absolute Ego dance for HDR

美しくて禍々しい世界、を
HDR写真で表現したいと目論んでいるのです。

今日のこれ観たい⇒「猟人日記」

2005年02月27日 23時56分38秒 | film
川に浮かぶ死体…で思い浮かぶのはシェイクスピアの「オフィーリア」なんですが、
中でもこのジョン・エヴァレット・ミレイの画は絶望と崇高と甘美を感じさせてくれて大好きで。

で、この日本語タイトル…観る人を選びそうで、何か勿体ないなぁと
余計なお世話も言いたくなるんですが「猟人日記」です。
まぁ原題は「YOUNG ADAM」…って普通過ぎるのかなぁ?

取りあえず予告編観ても、あらすじ読んでもイマイチさっぱり「見えて来ない」んですよ。
その世界が。なのに観たいと思わせる理由…まぁ臭うからなんですが(笑)

ストーリーを除いたディティールから攻めると、
冒頭の「川に浮かぶ死体」:17世紀の、崇高ささえ漂わせた「ハムレット」のオフィーリアから
400年を経て、絶望と犯罪と陰謀くらいしか想起は出来ない現在なんですが、単純にやっぱり
「その背景」を知りたくなるオープニングではあります。

ユアン・マクレガー:ジョー。個人的には「Trainspotting」、「STARWARS」での印象が
やっぱり強過ぎて。「あれ、坊主頭じゃないなぁ」とか「ライトサーベル忘れてるだろ!」とか。
まぁ大げさに言えばですが(笑)ジャンキーからジェダイ・ナイトまで役柄が幅広くて
どうも未だに彼の本質が掴めないんですが、その存在感はやっぱりオーラ出まくりで。
今作でもまた違う面が観れそうな気が。

ティルダ・スウィントン:エラ。実はこの映画を一番観たい理由は彼女です。
一連のDerek Jarman作品、「THE GARDEN」や「THE LAST OF ENGLAND」で主演した彼女です。
ただし何に惹かれるのか?と聞かれてもうまく説明出来ないんですが。
でも何か人間離れした、人を引き寄せないような雰囲気があります。
さらに言えば彼女から僕が感じるのは「悲しみ」「絶望」です。まぁ訳わかりません。自分でも。
ちなみにG.W公開、キアヌ・リーブス主演の「Constantine」(ちなみにコレも絶対観たい)にも出演。
さらに知名度はあがるでしょう…。

アレクサンダー・トロッキ:原作。ウィリアム・バロウズらと交遊があり、また影響も与えた
イギリスのビートニク作家…って言う触れ込みだけで興味津々。ペンネームで発表した
「若きアダム」が今作の原作。

と、殆ど完全にその外堀からしか触れられない状態なんですが、
観たいのは「直感」だからとしか言えずで。
まぁ普段から映画を観るときは極力予備知識は持たないで臨んでいるんで、
全く問題はないんですが。

ちなみに既に昨日(26日)から、渋谷シアター・イメージ・フォーラムにて公開中です。
前売り買ってあるんで、とっとと観に行って来ます。続きはまた。
もっとも、「感想を書けるような内容」であれば…ですが。

Now Listening : 夢の丘 / KENSO