予想した通り、暫定基準値(暫定規制値)を超える農作物が次々に見つかっている。国が「今、出回っているものは安全です」と言ったそばから出荷規制、さらに摂取の制限まで求めるという混乱した事態である。水道水でも、高い数値が検出された。もはや、一般市民は何を信頼してよいか分からなくなってしまっている。だから、もぐらたたき規制は最悪なのだ。
適切に怖がりつつ安心して食べるために、基本的な事項をていねいに説明したい。
…………………………………………………………………………………………
適切に怖がりつつ安心して食べるために~自分で計算しよう!
まず、農作物の放射能汚染とはどういうことか? ということをきちんと知っておきましょう。
農産物が放射線を浴びて変なことになってしまっている、とイメージしている人もいるようですが、それは違います。農作物に付着したり、中に吸収されたりしている放射性物質を体の中に取り込むことが問題なのです。
福島第一原発から、放射線を発している放射性物質が大気中に出てしまいました。それが漂い、風にも乗って、周辺の農作物の表面に落ち、付着しています。あるいは、土壌に落ち、水にも溶け、農作物の根から吸収されて農作物の中に入ります。
現在(3月24日)は、放射性物質が大気中に出てからまだ短く、後者の根から吸収されている分はごくわずか、と考えられ、前者の農作物の表面に付く分を考えればよいでしょう。
この表面に付いた放射性物質を食べるとどうなるか? 体の中で放射線を発することになります。これが「内部被ばく」です。体に放射性物質が付いた場合、払い落としたり水で流し落としたりすれば、それで放射線の影響はなくなります。ところが、体の中に入った放射性物質は、多くは短期間で代謝されて尿などに混じり排出されますが、一定量は体の中に留まって放射線を発します。したがって、放射性物質を体の中に取り込む内部被ばくはなるべく避けた方がよいのです。
しかし、放射性物質は自然界にも存在し、普通の農作物、水産物など食品すべてにごく微量ながら含まれており、私たちは常に食べています。放射性物質の体の中への取り込みを完全にゼロにして生き物が生存することは不可能です。私たちは常に、放射性物質と共存しているのです。
しかも、放射線も微量であれば、私たち人類はその影響をはねのけて健康にまったく問題なく生きられることが分かっています。生き物の細胞は、放射線を受けた時に修復し回復する力を持っています。なので、放射線を浴びても少しの量であれば細胞が頑張ってくれるのです。
繰り返しますが、自然界にも放射性物質はあり、被ばくする放射線量をゼロにすることはできません。したがって、細胞が頑張ってくれる程度の量に、浴びる放射線を抑えることがとても大事です。放射性物質がほんの少しだけ付いた農作物を食べても、発する放射線量はわずかなので大丈夫です。放射性物質が多く付いた農作物も、1回食べる程度なら人の細胞はまだまだ戦って回復してくれるでしょう。しかし毎日たくさん食べると、体の中に放射性物質がたまり、細胞の戦いは追いつかなくなる恐れがあります。だから、放射性物質が多く付いた農作物は、食べ続けてはダメ、です。
では、どの程度の農作物であれば食べても大丈夫なのか?
ここで、少し計算をしてもらわなければなりません。
今、国や自治体の発表、マスメディアの報道では、Bq/kgという単位が使われています。「福島県産のホウレンソウからも4万ベクレル(1kgあたり)を検出した」という具合です。
このベクレル(Bq)という単位は、おおまかに説明すると放射線を出す能力、つまり放射能を表しています。Bqの数値が大きくなると、放射線を多く出している、ということを意味します。
しかし、Bqの数値だけでは人体への影響の程度はよく分かりません。放射性物質といっても、ヨウ素やセシウムなどいくつもの種類があり、またそれが発している放射線もα線、β線、中性子線などいろいろと種類があり、それぞれに人体への影響の程度は異ります。そこで、それらをまとめて評価するための指標としてあるのがシーベルト(Sv)です。シーベルトに換算してまとめると、私たちがトータルで放射性物質からどの程度の影響を受けるのか、ということを検討することができます。
Bqの値をSvにするには「実効線量係数」という数字をかけて算出する必要があります。この数字をかけると、放射性物質を体の中に取り入れて50年間にあびる放射線量が算出されます。
成人の場合、次のようなかけ算をしてください。なお、1シーベルト(Sv)=1000ミリシーベルト(mSv)=100万マイクロシーベルト(μSv)です。
【放射性ヨウ素131の場合】
Bq/kg × 0.022 = μSv
例えば、放射性ヨウ素が50,000Bq/kgのホウレンソウを1日に200g食べた時の計算をしてみます。
1日分は
50,000×0.022×【200g/1000g】=220μSv=0.22mSv
10日続ければ、2.2mSvの被ばくです。
【放射性セシウム134の場合】
Bq/kg × 0.019 = μSv
例えば、放射性セシウム134が10,000Bq/kg含まれているクキタチナを1日に100g食べた時の計算をしてみます。
10,000×0.019×【100g/1000g】=19μSv=0.019mSv
1週間(7日間)続けて100gずつ食べれば、0.133mSvの被ばくです。
【放射性セシウム137の場合】
Bq/kg × 0.013 = μSV
例えば、放射性セシウム137が5,000Bq/kg含まれているブロッコリーを1日に200g食べた時の計算をしてみます。
5,000×0.013×【200/1000g】=13μSv=0.013mSv
3日間続けて200gずつ食べれば、0.039mSvの被ばくです。
こうして算出できた放射線量(mSv)で、体にどのような影響が出るのかを考えてみましょう。
まず、1年間に何シーベルトを被ばくすると、どんな影響が体に出てくるのか、これまでの調査研究結果を見てください。
4000mSv以上 60日以内に半数の人が死亡
3000mSv以上 脱毛
1000mSv以上 吐き気 がん死亡が生涯で5%増加
500mSv以上 白血球が一時減少 がん死亡が生涯で2.5%増加
250mSv以上 緊急作業従事者の被ばく限度
100mSv 以上 発がんリスクがごくわずか(0.5%程度)増加
10mSv/年 ブラジル・ガラバリ海岸の一部で自然に受ける放射線
2.4mSv/年 一人当たりが自然に受ける放射線の世界平均
6.9mSv/1回 CTスキャンを1回受けた時の放射線量
0.6mSv/1回 胃のX線集団検診を1回受けた時の放射線量
近藤宗平さんという有名な科学者は、「年間に50mSvの被ばくは、リスクゼロ。人体は少しの放射線にはびくともしない」と言っています。国は、より安全側に立った判断として、「一般市民が、自然界からの放射線や医療行為(X線撮影やCTスキャンなど)を除いて、受けてもよい限度量」として「1mSv/年」という数字を決めています。
1mSvという数字と比較すると、放射性ヨウ素50,000Bq/kgのホウレンソウを200g食べた時の0.22mSvという数字は約5分の1。したがって、1回食べたからどうかなる、ということはありませんが、結構高いかな、という印象です。これを食べ続けると1mSvは簡単に突破します。でも、50mSvにはほど遠いです。
国は、こうしたことを考慮して、食品に規制値を設けました(急いでいたので、暫定規制値ですが、食品安全委員会が今、大急ぎで評価を行っています)。
