フィールドワーク通信

広島を拠点にフィールドワーク。カンボジア、インドネシア、市民まちづくり

三次の景観の会議

2006-07-20 19:02:43 | 研究室通信
先日、三次市で景観の会議があった。 行政内での景観の位置づけはなかなか難しい。 いいに越したことはないけど、まあ、あとまわしにしてもいい。そんな位置づけが一般的なのではないだろうか。 それは行政というより、一般市民の認識を反映してのものだとも言える。 歴史的な環境を売り物にして観光を推進するような地域であれば、景観の議論はそれなりに市民権を得やすい。 しかし三次のようなまちではどうか? 歴 . . . 本文を読む

調査の教育的効果などなど

2006-07-16 00:10:16 | 研究室通信
1.調査の概要  これまでの海外調査(カンボジア)では、主に、①学校建設と②住居ならびに路地の調査を行ってきた。  ①では、現地のNGOと連携して、日本人の寄付金によって建てられる学校建設の支援を行っている。現地の材料(土)を使って、現地の人々とともに、現地の環境に即した建築を提案し、実際に建設を行った。海外の資本(企業や物資)に依存するのではなく、カンボジア人が自分たちの力で学校を建てること . . . 本文を読む

技術士試験の経験論文の草稿が出てきた(平成13年度)

2006-07-15 23:59:10 | 研究室通信
業務の概要  平成12年度に行った「都市拠点整備における『歩いて暮らせる街づくり』に関する事業推進調査(松江地区)」について詳述する。  平成11年度に経済対策閣僚会議において、経済新生対策が決定された。この中で21世紀に向けた生活基盤の整備・充実が求められ、「歩いて暮らせる街づくり」構想が位置付けられた。  「歩いて暮らせる街づくり」は地域の様々な工夫や発想を源泉に、生活の諸機能がコンパクトに . . . 本文を読む

展示会「宮島歩行術」その2

2006-07-15 23:50:57 | 研究室通信
30cm四方のパネル9枚で1テーマとする。 会場の関係で、全体で5テーマとするととした。 1.宮島歩行術 2.脇田研究室曼荼羅 3.路地フィールドワーク 4.古民家を歩く 5.歩いて暮らせるまちづくりへ向けて それぞれタイトルは仮だが、全体を5部構成とすることは決定。 . . . 本文を読む

7年前の文章

2006-07-15 11:21:03 | 研究室通信
7年前の文章に出会った。私の文章である。本人は書いたことすら忘れていた。30歳の私。うーむ。進歩なし。というか、逆にいまよりイイ! ちょっとだけ手を入れて再録。 中心市街地ならびに商店街の活性化はいまやどこの地方都市もが抱えるテーマである。私のすんでいる松江市でも米子とまったく同様な問題がおこっている。 私は「まちかど研究室」を99年の10月に松江の中心市街地に開設した。かつては松江一繁栄し . . . 本文を読む

高校での出前講義

2006-07-14 16:57:46 | 研究室通信
今日は高校生相手に出前講義を行った。 45分。45分で自分のやっていること、地域環境学科の目指すことを示すのは難しい。100枚にわたるパワーポイントを持っていったが、建築工学科が紙模型を持ってきているのをみて、外を歩こうと決意した。 待ち時間に廊下からまちの風景を眺めていた。 ・海への視線をさえぎるマンション ・コンクリートで塗り固められた川土手 ・不ぞろいな住宅地の屋根 ・だれもいない公園 . . . 本文を読む

展示会「宮島歩行術」7/20-7/25

2006-07-11 19:19:23 | 研究室通信
7月の20日から25日まで宮島のぎゃらりぃ宮郷で展示会を開催する。 タイトルは、「宮島歩行術」。 略して、ミヤホコ。 タイトル案を最後まで競ったのは、「宮島地域空間生態学」。 ルービックキューブの1面9マスを、宮島地域空間生態学の一字一字で埋めて、そこらへんに転がしておこうというアイデアも出た。 「宮島歩行術」が残ったのは、略称「ミヤホコ」の魅力ゆえ。 今日、さっそくミヤホコ会議を行った。 . . . 本文を読む

広島平和記念資料館

2006-07-10 18:33:40 | 研究室通信
7月24日の設計製図Ⅰの授業は、平和公園である。 1年生にとって「建築」に触れる機会は少ない。建物と建築の区別もつかない学生に建築というものの存在を認識してもらうために7月24日の授業はある。 ●計画の変遷 計画案 建設当時の写真 建設後の変遷(周辺の建物との関係も含む) 近年のリニューアルによる変化 ●平和公園の計画コンセプト イサムノグチとの関係・・・慰霊碑のデザイン ●平和記念資料館の . . . 本文を読む

都市構成をグーグルアースで読み解く

2006-07-08 21:03:57 | 研究室通信
グーグルアースで世界の都市を巡る。 例えば、ヤンゴン。ミャンマーの首都。 グーグルアースでは、丸見えである。 軍事国家のもと、実際行ったとしても写真を撮ることすら自由にならない(はず)。 しかし、ネットを利用すれば、首都中心部の街区構成がよくわかる。 背割りの南北に細長い街路が東西に続く。住戸あるいは住棟の形式まではわからないが、影から推察するに、中層であろうか。 背割りの街区は南北に250 . . . 本文を読む

4年前期の指導

2006-07-06 18:51:35 | 研究室通信
うちの研究室では、7月の中旬に既往研究のレビューとしてA4・30枚のレポートと研究計画書A4・2枚を課している。 既往研究は、建築学会の論文を20本と一般図書5冊からの抜粋が基準だ。設計の場合は、作品研究10作品と論文6本と設計コンセプトA3・2枚としている。 7月中旬までにこれらのノルマを達成できるように、4月以降の毎週毎週のゼミがある。 論文レビューを通しての毎回毎回の議論で、それぞれの . . . 本文を読む

住生活基本法

2006-07-05 11:13:30 | 研究室通信
住生活基本法が6月に公布・施行されています。 現在、基本法に基づく住生活基本計画を国が検討中です。パブリックコメントの募集が行われています。 緑被率とか街なか居住率とかバリアフリー化率などを目標設定しているのが興味深いです。 ただ、定量化できない部分をどう扱うかが課題。コミュニティの問題とか。まさにソーシャルキャピタルの問題です。 http://www.mlit.go.jp/pubcom/0 . . . 本文を読む

宮島の古民家模型

2006-07-04 17:20:49 | 研究室通信
10分の1模型を作ろうという提案があったが、なかなか大変そうだ。 とりあえず木造住宅の構法がわかる模型を、製図室から借りてきた。 20分の1だ。20分の1なら、なんとかなるかもしれん。 いずれにしても単純化が必要だ。 何のための模型かを決めて作業する必要がある。 木造住宅の構造を理解するための模型と位置づけよう。 模型があって実物があって、相互に見比べながら、構造を学ぶためのもの。 細かいし . . . 本文を読む

宮島の夜

2006-07-03 18:53:06 | 研究室通信
昨日、宮島でのまち歩き、古民家実測、地元の方々との交流会を開催。 最終の船に飛び乗り帰還。 3年生の宮島デビュー。 まちづくりの先生は地域の人々。 菊地さん、こいわしありがとうございます。たこも美味しかったです。 菊川さん、いつもいつもすみません。お世話になりっぱなしです。 藤井さん、いつも素朴で鋭い突っ込みで、思考が鍛えられます。 . . . 本文を読む