フィールドワーク通信

広島を拠点にフィールドワーク。カンボジア、インドネシア、市民まちづくり

カンボジア学校建設NGO051009

2006-02-04 18:57:58 | カンボジア通信
表彰式/アムダ窓の風景/小学校/ひろしまハウス/王宮・銀寺/アムダ診療所  昨晩の晩餐にはアムダの塩田さんが同席された。ウエストはアムダと提携してカンボジアに小学校を建設している。塩田さんは在カンボジアアムダ日本人スタッフとして、ずっとカンボジアにおられた方である。  アムダは、岡山に本拠地を置くNGOである。医療救援活動を世界各地で行っている。まだ近代医学の流通していない地域に、医療保健チームを派遣し、ベーシックな医療を浸透させる活動をしている。  ウエストは、社長が岡山出身ということもあって、海外への社会貢献活動はアムダを通じて行っていた。学校建設に関わるにいたった経緯はわからないが、アムダが窓口となって学校建設を行っている。  学校建設を行うNGOには4つのタイプがある。  一つはJHPのように学校建設のみを行うNGOである。年間100棟という規模でJHPはカンボジアに学校を建設している。学校そのものを建てることが目的化している。学校に行きたくても行けない子どもたちのために学校を増やそうという掛け声のもと、活動が行われている。  もう一つは、教育支援・子どもの支援と絡めた活動である。子どもたちに対する図書館整備事業や巡回図書館を行っているNGOが関連して学校建設を手がけるケースである。SVAがこれにあてはまる。  生活支援を行う中で、教育の必要性を感じ学校建設にいたるケースもある。我々と付き合いの深いCCホームがこのケースであるが、CCホームでは孤児支援を行う中で、孤児たちに教育を受けさせたいという思いと、遠隔地であるポイペトで実際に学校建築の数が足りないという現実とがあわさって、学校建設というかたちをとることになった。地域密着型で、小規模な人的ネットワークの中での活動である。  アムダの活動に近いのは、第4のケース、ファイダーの例である。ファイダーも医療系のNGOである。プノンペンに建てた病院を見せていただいたことがあるが、建設は付随的なもので、主な仕事は、医師の教育や医師の派遣などである。医療支援という主軸があったうえで、それとは別に学校建設を行っている例である。  この日は、プノンペンのアムダ診療所の視察も行った。アムダのカンボジア所長はドクターであり、実際にここで診療にあたっている。がらんとした待合には、診察待ちの人々がいる。2階には入院患者に対応するためかベッドが置かれていた。日常的な医療行為を続けていくための場所であり、かつ2階には事務所も構えられていた。  こうした医療系のNGOが学校建設に携われるということは、それだけ学校建設の仕事自体が簡易であるということだろうか。  教育文化省の用意する標準プランがあり、学校建設の経験のある建設会社がいれば、あとは経済的なサポートさえあれば、学校は建つ。NGOは、ドナーと建設会社、地元、教育文化省の調整役を担えばよい。まあ、現地代理人のような存在と言えば、言いすぎだろうか。  午前中は、ウエストの支援で建てられた小学校の訪問であった。  小学校では、多くの子どもたちが我々を迎えてくれた。バスを降りると、子どもたちがずらっと列をなしている。我々は多大な拍手で迎えられる。先生の指示で子どもたちは拍手をやめ、校庭に集まる。団長の挨拶では、センテンスが途切れるごとに拍手があふれる。

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