放射性ヨウ素の暫定規制値は、飲料水と牛乳・乳製品が300Bq/kg、野菜類は2000Bq/kgです。放射性セシウムは、飲料水と牛乳・乳製品が200Bq/kg、野菜類や穀類、肉・卵・魚・その他は500Bq/kgです。
これらの規制値は、先ほど計算した50,000Bq/kgとか10,000Bq/kgなどの数値と比較すると、非常に低くなっています。放射性ヨウ素50,000Bq/kgのホウレンソウを200gというかなりの大量食べても1mSvには至らなかったことを思い出してください。
こうした厳しい規制値で食品を管理することによって、日々の食事で取り込む放射性物質を、細胞が戦って回復できる量にとどめようとしているのです。
基準を超えた食品が見つかったら、それは警告の印。「この食品は要注意だよ」と数値が教えてくれています。その食品を注意していくつも測定してみて、高い傾向であれば国は、出荷停止の措置をとったり、「食べないように」という指示を出したりしています。
もう一つ、付け加えたいことは、放射性物質それぞれの性質です。放射性ヨウ素は、放射線を出すとキセノンという安定した物質に変わってしまいます。放射性ヨウ素の量が半分になるのにかかる日数は約8日間です。したがって、16日間で4分の1、24日間で8分の1になり、日を追うごとにどんどん減って行きます。
このまま、原発事故が終息に向かえば、放射性ヨウ素については、もう少ししたら、心配しなくてもよくなるでしょう。
一方、放射性セシウム134が半分になる期間は2年、放射線セシウム137が半分になる期間は30年です。したがって、放射性セシウムが農作物にどれくらい含まれているかについては、今後もしばらくは厳重な注意が必要です。
以上の計算は、農作物を成人が食べる場合について行いましたが、水も同じ計算をします。
東京都の金町浄水場で22日、210Bq/lの放射性ヨウ素が検出されました。つまり、水道水1リットルを飲むと、210×0.022=4.62μSv=0.00462mSvの被ばく量です。
重要なことは、水道水や農作物に放射性物質があるかないか、ということではなくて、「どのくらいの量を摂取したか」という「量」です。量が少なければ、人の体自身が戦ってくれて、勝利してくれます。心配するまえに、「私は今日、どれくらいの量を食べたかな?」と考えて計算をしてみてください。そうすれば、体の中に取り込んでしまった量は、多くの科学者が「体に影響が出ない」と考えている50mSvにほど遠いことが、自分自身で実感できるはずです。
子どもについては、もっと厳しめに判断した方がよいとされています。ただ、子どもは食べる量も少なく、ホウレンソウを200g食べる、というようなことはありません。
乳児を粉ミルクで育てている場合は、水道水を1日に500~1000mlくらいは飲ませます。摂取量が多いこともあって、国は非常に用心したスタンスで、水道水の放射性ヨウ素が100Bq/kgを超える場合には、乳児には与えないように通知を出しています。
ただし、乳児でも自然界から浴びている放射線量は世界の平均で年間2.4mSvです。先ほど計算した210Bq/lの水道水を1l飲んだ時の放射線量は、0.00462mSvで、2.4mSvに比べると非常に小さな値であることを知っていただきたいのです。
私たちはもともと、放射性物質と共存してきました。不幸な事故が起こり、今は大気中に少し多めの放射性物質があります。でも、この状態にも理性的に対処しなければならないのです。パニックに陥らず計算して、適切に怖がり安心して食べて行きましょう。
参考文献
食品安全委員会・東北地方太平洋沖地震の原子力発電所への影響と食品の安全性について
厚生労働省「福島第一・第二原子力発電所の事故に伴う水道の対応について」
ブログを見て、また驚いております。
まず、ヨウ素131は成人の場合ベクレル×0.43(Sv/Bq)のはずですが。そして、成人=乳幼児ではありませんよね?乳幼児の場合、×3.7つまり、777Svの計算になります。
セシウムに関しても、成人と乳幼児では違いますよね??
私は素人ですが、自分なりに勉強しているつもりです。もし、間違いがあれば、ご指摘願います
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ブログ主さまの書かれたものを読むと「科学的に」「正しく怖がる」ことを広めたいがために、「まだ科学で解明されていない領域について不安に思う(低線量被曝が長期的に人体に与える影響など)」「科学者の間でも見解の相違があることについて松永さんは何で平気で断言するのかしら」「政府は放射性物質の拡散などのデータを迅速に正確に公表できていないから信用できない」「放射性セシウムとカリウムストロンチウムでは人体が排出する能力・時間に開きがあるのを何故平気で同列に扱うのかしら」等等、と思う人の気持ちを、ばっさり「科学的でない」と斬って捨てているように読めます。
逃げも隠れもしない人を中傷するあなた達こそ、恥を知りなさい。
ブログを見て、また驚いております。
まず、ヨウ素131は成人の場合ベクレル×0.43(Sv/Bq)のはずですが。そして、成人=乳幼児ではありませんよね?乳幼児の場合、×3.7つまり、777Svの計算になります。
セシウムに関しても、成人と乳幼児では違いますよね??
私は素人ですが、自分なりに勉強しているつもりです。もし、間違いがあれば、ご指摘願います。
この記事とは全く無関係で、評価するにも値しないとは思うのですが、こちらのサイトが最近いろいろな健康関連のことを書いており、中にはブログ主の推薦する食品を摂っての健康被害も出ているように思います。
http://blog.goo.ne.jp/isehakusandou/
いわゆるスピリチュアル系だと思うのですが、アマゾンでは本の売れ行きが一番いいときもあるようで、影響力も出ているような気がします。いかがなものか、ご意見いただけたらと思います。
この教授の考え方には疑問を感じます。ネット上で見られるこの教授のコメントを見ても疑問を感じます。いちいち具体的指摘していくと長くなるの短くしますが
汚染の程度がどうであれ基準を超えた食品を避けようとするのは当然の行動です。消費者の行動はとても合理的、理性的、科学的です。今起きている問題の原因は消費者の側にあるわけではありません。
責任転嫁ばかりしている唐木東大名誉教授のような人たちこそが問題を生み出しているのです。
「FOOCOM.NET」で執筆されています。
牛肉のセシウム汚染に対する「国はけしからん」「農水省はとんでもない」というマスメディアや県の批判には、違和感を感じる。
とのことですが、
ガイガーカウンターで牛の検査をしていた国と県の責任は重大です。思わず笑ってしまいました。稲わらのことで農家に責任を押しつけているように思えますが、完璧なシステムなどないのです。だから、検査でシステムのチェックをするのです。これが、誤魔化しの検査であったとは・・・この検査では違反品はスルーしますね。
松永さんは、確か、
酪農家は、栽培中に放射性物質の降下(フォールアウト)に見舞われた牧草などを餌として食べさせないように気をつけ、水にも気を配って飼育している(農水省・原子力発電所事故を踏まえた飼料生産・利用等について参照)。その結果が、この2カ月、ほとんど不検出、放射性セシウムが検出されても数Bq以下、という結果となって表れている。
と述べていました。
絶対引っかからない誤魔化しの検査を行政がしちたからこの結果になったのです。これは詐欺でしょう。
で、検査結果を持ち出していた松永さんは、この事実にはだんまりです。松永さんは、この検査の意味を十分にご存知のはずですが、このことには一切触れず、行政をかばって、農家に責を負わせるおつもりなのでしょうか?
