明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

選挙を活性化する起死回生の秘策!

2019-11-08 17:00:01 | 今日の話題
選挙で投票率が落ち込んでいる。50%を切った選挙などでは、もう国政選挙とは言えないではないか。そこで選挙に行かない人々を選挙に出かけるようにし、投票率をグンとあげる秘策を考えた。つまり、究極の「無党派支持層」を取り込む方法である。

選挙は有権者がそれぞれ支持する人または政党に投票し、投票数の多寡によって当選者を決めている。つまり、立候補者の中から自分と同じ考えの人を選んで投票するのが基本だ。立候補者の中に同じ考えの人がいない場合は、政党を選んで投票する。それでも同じ考えがない場合は、棄権あるいは「選挙にいかない」という選択になる。最近は野党がバラバラで党派間の主導権争いや、政権のアラ探しと批判に終始していて、有権者の考えを代表するという一番大事なことが忘れ去られている。結果、党としての支持者を失っているというのが現状だ。かくして自民党一党独裁と「無党派層の二極分解」になっている。この政治不信の状況を打開する方法として私が考えたのが、「考えない党」理論である。

その理論とは
a. 考えない党支持者は、毎回議題ごとに方針をネット投票し、一番多かった答えを「党の方針」とする
b. ネット投票で答えが僅差の場合は、決算投票を行う
c. 党は一切の考えを持たないで、あくまで支持者多数の決定に完全に従う
d. 党は、A問題の方針とB問題の方針が食い違っていても意に介さず、あくまでその時その時のネット投票の結果に従って行動する
e. 結果として考えない党の所属議員は「自分の考えは持たない」ことに徹する
以上である。

無党派層というのは自分の考えに合う政党が無いわけであるから、完全に自分の意思通りに動いてくれる議員が出てくれば、必ず投票に行く筈である。勿論無党派層の中でも意見の対立があるはずだが、そこで「ネット投票」によって方針が決定されれば、それに従うのは仕方がないと諦めるであろう。自分の意見が多数派ではなかったわけだから、「民主主義の理屈」から言えば当然の行動である。いままでの政党支持と異なるのは「議題ごとに方針を決定し直す」ことである。原発問題と韓国問題と地球温暖化問題と憲法自衛隊問題、それぞれ議論があり方針も違うであろう。それを今までの選挙では、当選した議員または「政党の考え方」にされてしまって、細かく選べないのが問題だった。つまり原発は反対だが韓国は厳しく対応し、地球温暖化ではCO2削減は経済に影響ない程度でいいと思うが、憲法は絶対変えてはならない、とかいう意見の人が居るとする。その人が、自民党あるいは立憲民主党など「既成政党」に投票すると、議題によっては「意に沿わない」場合が出てくることになる。

昔は支持者層というのが「資本家層や労働者層」といった社会の階層を代表していた。そのため議員は「その階層の利益を追求すること」に邁進すれば良かった。最近は生活が向上したおかげで社会的階層の意識が希薄になり、経営者も労働者も共に働いているという実感が無くなり、むしろ富裕層と貧困層という「身分の階層」が顕著になって、格差社会が広がって来ている。この格差社会で不満を抱く貧困層を覆っているのは、「自分も富裕層になりたい」という思いである。その裏返しとして「富裕層を否定する理論を持っていない」ことがあり、更に不満が鬱屈して来るというジレンマが最大の特徴である。富裕層になりたいが格差社会のために自分はなれないというパラドクスに、「閉塞された心理」が広がって政治に無関心になっていくのである。問題は「貧困層の心の葛藤」が出口を見いだせないことにあるのだ。

そこで細かい問題の一つ一つに議員が代わりになって「自分なりの方針」を表明し、国会で投票するという活動を続けるうちに、自然に「自分が何者なのか」を考えていくことになる、というのが狙いである。少なくとも自分の考えと同じ人が「ネットに多数いる」ということだけで「国会で投票できる」のだから、民主主義の原点に立って政治を考えることにもなり、「自分の意見を言う機会が持て」て、それが自信につながる。つまり「共感に支えられた政治」である。毎回1議題ごとに「どれだけの人が自分と同じ考えを持っているか」ネットの投票が示すわけだから、これに無関心な人が居るはずがないではないか。勿論、議題がつまらなければ棄権すればいい。棄権が多ければ、それは議題がつまらないことへの意思表示であり、それもまた一つの意見になりうる。

これが「考えない党」理論である。議員は言わばロボットだから、国会に代表として送り込まれたのは「有権者本人の身代わり」ということになる。これで選挙の投票率90%も夢ではないではないか。まずは有権者の一人ひとりを「ID登録」で管理し、1議題ごとのネット投票の「仕組み」を作ることである。こないだ各党の支持者数を調べたランキングをテレビで見たが、自民党が1位ダントツとなっていて、2位は支持政党無しだった。当たり前である。どの野党も有権者の意見を「全然代表していない」のだから、当然「支持政党無し」になってしまうのだ。そこで「考えない党」の登場である。

もし「考えない党」が毎回のネット投票で方針が「ブレブレ」になり、国政にも影響が出てきたらその時は、まともな見識と未来へのビジョンを持った「正統派代議員」が出て来てバランスを取る筈である。これが理想的な選挙の形だと私は思う。なお、オマケとして得られる副次効果だが、この「考えない党」、ナチスのような国民の意思を裏切る独裁政治の台頭を防ぐ意味でも、大いに有効だと思うが如何だろう。何しろ、何時でも「有権者の審判」が下されるシステムなのだから「最強」である。

誰かこういう党、立ち上げないかなぁ?

最新の画像もっと見る

コメントを投稿