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世界最大の国民身分情報システム建設

2007-02-20 | Weblog
 海賊版、偽ブランドに代表されるように、中国はまだニセモノが多いのが現実です。悪徳役人が汚職した後、海外へ逃亡する時は偽パスポートを使います。

 今回の全国民の身分証照会システムは犯罪防止などには必要でしょうが、例えば個人所得税のデータとリンクすれば強力な働きをするようになるでしょうね。「プライバシーを保護」となっていますが、プライバシーの概念が中国は相当違っているような気がします。

 公安部によると、5年間をかけて進められてきた、中国(香港、マカオ、台湾は含まず)の13億人の身分証のデータが2006年末で全てデータベースに入れられた。

 今後は、国民のプライバシーを保護する前提で、社会各界に多種類の身分情報サービスを提供できる。ニセ身分証を使った詐欺や犯罪活動の防止、インターネットの安全保護など、不良情報を根本からなくすための技術的支援を与え、中国が個人信用システムを建設するのに見通しを開いた。

 これまでニセ身分証は社会安全に大きな脅威となり、銀行、電信などに大きな損失を与えていた。警察の不完全な統計によると、刑事犯罪の中で計画的事件の9割程度はニセの身分証を利用、詐欺事件ではほぼ100%で、ニセ身分証が犯罪者の「名刺」になっている。

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