ご自分の書いていることの矛盾には目を向けないのでは、ご自身が批難されてきた新聞記者と何が違うのでしょうね・・・・・
「FOOCOM.NET」で執筆されていますが、また間違いを書いています。
これがその一部
酪農家は、栽培中に放射性物質の降下(フォールアウト)に見舞われた牧草などを餌として食べさせないように気をつけ、水にも気を配って飼育している(農水省・原子力発電所事故を踏まえた飼料生産・利用等について参照)。その結果が、この2カ月、ほとんど不検出、放射性セシウムが検出されても数Bq以下、という結果となって表れている。
AERAの記者が記事を執筆した時点でも、少し調べれば検査結果は分かったはずだ。だが、記事には書かれていない。これでは、読者は「牛乳は飲まない方がいい」と受け止めてしまうだろう。不検出なのに放射能抜きを指南する記事こそが、風評被害をまき散らしているとしか私には思えない。
AERAの記者をばかにしまくっていますが、稲わら汚染で牛肉から高濃度の数値が出てくる現実、餌の管理など周知徹底もできていない、挙句のはてに、農水省は「想定外」と卑怯な言い訳をする始末。
松永さんは、どう説明されるのでしょうか?
確か以前に、新聞記者は書きっぱなしで、書いたことに責任を持たないように非難されていました。まさに今がその状態です。
どうしてこれを年間だと思う人がいるのだろうか? 山下俊一教授のせいか?
どんな教科書を読んだって,年間で100mSvだなんてことは書いていないのだが,書いてあるとすれば3月11日以降の新聞記事等で御用学者が言っているだけだ。
ブログを更新されていないようですが、その後如何でしょうか?
スーパーはもちろんのこと、地産地消が基本の生協では安心して注文できるものが少ないのでもう疲れました。
未公表分は、福島県が測定車で測定した3月16日から4月4日までの大気中の放射線量、文科省が3月22日に採取した土壌の測定結果など。測定車の測定結果は、4月4日に文科省の担当者が未公表に気づき、5日以降は公表しているが、過去の分は公表していなかった。文科省の担当者は「県が発表しているという思いこみもあった。情報公開の徹底を図りたい」としている。
なぜ、こういった重要なデーターがこうも出てこないのでしょうか?
これはひどいでしょう。
避難している住民に国が放射性物質などの説明に来ている事例はあまりないそうです。
松永さんは、福島に出向きそういった困っている方々に情報提供をなされたのでしょうか?
このたびの大震災とそれに伴う原発事故は安全と安心を改めて問う事態になっていることに痛感いたします。
五感に感じることない放射能の問題が、科学的に安全と科学者が説明しても、市民の目線で安心感につながらないことを明白にしたことは極めて有意義です。
メディアの一意的な報道も課題はあるにせよ、一番の問題は「想定外」という言葉が、今回の大震災、原発事故で安易に使われていることでではないかと思います。
テレビに登場する大学の先生方も「想定外の地震、津波」と言ってしまいますが、「想定」とは何をもって言っているのか、そのあたりが説明されないので、現在の科学のデータが信頼されない、ひいては安心感につながらないように思えてなりません。
何ベクレルは大丈夫とかデータを示しても、将来何かあった場合は、政治家も学者も「想定外でした」と言うんじゃないかという気がします。
あらためて、科学者は「想定外でした」は禁句な言葉と感じます。
政府の基準値が問題視されている最中、その基準値以下とは言え、すでに被曝した人が、放射能を発している食物を摂取する事はリスクが高過ぎると思わないのですね。
主婦に科学的な知識がいと思って、生協の物が売れるように、乱暴な記事を書いたあなたを、遺憾に思います。
逆に、それを覆すだけの根拠をお持ちであれば示していただければ、と思いますが?」
東電、1号機の燃料溶融の可能性認める 「炉心がドロドロに溶けた状態」
2011.4.21 07:09
福島第1原発事故で、東京電力の松本純一原子力・立地本部長代理は、1号機の燃料溶融について「炉心の状態が確認できないが、決して溶融していないと断定して申し上げているわけではない」と燃料溶融の可能性を認めた。20日の記者会見で話した。
松本部長代理は、炉心溶融のイメージとして「炉心がドロドロに溶けてぼたぼたとたまっている状態。被覆管が割れて燃料棒が飛び出してくる形状もあると思うが、それらを炉心溶融ととらえている」とした上で、燃料が溶融しているか損傷しているかについては「わたしどもとしては急いで定義することは考えていない」とした。
本当に隠ぺい体質と言われてしょうがないでしょう。もっと早くにわかっていたことと思いますが。出されたデーターをそのまま鵜呑みにするとこうなります。
作業従事者の線量の管理状況から考えても、東電の情報は色眼鏡で見ないといけません。疫学調査もこのような状況では今後評価できるのかも非常に疑問です。
保安院によると3人はいずれも協力会社の社員で、3号機のタービン建屋地下1階でケーブル敷設作業中に170~180ミリシーベルトの放射線を浴びた。
病院に搬送された2人は、放射線物質に汚染された水の中に入って作業していた。防護服は着ていたがその内側に水が入り込み、足に直接、放射線を受けたという。
被ばく線量が100ミリシーベルトを超えるとがんになる恐れが高まるとされているが、東京電力によると地震・津波が発生した11日からこれまでに、14人の作業員がこの基準を超えた。(c)AFP
放射性物質からは、アルファ線、ベーター線、ガンマ線、中性子線などが放出される。
・福島第一原発の3号機「MOX(モックス)核燃料(プルトニウム・プルサーマル利用)使用」から「灰色がかった煙」2011年3月21日http://ee-news.seesaa.net/article/191874972.html?1300971161
今回の事故は、「ベータ線熱傷(ねっしょう)」というやけどのような被曝(ひばく)事故だったそうですが。
137ミリシーベルト~180ミリシーベルトの放射線を浴びた。
被曝した3人が浸かっていた水は、400ミリシーベルトという高い値だった。
NHKの解説員の解説では、ベーター線は、放射性物質「ストロンチウム」から放出された放射線の可能性もある、とかと言っていた。
http://lasik-yyy.seesaa.net/article/192353037.html
2011.4.18 22:21
原子力安全・保安院は18日、東京電力福島第1原子力発電所1~3号機の炉心状況について、原子力安全委員会に初めて報告した。
同日開かれた安全委の臨時会議で、炉心の損傷割合は1号炉約70%、2号炉約30%、3号炉約25%で、1~3号機すべてで、度合いは不明だが燃料ペレットが溶融しているとみられると説明。これまでに再臨界が起きた可能性は極めて低いが、防止の観点から今後もホウ酸の注入が必要との見解を示した。
報告された内容は、これまでに発表された域を出なかったが、班目春樹委員長は「報告があったのは進歩だ」と評価。その上で「地域生活に密着した問題なので、今後は定期的な報告とともに、なにか変化があったときにも適宜報告してほしい」と求めた。
t2さんはよく理解されているようですが、それだけの知識があって、何でペタを勘違いされたのか気になるものです。
「計画的に放出した低汚染レベルの排水は総量で1500億ベクレルという記事に、この放出の影響で近くの海藻、魚介類を1年間食べたら0.6ミリシーベルトという試算」についてはあまり興味がなさそうです。
実際、新聞で出た試算10京ベクレルでこれを考えると「高レベル汚染水の流出の影響で近くの海藻、魚介類を1年間食べたら400シーベルトという試算」になります。
国は試算を出すなら、この試算を出すべきだったと言えます。
「どうもリンドバークさんは、定性的な話だけで必要以上に事態を深刻に見ているように思います。」
定量的な話はしてますよ。この試算は、避難している住民には必要なものでしょう。このやり方をしたのは国や東電なので私はその真似をしてみたまで。
1500億Bq=150GBq=0.15TBq=0.00015PBq ですね。今度は間違いないと思いますが...
