明日香の細い道を尋ねて

生きて行くと言うことは考える事である。何をして何を食べて何に笑い何を求めるか、全ては考える事から始まるのだ。

中国語を学ぶ(2)中国語は一文字一音だから、漢字を読んでたら間に合わない!

2023-04-17 11:20:00 | 芸術・読書・外国語

中国語の勉強も3週目に入った。久しぶりの語学挑戦で、中々ペースがつかめない。とにかく毎日の勉強をこなすことである。

この頃ようやくわかったことだが、中国語には一つの意味を表す単語が全て「一音」で発音される、という特徴がある。英語や他の言語では短いのから長いのまでバラバラだ(普段使う単語は大抵短いものを組み合わせているが)。勿論基本的には中国語は表意文字だから、このことは「1音」で意味が通じることにもなる。日本語は原則として基本の簡単な単語=名詞は「2音」である(例えば山とか梅とか飯は2音で、1音だけというのは珍しい)。その結果として、中国語では同音異義語が恐ろしい数になる(筈だ)。それで「四声」というイントネーションで分けて数を減らしているのだと思った。

こう考えると、一つ一つの発音が正確でないととても中国語は使えないような気になるが実際は、それ程神経質になる必要はないと私は思った。何故ならNHKラジオで、中国語講座の上級編を聞くとネイティブの喋る中国語は「めちゃくちゃ速くて」、このスピードで「漢字が並んでいる」と思うと「頭がおかしくなる」程である。ところが彼等ネイティブは何事もなくペラペラ喋りまくっていて、いちいち「漢字を思い描いている」風にはとても思えないのである(日本語も、しゃべっている時に「文字」を思い浮かべているかというと、それはない)。

正直に言えば私は、彼等は「漢字は意識していない」と思っている(でなければ中国人は全員天才である・・・ってか、そんなことは無いよね)

よって中国語を覚えるには一先ず漢字は「忘れたほうが良い」と思った(絶対です!)。それで中国語は「発音」を組み合わせた簡単な文章を「丸暗記」することから始めて、同音異義語にぶつかったら「その時」に文字を覚えて区別する、の順番が正しいのである。これは「耳・頭・口」式勉強法と私は呼んでみた(わざわざ言い換えるほどのことでもないよねぇ)。要は「目」で理解するのは言語を勉強する上では「補助的」に使うのが良いと思う。つまり、こうしなければいつまで経っても中国語は上達しないような気がしているのだ(あくまで私の感想です)。

そこでNHKラジオで毎朝「まいにち中国語」を聞きつつ、同時にテレビで中国映画を見て「中国語の発音に慣れる」事にした。今見ているのはBS11の「宮廷恋仕官」と、CSチャンネル銀河で放送している「孤城閉〜仁宗、その愛と大義〜」である(もっといっぱいあるが見切れないので2つに絞っている)。中国映画は最初、余り馴染みがなかったがこないだたまたま見た「同居人は名探偵」が予想外に面白かったので、それから中国映画の虜になってしまったのである。中国映画というと三国志や項羽と劉邦などの「歴史大活劇」を想像される方が多いと思うが、実は探偵物とかサスペンス物とかの「現代劇」が結構面白いのである。ドラマの作り方はどの国でも大差ないので、番組の面白さを分けるのは「出演俳優」の魅力と映し出される「生活環境」の珍しさ、それに今回のポイントである「言語」の魅力が重要だと思う(その点で韓国映画は落第である)。

私はしばらくこの方法で「中国語」を学んでいこうと考えている。外国語を学ぶというのはこの年になると並大抵ではない。肝心なのは「3年がかり」で覚えるくらいの気持ちで「ゆっくりゆっくり」やる事であろう。私が中国語を覚えようというのは、これから中国に行って「仕事にありつこう」というのではない(あたりまえだろう!)。ちょっとした会話が少し理解できれば「きっと楽しいに違いない」と言うだけである。言葉が通じれば文化がわかる。そして文化が分かれば「人と歴史の理解」が今より一歩二歩すすんで、「李白や杜甫」も1段と深く味わえるようになるかもしれないと思っている。勿論、中国の奥深い料理の世界を味わうのにも、大いに役立つ事は請け合いである(それに中華料理屋に行って漢字のメニューを読むのもきっと楽しいに違いない)。

先週は少しサボってしまったので、日曜日の再放送で「集中講義」を聴いた。何とか1年、このペースを守って中国語の勉強を続けて行こうと思ってます。少し喋れるようになるのは来年かなぁ・・・。



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