣り糸を垂らす。
釣れたのは、アブラハヤとヤリタナゴ。モツゴ、スジエビ。
残念だが、キタノアカヒレタビラは釣れなかった。

だから罠関係の道具を持ってきていれば……


まあ、そう言っても仕方ない。



さらにあちこち探す物の、トゲウオの姿はみられなかった。

困ったな……どうしたもんか。


●ここで出会えた主な生体（赤字はフィールド初遭遇）
ヤリタナゴ
モツゴ
アブラハヤ
ニゴイ