> セシウム、ヨウ素は大気中に放出されやすいため、残ったストロンチウムの相対的な量は多くなり、それが放水等で流されていったと考えるのは自然だと思います。
まったく自然ではありません。
ちょっと古いですが
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/JHT/JH9604A.html
に、チェルノブイリ事故における放出量の計算があります。
福島もチェルノブイリも、ウラン235を崩壊させて燃料としていることは同じですし、定常状態になるまで運転していたのも間違いないでしょうから、娘核種の構成比も似たようなものになるだろうというのは予測できます。ここからセシウムおよびストロンチウムが同程度に生成されることが見てとれると思います。
チェルノブイリの場合、ヨウ素とセシウムの放出は主に大気へのものでした。両方とも同程度の割合か、セシウムのほうの割り合いが少ないのがわかりますね。今回の福島の場合もヨウ素およびセシウムの大気への放出が同程度の割合だったとし、また、燃料中にあったヨウ素のうち数% が放出された、との計算がありましたので、セシウムの放出もやはり数% でしょう。
であれば炉内のセシウム/ストロンチウム比に及ぼす影響は極小です。比率は変化してないと見ていいでしょう。
化学的な物性について見れば、2族のストロンチウムより1族のセシウムのほうが反応しやすいです。また、同族内においても原子量の大きいほうが反応しやすいですが、ストロンチウムとセシウムとではセシウムのほうが原子量が大きいです。このへんは、教科書程度の話なので、適当に調べていただければと思います。
従って、ストロンチウムの相対量が多くなっている、ましてや多く流出しているなどというのは、物性的にありそうもないです。もし間違っていると思われるのであれば、その根拠を示していただければ、と思います。
これからは今後の話ですが、前コメの論文を見ればわかるようにストロンチウムの魚の場合の生物濃縮の程度は、セシウムの 1/10ぐらいです。(セシウムにしても1~100倍程度ですが)
実効線量はストロンチウムのほうが2.15倍ほど多いですが、濃縮の割合を考えれば 1/4程度の放射線量にしかなりません。そもそも、食物の放射線についてはその線量を計測しているわけで、ストロンチウムを見逃したからといって被曝量が格段に上がるというわけでもありません。
ストロンチウムは骨に貯まり白血病になる、といった話もあるようですが、原爆により被曝された方々の例を見ても、発症が有意に多くなるのは1.5~2Sv以上の領域です。さらに白血病はまれな病気で、他のガンに比べると1/10程度の確率でしか発症しません。つまり、例え骨にたまりやすく骨髄に影響を与えやすいとしても、他の臓器に影響を与えるほうが先になる、従って若年者への甲状腺への影響などと違い全身への線量を見るべきであり、特に他の元素より恐れる必要はないでしょう。
現状、海水は飲むわけでもなく、海水浴をしているわけでもなく、該当地域の漁獲は制限されていて口に入るわけでもありません。ストロンチウムについて現状を知りたいというのはわかりますが、他に必要な検査を押し退けてまでやるべき緊急性はないと思います。
> 燃料棒の損傷はそれほどでもなくって、
> どの程度の損傷か教えて下さい。
現状では誰にもわからないと思いますが。ただ、高濃度汚染水の分析データからすると、損傷は一部のようだ、ということは言われていますね。
逆に、それを覆すだけの根拠をお持ちであれば示していただければ、と思いますが?
> 大気からとかのんきなことを。
そんな風に書きましたっけ?
いやいや、「気体として放出されたものが溶けこんだ」ですよね?これは、大気中にあれだけ放出された以上、建屋内、原子炉内にはより高濃度に気体としてのヨウ素、セシウム等が充満している、もしくはしていたことは想像できますし、水溶性である両元素が放出前、放出後、または現在も燃料棒から漏れだしてまわりの水中に溶けていることは十分にありうる、という意味です。
その場合、燃料棒から逃げやすい気体成分であるヨウ素、セシウムは多く水中に入りますが、逃げにくい固体成分であるストロンチウムは最小限しか入りません。
単に推測の話であればどちらも可能性はあるでしょう。現実には両方の中間だと思いますが、中間のどのあたりなのかというのは測ってみるまでわかりません。
一番いいたいのは「可能性がある」からといって、それが「明らか」であるわけではないということです。
どうもリンドバークさんは、定性的な話だけで必要以上に事態を深刻に見ているように思います。
放射線の影響は量に比例するので、定量的な話はとても大事です。また、この記事の主題にしても「適度に怖がるために自分で計算しよう」ですし、もう少し量(およびその根拠となるデータ)に着目して再考してみてはいかがでしょうか。
で、確か試算で10京ベクレルと新聞に載って
いたのを記憶しているのですが???
一桁違うだけで、低レベルを放出するって
言ったとしたら、説得力ありますか??
燃料棒の損傷はそれほどでもなくって、
どの程度の損傷か教えて下さい。
燃料棒の絶対数考慮されています??
大気からとかのんきなことを。
これだけ海洋の数値が水素爆発と時間差をおいて跳ね上がっている状況で・・・
ストロンチウムは、大気には飛びにくいですが、水に十分に溶けだす溶解度はあり、その際水素も発生させます。
セシウム、ヨウ素は大気中に放出されやすいため、残ったストロンチウムの相対的な量は多くなり、それが放水等で流されていったと考えるのは自然だと思います。
そうですね、ストロンチウムはセシウムより反応性が低いとはいえ、長いこと水と反応していればあまり関係なさそうですし溶けているかもしれませんね。
一方で、燃料棒の破損はそれほどでもなく、水中にあるセシウムの大部分は気体として放出されたものが溶けこんだ結果かもしれません。その場合はストロンチウムの溶出は最小限でしょう。
このへんは結局、測ってみるまでは判りません。国も別にストロンチウムのことを気にしていないわけではないようですので、そのへんで取れた食品が口に入るようになるまでには、測定結果が出てくるのではないでしょうか。(現状測ってないのかはよく判りません。マニュアルでは測るようになっていますが、「不検出」と言わているわけでもないですし)
全放出量の概算については、いつから漏れていたのか判っていないので計算しようがないのでしょう。あまり仮定の多いままに計算して発表、後で訂正しも、やはり批判がでるでしょうし。
早くからでていたと仮定して、どこかで計算しているのは見たことがあるように思いましたが、数PBqぐらいだったような。1500億ベクレル(0.15PBq)よりは一桁大きいですが、陸上への放出の公式発表(630PBq)よりは1~2桁小さいぐらいですね。
海産物からの被曝の試算は、根拠となる数字を見てみないとなんとも言えないですね。試算がどうこうより、測定してナンボだと思います。
その意味で、私としては、食品の放射性検査をする際のサンプリング計画は適正なのか、母集団を適切に把握できるものになっているのか、ということが気になるのですが、どうなんでしょうね?
