燕たちの憂鬱

ここ神宮の杜では、今宵も燕たちの溜息まじりの歓声がこだまする!

星野ジャパンの敗因

2008-08-28 09:07:50 | プロ野球
今朝の出勤途中、例によって日経新聞をパラパラめくってると、気になる全面広告が目に飛び込んで来た!

「HOSHINO DREAMS PROJECT」?!「私たちは、スポーツによる若者の夢への挑戦を応援します。」とな。主旨には賛同だけど、星野氏がチェアマンてのは、ちょっとねえ…。
おそらく先のオリンピックの日本チームの惨敗で集金力ガタ落ちの事態となって、あせって大々的に宣伝することにした、って流れなんじゃないのー。

ご存知の通り、そのオリンピックの野球で、日本チームは3強との対戦で5戦全敗、メダルに手が届かずと、惨敗だった。オリンピックが閉幕して、野球ファンが2人以上揃えば、自ずとその話題で盛り上がるわけだ。何が敗因だったか。

自分の目から見て、敗因は、一言で言えば「弱かったから」。これに尽きる。
オリンピックの上位争いともなれば、各チームのエース級の投げ合いとなり、1点を争う投手戦になるのは必至。そうなった時相手を確実に0点に抑えられるピッチャーがいるかどうかが勝敗の分けれ目となる。韓国とキューバには、もちろん2人以上いた。自分の目から見て、今回の日本チームの中では、ダルビッシュしかいなかった。そのダルビッシュが、日本のプロ野球との使用球の違いから?、現地入り後制球を乱していると聞いた時点で、雲行きは極めて怪しいと思ってたんだよな。なんであんなに打てないの?と言う向きも有るかもしれないが、いいピッチャーがコントロールミスなく投げた球はそうそう打てるもんじゃないってことは、野球に精通した者なら、誰でも知ってる常識だ。(星野監督は微妙?)
では勝つチャンスがなかったか?というと、必ずしもそうではない。多くのピッチャーはそこそこ抑えてたわけだし、点もぜんぜん取れなかったわけではない。勝つ可能性が有るとしたら、少ない点を守り切る野球に徹するしかなかった。今回の星野監督の采配は、そういう意味で、首をかしげざるを得ない場面が多々有った。具体的に、大きいところを3つだけ挙げると…
・守備力に不安を抱えるG.G.佐藤を使い続けた。(守り勝つためには打撃より守備重視でしょう。)
・準決勝の先発をダルビッシュにするローテーションを組まなかった。(既に準決勝進出が決まった後の予選のUSA戦を勝ちに行く必要がどこに有るの?それでも負けたけど。)
・予選を通じて不調と見極めが付いていた岩瀬を、一番大事な場面で起用し続けた。(一発勝負では温情采配は禁物で、その瞬間に取り返しの付かない致命傷を負ってしまうもの。)

4位が確定した後、星野監督がインタビューで語った「強いチームが勝つとは限らない。」とのコメントが、現状認識の甘さを象徴している。弱いから、負けるべくして、負けたんですよ。勝つためには、弱いなりの采配が求められてたんですよ。
実際に戦った選手自身は、韓国・キューバ・USAとの比較問題で、自分たちの方が強いわけではないことを、肌で感じ取っていたはず。かたや、自軍の監督は、行く前に、「金メダル以外いらない。」なんて大それたことを言ってくれたもんだから、多くの素人国民は、大いなる勘違いをし、その期待がいたずらに大きくなってしまった。現状と期待とのギャップがどんどん大きく膨らんで、選手たちに目に見えないプレッシャーをかけ続けたのが、メンタルな面での敗因でしょう。

来年のWBCの監督候補に、また星野氏が本命視されてるらしい。
かんべんしてくれよー!って感じ。


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