だだ漏れが起こっていた時に、今回計画的に放出した総量との比較データーを出して、だから放出せざるおえないと説明していたのは記憶にあります。
では、なぜ、全ての放出量のある程度の概算がでないのか?不思議です。一体どれだけこの中にストロンチウムが入っているのやら・・・
「ところで、ストロンチウムが大量に漏れているだろうと思ったのは、どのような情報からですか?特にそのような分析結果を見た覚えはないのですが...」
ということですが、それでは検出しなかったという報告がたくさんあるようなおっしゃりように聞こえますが・・・
水にセシウム以上に溶けるストロンチウムは海洋に大量に漏れ出したむき出しの燃料棒と接触した汚染水に多く溶け込んでいると思いませんか?
確か計画的に放出した低汚染レベルの排水は総量で1500億ベクレルと発表されています。しかし、だだ漏れていた汚染水の放出は比較にならないぐらいのレベルです。一体どれぐらい放出したのか・・・
リンドバーグ様
申し訳ないのですが、私の知識は付け焼刃です。また感情的になりやすいのであまりこういう所に書き込むべきではないのですが、初期に書き込んでしまったこともあり、未だフォローしております。
ストロンチウム(Sr)は検査してもピークが出にくく、特に初期のように他核種が多い場合は検出しにくいと聞いています。
従ってSrについては、Unknownさんと同じく今後の課題かと思います。
しかし食品の放射線検査にはSrの項目もありますし、その時は違う方法でも検査します。時間かかる検査のようですので、今は結果がでてないかもしれませんが、今後の傾向を見ていくことはできると思います。(生物濃縮を気にしているのであれば)
一般論で言えば、セシウムとSrは炉内において同程度に生成されて、Srのほうが環境に出にくいようです。また、Srはセシウムよりも生物濃縮され難いようですので、セシウムが問題ない状況であれば、Srも問題にはならないのではないかと思います。(安井先生の「市民のための環境学ガイド」 (http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/ )及びリンク先の論文を参照)
ところで、ストロンチウムが大量に漏れているだろうと思ったのは、どのような情報からですか?特にそのような分析結果を見た覚えはないのですが...
専門家は黙っている 様
> 何で大人で例えたのでしょうか?
AISTのページを参考にしておられましたが、あれを見れば乳幼児で 100Bq/kg x 365日は過剰になるだろうことは間違いなさそうだからです。
言いたいのは、政府または専門家の説明には問題があったが、(事態に合わせた見直しを前提として)暫定基準値自体には問題がないようだ、ということです。
http://www.kek.jp/quake/radmonitor/GeMonitor5.html
ストロンチウムは観測されていないようです。ですから、ストロンチウムに関しては海洋汚染に関して監視していく必要がありそうです。NHKの報道によると、大型魚で海水汚染ピークと同様なピークが半年後に現れるようなので長期間注視していきたいです。
AERAさんの計算は、既に実データが公開されている状況では机上の計算だと思います。文科省のデータ
http://www.mext.go.jp/a_menu/saigaijohou/syousai/1303956.htm
を丹念に拾うと、測定場所新宿に比較的近い場所にいる私は、3月18日から4月13日まで毎日水道水を1.5リットル飲んでいたので、353Bq摂取(ヨウ素131とセシウム137の合算)しており、5.0μSv内部被ばくしています。
松永さんの趣旨は、遠いところでは自分で計算して落ち着こう、そして被災地に目を向けようだと思います。
現在、被災地では、報道情報だけで判断しようとすると、大人レベルで論じられることが多く、平時に安全の為に設置したはずの福島県原子力センターも3月11日以降機能しておらず、「自分で計算できる」状態でもないですから、最悪を想定して子供たちは避難しておく必要があると思います。なにしろ自分で逃げなければならないのですから、緊急時には子連れでは避難が難しいのが現実だからです。
影響がない」レベルかと思います。」
については、乳児であれば、100Bq/kgで一年経てば167mSvですね。何で大人で例えたのでしょうか?
日本は安全側?
世界保健機関(WHO)では甲状腺等価線量で25mSv(ミリシーベルト)を緊急時の安全基準としていると東大の専門家集団のブログでおっしゃってますよ。
海洋に漏れ出した健康リスクの高いストロンチウムは、結構多く放出されていると思います。海産物のストロンチウムの残留調査をセシウムよりもしっかりしないと安全とは言えないと考えるのですが、いかがでしょうか?
> 基準値についてまだよく理解できてません。
同意します。とりあえず 1 回のイベントを想定しているのは間違いないようです。
従って今後もイベントが起るようであれば (幸いまだないようですが)、また新しい
基準が必要になるでしょうし、実際に新な対策を取るだろうと思っています。
海産物についても、その後 2000Bq との値が決まりましたが、これは日本人の平均的な
摂取量 (100g程度?) を勘案して決めたものでしょうね。
私が説明するまでもないと思いますが、水の基準に比べて食品の基準が緩いのは、
食品類は水ほどの重量を摂取しないですし、全ての食品が汚染されているということも
ないとの判断ですよね。
例えば EU の基準値は、食品の 10% が汚染されていても問題がないような数値になって
いると聞いています。
好材料としては、汚染が基準値策定の前提より早く減少していることがあります。金町
浄水場の水にしても 210Bq の次の日には基準の 100Bq 以下になっていたと記憶して
います。もしこれが前提のように半減期通りであれば、92% の 193Bq 程度にしか減少
していなかったはずです。
専門家は黙っている 様
暫定基準の策定に関する放射線の計算式と、松永さんの言っておられる計算式とをゴッチャに
しておられるようです。積分の式は、暫定基準値を策定する際に使われたもので、専門家
には必要なものですが、松永さんの計算には必要ありません (積分にあたる部分は、換算
係数を決める際に考慮されています)。10000Bqのヨウ素131を食べたとしたら、50年間に
0.22mSvの放射線を受けます。
政府の説明では「100Bq/kg の水を一年間毎日飲んでも (すぐには) 影響がない」であった
のですが、実際には「最高値が 100Bq/kg になる程度に汚染された水源の水を一年間毎日
飲んでも (すぐには) 影響がない」ということであったので、問題視されているのだと
理解してます。これは確かに言葉足らずであると思いますが、半減期を考えますと毎日 100Bq
というのも非現実的な話ですし、状況が変化した際に (つまり 2 度目の大放出など
ですが) 新たな対応を考えていたのであれば、と条件を付ければ、政府の説明も解らない
ではないです。(好意的に考えれば、ですが)
これが大人であれば、300Bq/kg を一年間飲んでも 80mSv 弱であり、ぎりぎり「(すぐには)
影響がない」レベルかと思います。
また、この 80mSv の計算に使った実効線量は、暫定基準策定の際に使われているのと同じですが、
松永さんの用いた全身に対する実効線量や、EU で用いているものより厳しい値であり、そ
のことからも政府が安全側に考えようとしているのだろうな、というのは感じます。
平和な人々 様
> 被災地でそう高らかに言ってください。
私もそう思いますね。
ひとつにはロクにかけ算もできない危険厨が煽るために、それほど危険でない地域の方に
必要以上のストレスがかかっているからであり、もうひとつは、実際に放射線の累積値が
退避を考えるべきレベルに向っている方々に、自ら納得して避難していただくためです。
の「緊急時における食品の放射能測定マニュアル」のP.29の積分の式を計算しろと松永さんはおっしゃられているようです。
リスコミの学者でも迷ってしまう計算を一般の人ができるわけでもない。
松永さんの計算ミス!!!!
【放射性ヨウ素131の場合】
Bq/kg × 0.022 = μSv
例えば、放射性ヨウ素が50,000Bq/kgのホウレンソウを1日に200g食べた時の計算をしてみます。
1日分は
50,000×0.022×【200g/1000g】=220μSv=0.22mSv
10日続ければ、2.2mSvの被ばくです。
中西準子先生の所属する安全科学研究部門の先生によって松永さんの計算ミスは証明されています。
専門家が「ただちに」と連呼していた理由がこれでよくわかるでしょう。政府はこの数値の意味を隠していたのです。
松永さんもこのことを国民には知らせることはないと私は思っています。
被災地でそう高らかに言ってください。
お願いします。
ただし、基準値についてまだよく理解できてません。基準値は、今よくマスメディアで言われているような「1年間摂取した場合」ではなく、「1回のイベントで汚染された食品を引き続き摂取する場合」という仮定のもとに設定されているようです。(「基準値の根拠を追う」 http://www.aist-riss.jp/main/modules/column//atsuo-kishimoto009.html)だとすれば、今現在はおそらく1回、原発から放射性物質が排出されたので、安全とされる数値は妥当としても、今後、もしまた排出されたならば、これは当てはまらないし、海産物については別の数値が必要になるということなのでしょうか?
少し落ち着いて読みませんか?実行線量係数は、内部被曝を考慮した値となっていますよ。自分が、理解できない=きちんと考慮されていないと考えるのは、間違いです。
内部被曝だとベクレル値分の放射線を100%被曝する。
外部被曝だと高々数%しか被曝しないだろう。それを同じというのは不合理だ。
こうした無理な議論は政府や東電の回し者的な印象を与える。
松永さんの主張、私も共感する部分が多々あります。応援しています。
今私に出来ることとして、「知識」とういう道具を多くの人に提供し、「冷静な判断を自分で出来るようになる」お手伝いをしてます。
ピンチをチャンスに。これから、どうこの日本と向き合っていくかを、考えていきたいのです。安心出来ないからという理由で、安全な食品を廃棄してしまう現実。日本経済が回らず、めぐりめぐって自分の首をしめますよね。世界で行われている放射線照射の現実も知れば、日本人はもう少し冷静になれるのかな。
長文、失礼しました。
・福島原発における放射線被ばくの解説
http://www.u-tokyo-rad.jp/2011/03/17104924.html
に
「放射線の人体への影響は、外部被ばくも内部被ばくも同等です。」
とありますね。
そもそも内部被曝が恐いのは、弱い(=Sv/hの小さい)
放射線源であっても、人体内部に留まりつづけるために受ける放射線の総量(Sv)が大きくなってしまうことにあると思います。
実効線量係数は、核種による人体半減期や摂取方法の違いまで考慮した50年分の累積値を換算するものですので、問題ないように思います。
> 1年間に何シーベルトを被ばくすると、
> どんな影響が体に出てくるのか、
> これまでの調査研究結果を見てください。
と以降に列挙されているデータは、
例示から"外部被ばく"と推測されます。
(引用元を明示して欲しいです)
さらに、"近藤宗平"さんと"国"が示すものも、
その内容からいって、"外部被ばく"に
関するものと思われます。
要旨を否定するものではありませんが、
松永ファンとしても、今回の検証には、
疑問を投げかけざるをえません。
しかし、事故は起こってしまいました。今のところ安全と推定されても将来どうなるかはだれも分かりません。ヨウ素の半減期の話もありましたが、放射性物質が拡散されれば見た目の放射線量は減少し、10年もたてば話題に上ることも少なくなるかもしれません。
そのとき、人体への影響が出てきたらどうなるでしょうか。公害や薬害等で過去に何回も行われてきたことと同様に、因果関係を被害者自身が証明しなければならなくなります。
それを避けるために、半年以内に30km圏とそれを超えて高濃度に汚染された自治体にいたある年齢以下の人達や妊娠している人達の健康診断と定期的な健康チェックを行い、そのデータは50年程度国が責任を持って保管するような措置が今必要だと思います。この件に関しては国が全責任を持つという宣言と共に。
この流れが見えないので、各自がその時いた場所と行動記録を詳細に日記につけるという作業が必要です。将来影響が出てきた時、救済するにあたって、記憶があいまいになることを斟酌せず、それを非情に求めるのがこの国のやり方だからです。
何事も最悪を想定すべしということが、今回の原発から学んだことだからです。
遺伝子組み換えや食品添加物など(それらは日常レベルでの「科学的リテラシー」によってかなりの程度まで解決される可能性が高い)とは質的にまったくことなる、放射線といういわば非日常的な(「物」レベルに還元されない)恐怖を前に「風評被害」というハザードを生んでしまう社会のぜい弱性が、あるいは原発事故そのものと同等あるいはそれ以上のリスクではないか、言い換えればこの社会に原子力発電を「必要とする現実」はあっても、それを「保有する資格」が十分に備わっていなかったのではないか、という視点に立つ必要があるのではないかと感じ始めています。
東電は完全に混乱しており、非常に判断ミス
を起こしやすい危険な状況である。
海へはだらだら放射性物質の垂れ流しが止まっていない。いつまで環境中に放出が止まらないのでしょうか?
いくら計算しても環境への放出が止まらない限り、その評価は変わっていくでしょう。
聞くところによると、国際機関は日本の汚染は長期化するため、食品への規制値は緩くするのは仕方ないような助言をしたそうな。
これで日本の農業はおしまいです。緩くしたって、海外では関係ない話で、日本は汚染国のレッテルをはられたことになります。
TPP等海外への輸出を頑張っていた人には大打撃で、将来は見えない。
ちなみに原発政策には、津波対策は一項目しか記載がなく、ほとんどが地震対策であった。コストが無制限にかかるというのが理由だが、実際今となっては安全対策のコストアップの方が安くついたみたい。それと、地震対策についても最初は過小評価されていて、その後の大きな地震により対策レベルはアップするという予防的なものではないのが残念。
(10/100000)*(0.00462/5) = 約1/1000万
ですね。お恥ずかしい。
話題になった金町浄水場の件です。
ちょっと勘違いがあったようなので、計算してみます。
前述の通り放射線の危険度が 50mSv で 10万人あたり 10 人の死亡率ぐらい。乳幼児の話なので念のため 10 倍の安全率をとって 5mSv でその程度としました。
金町浄水場から検出されたのが 210Bq/kg。一日に1kg=1l とるとするとこの記事の式から換算して 0.00462 mSv。この量を取った時の危険度は
(10/10000)*(5/0.00462) = 約1/1000万
対して統計によれば09年の交通事故による死者数は10万人あたり 3.85 人。これは一年分ですか一日あたりは(簡単のために)その 1/365。ということは
(3.85/100000)*(1/365) = 約1/950万
暗算した時はもっと差が出ると思ったのですが、ちゃんと調べると同程度になってしまいました。
申し訳ありません。
食物や水で放射能物質が検出されるというニュースが多いですが、どの程度危険なのかよくわからない点が逆に怖いので、実際にどの程度の放射能を受けるのかを計算するサイトを作りました。
食べ物に検出されたベクレル(Bq)から、人間の被曝量であるシーベルト(Sv)へ換算します。
(画面はiPhoneに最適化してます。)
詳細は ↓ でご覧下さい。
http://blog.goo.ne.jp/daxy_2011
>今回の上水で放射性物質が検出されている件についても、計算をしてみるとその水を飲むより、ミネラルウォーターを買うために外出することのほうが危険であることがわかります。
外出する事の危険というのは、原発からどの程度の距離の話ですか?今回飲用水の事で報道されているのは福島から東京まで比較的広範囲ではないでしょうか。
買いもののための外出が危険という表現は、震災前の日常感覚を大きく覆すものであり、水に限らず、買いものに限らず働くために外出している人も数多くいます。
レスポンスありがとうございます。
> (敷地内という距離を考えれば風向の影響も少ない
> でしょう。風下で計測しているとは言いませんが)
私も初めはそのように考えたのですが、東電による構内測定結果を見ると判るように、実は測定箇所によって相当異なる値が記録されています。
機器の設置状況の影響などもあるのかも知れませんが、これは、発生源に近いからこその放射能濃度のムラが見えているのだと思います。
> 現在の気象シミュレーションは、少なくとも風向変化
> などの影響を取り除ける程度には進歩していますので、
そうでしたか。そういった分野には全く土地勘がないので、今後、情報収集してみたいと思います。
> データがあればもっとはっきりした結果が得られるのでしょうが、
その通りだと思います。アメダス等の機器損傷は本当に痛いところです。
ですが、それ以上に、この緊急時における東電の測定態勢と測定結果の報告に対する姿勢に不足を感じます。
ですが私の主張したいのは自衛隊の話では有りません。10万人の移動が2日もかからない。
だから被災民を全国に30万人を移動させよ、と言う事が結論です。
国及び地方自治体はいつまで国民を放置するのか?アホ缶は何をしているのか?民主党に東北出身者はいないのか?寝惚けた政権を早く放棄しなさい。これは人災だよ。
まったく放射能の計算なんかの話ではない。怒れてきちゃうよ。皆さん、疑問に感じませんか?早く移動させなさい。また、これは長期に渡る問題で移住地での就職も考えなさい。
どうみても、今回の事故は恐ろしい程の経済効果は有る。どの企業も復興に向けての業績は上がり人財不足になるのは時間の問題ではないでしょうか?
仮設住宅の問題ではない。完成するまで何日かかると思っているのか?半年も待てないぞ!
大学新卒者の就職率68.8%に歯止めがかかり、もっと企業は人財(人材ではない)を必要とする。
各都道府県でノルマ1万人を受け入れなさいよ。
アホ缶はこれぐらいの試算と過疎化の問題などを考慮できるアイデアすら無いのか?カイエダさん、あんたはアホな経済学者か?能書きより実行しないさいよ。
そのうち被災地での死人が増加するんじゃないのか?自分の家族を救う気持ちで対応しないさい。
怒り心頭で夜も眠れない、いい加減にしろ!!!
自分の健康ばかり考えている問題なのか?
自分のことぐらい自分で考えなさい。貴方々は立派な住まいが有り、食べることぐらいは自分で考える能力は有るでしょ?
最近はこの歳でブログを始めた。若葉マークで良く解らないが、これからどんどん発信していきたいと考えます。
暇な方は覗いて下さい。
http://blog.goo.ne.jp/daxy_2011
> 一概にそれは安全?なんて言ってみても無意味なものです。
まさしくそのとおりで、危険度は個人によっても異なりますし、どのような種類の、どのような程度の危険であれば受けいれることができるかという判断基準も個人によって違います。
管理人というのは記事を書いた松永さんを指しているのだと思いますが、松永さんがこの記事を書いた理由というのは(想像するに)、こういう計算をすればどのぐらい危険であるかが判る、そして他人まかせにせずに判断することが出来る、ことにあるかと思います。
> アホな政権与党は大事な国民の生命と財産を守る事が出来るのか、出来ているのか
政府関係者も同様に、この程度の危険であればこの程度の対策が必要だ、と考えているはずです。もちろん使える資源(金、物資、労働力など)は無限ではありませんので、安全性と資源とのバランスを考える必要があります。
その判断の過程がでてこないので、不安、不信になるのはよく解ります。しかしこれも、自らどの程度の危険があるのかを知ることによって、その妥当性を判断することができるかと思います。
もうひとつは「安心」と「安全」は別物だということです。今回の上水で放射性物質が検出されている件についても、計算をしてみるとその水を飲むより、ミネラルウォーターを買うために外出することのほうが危険であることがわかります。つまり「安心」のために「安全」を犠牲にしているわけです。
政府の判断基準は「安全」を担保することにあって、「安心」のほうは最低限です。それも政府に対する不信に繋るのでしょう。
ネットでは、原発にしても被災者対応にしても「人災だ」という声が聞こえるように思います。しかしながら今回の震災は、それこそ未曾有の規模であり、どのような政府、企業であっても「マヌケ」な判断しかできなかったのではないかと思います。なぐさめにはなりませんが。
「人災だ」と思うことは「なんとかできていたはずだ」との思いにつながり、「どうしようもなかった」という無力感を減らすことができます。それゆえに「人災だ」「マヌケばかりだ」と思いたくなるのではないでしょうか。
自衛隊についていえば、10万人の移動を補助する見えてこない部隊がいること、日頃からそのための訓練をしていること、団体で行動していること、などもあって、まったく比較できるものではないと思います。
実効線量係数は体内への吸収率も考慮されているようです。
http://www.nsc.go.jp/senmon/shidai/kanhou_shishin/kanhou_shishin005/siryo5-3.pdf
ヨウ素が体液から甲状腺に達する割合を30%としているようです。
>“この数字をかけると、放射性物質を体の中に取り入れて50年間にあびる放射線量が算出されます”と書いてあるのに、その後は一日の話などで“50年”が何処かに行ってしまっているのですが何故でしょうか。
については、
>ホウレンソウを1日に200g食べた時
という表現が誤解を生んでいるのではないでしょうか。「1日に」という部分は不要だと思います。
計算式の意味は放射性物質をある量摂取した時の被曝量ですから。
細かいことですが、この計算式の単位はちょっとアレですね。実効線量係数の単位は(Sv/Bq)なので、
>Bq/kg × 0.022 = μSv
ではなく、
Bq × 0.022 = μSv
となるはずです。
>50,000×0.022×【200g/1000g】=220μSv=0.22mSv
は詳しく書くと、
50,000[Bq/kg]×0.022[μSv/Bq]×【200g/1000】=220[μSv]=0.22[mSv]
となります。
今文章を読み返してみますと、私の誤解のままに攻撃的な文章を書いていたようです。大変申し訳ありませんでした。
ただ、新たなる放出に関していえば、先日の雨の際、15日あたりに近い気象条件になった時にも周辺の測定点に顕著なピークはなかったようですし、最近隣で計測しているモニタリングカーの数値を見ても、特に放出を支持するものではないように思います。(敷地内という距離を考えれば風向の影響も少ないでしょう。風下で計測しているとは言いませんが)
現在の気象シミュレーションは、少なくとも風向変化などの影響を取り除ける程度には進歩していますので、データがあればもっとはっきりした結果が得られるのでしょうが、いかんせん地震/津波以来、原発周辺のアメダスが全て欠測を重ねている現状では駄目でしょうね。
補足すると、今の規制値は1986年に制定されていて、原発事故が起こった際の防災指針にもとづいています。当時から「暫定」という言葉は使われていて、値が妥当かどうかも、長い間検討されていたものです。http://www.fsc.go.jp/fsciis/survey/show/cho20060331054 規制値はEUやアメリカなど、世界中と連携して作られており、ほうれん草の2000Bqなんてのもヨーロッパとほぼ同じ。
水のヨウ素131の基準が、WHO基準の300倍に上げられている、なんていうのは、WHOの基準が「生活水の水質の目標値」を掲げているのに対し、今施行されている防災指針は「健康被害が出るかどうかの目安」なので、そもそも観点が違い、比べるのはナンセンス。健康被害の出る量の300倍、ではないです
施設を一時的に開放すべきです。アホな県の公務員は既に募集していますが何故に被災者の現地で募集しないのか?それで救った事に成るのかが解らない。一体このアホな政権与党は大事な国民の生命と財産を守る事が出来るのか、出来ているのかを論議した方が解決の早道だと思いませんか?
たかだか30万人の移動如きに何日間の無駄な時間を費やしているのかが問題ですよ。自衛隊の10万人は2日有れば完了した。被災地に派遣が出来て被災地から移動できない訳がないと思いますが、如何お考えでしょうか?アホなマスコミにメールしましたが彼らも無責任は一員だと思いますよ。
落ち着きましょう。そして少し勉強しましょう。チェルノブイリとは、何が違うかが分かれば、「存在した」という言葉が、何を意味するのか理解できます。現時点の状況では、
制御棒が挿入された時点で存在した
ヨウ素の量を元に語るのは、当然のことです。そして今も核分裂反応が起こっているかのような発言をすることこそ、余計な風評被害を招く結果になるので控えるべきです。
ただでさえ食糧不足の被災地にあって、今回の措置によって生産豊富な地元の野菜が供給できなくなったのはかなりの痛手でしょう。
いったいどうすればいいんでしょう。
政府の措置に対して誰かがサポートしてくれるんでしょうか。
食糧不足(場所によっては飢餓状態)の地域において、この摂取リスクがどれほどのものなのでしょう。そのリスクを恐れて廃棄するほどのものなのでしょうか。
ある講演で東京都の食料自給率は1%と聞きましたが、そんな薄っぺらい自給率の東京都がサポートしますか。それともその周辺地域がサポートしますか。
放射性同位ヨウ素は、チェルノブイリでは30京ベクレル(3.0×1017Bq)が放出されたと言われています。現在の福島原発が核分裂によりどれだけのヨウ素が放出され(され続けられ)ているかしりませんが、この方は「存在した」と過去形で語っています。こういうのは風評被害というのじゃありませんか?
今のうちにヨウ素の広がり範囲を確認しておかないと、2か月後に本当に測定限界なったので安心ということになりかねません。セシウムや他の放射性物質が残るからです。
同じ200ベクレルでもセシウム137の場合は同じ計算で、水1リットル中
0.0000000006g
となって水に含まれている量がかなり多いのも確かです。だからヨウ素に比べて小さな値がでる可能性があります。ここでベクレルだけ覚えていると下がったと言ってしまいそうです。
いまだにいったいぜんたいどれくらいの量の放射性物質が環境にまき散らされたのかの試算が出てないところを見ると、
2か月後に最初の2週間の情報がどこにもなくなって、過少評価されたマップが発表される可能性もあるので、現時点のヨウ素の拡散データの保存に努め、そちらの隠蔽に注意したいです。
同じグラフを見て何をどう読み取るかは人によって違うとは思いますが、グラフを示している御本人は、
> 風が陸側に向かって吹いているときに起きた大規模な
> 放出は3月15日の1回だけだと思われる(福島市の増加)。
と仰っています。
“風が陸側に向かって吹いているときに起きた大規模な放出は”という制限付きの判断です。
この判断は私も同様で、異論はありません。
そして、
> ヨウ素の漏洩は 3/16付近の一度だけであり,
とは思いません。
燃料ペレットと我々が吸っている大気の間の物質的遮蔽が成立していないのは明らかであって、炉心の高温に晒されているヨウ素が外部に漏洩してこないと考えるのは(もう全部出てきた後ですとでも言うのなら別ですが、)無理があります。
継続的・散発的な放出を証明できる外部環境の測定結果があればよいのですが、風向変化などの影響を受けないデータなどどこにも存在しませんので、これは無理なことです。
これはどのような根拠に基づくご意見でしょうか.
例えば
http://transact.seesaa.net/article/192378343.html
のサイトでは,各地のモニタリングのデータをグラフにしていらっしゃいます.福島のデータを見るとわかりやすいですが,ヨウ素の漏洩は 3/16付近の一度だけであり,その後は半減期に従って減衰していっているというのがふさわしい解釈に思えます.
また,降雨に従って各地で放射線の量が増えることもありますが,その数値も最も高い福島の数値を越えるものではありません.(例えば3/21の茨城において4mSv/hが観測されていますが,当日の福島の数値は7mSv/hぐらい)
従って,原子炉からの新な放出を仮定せずとも,よそから回ってきている,で説明できるように思います.
現在もヨウ素の漏出があるのであれば,グラフに平坦な部分や,他からの移動で説明できないピークが出てくる可能性が高いと思うのですが,如何でしょうか.
という言葉の意味が拾いきれていませんが、これに対する記述である
> 3月11日に3つの炉心に存在した全ヨウ素131の70%は
> 既にキセノンになりました。2か月すると、0.4%になるので
は少々問題がある表現だと感じます。
現時点において、核燃料の核分裂はほぼ止まっていると考えますので、“ヨウ素131の新生はほとんど無く、半減期に応じて全体量が漸減していく”ことには同意します。
ですが、今の問題はそれらの核分裂生成核種が移動することです。
福島でポンッっと吹く度、或いは、今や特別なイベントが無くともヨウ素131などが外部に漏れだしているのです。“総量は減るからそんなに気にする必要は無いですよ”では納得できないと思います。
また、半減期で算出する減少の様子というのはあくまでも割合であって、絶対量に対する説明を全く含みません。
一日でも早い封じ込めを望みますが、今の状況からして、そこまで行き着けるのはいつの日かと思っています。
心配するのは分かりますが、3月11日に3つの炉心に存在した全ヨウ素131の70%は既にキセノンになりました。2か月すると、0.4%になるので、そのころにはヨウ素に変わってセシウムが話題になっていると思います。
ちなみに210ベクレル/kg ですが、水道水1リットル当たりにふくまれているヨウ素131の量は、Wikipediaのベクレルの式によると、
0.00000000000005g (たぶんあってる)
これでは煮ても減りません。こんな微量で影響を受けるのですから怖いですね。
結局、対処方法は、水道から出した水をためて1日置いておくが正解のようです。1日目は、0.92 2日目は、0.92x0.92
のように減っていくからです。
ストロンチウムについては、今のところ計測されていないようです。例えば
http://www.kek.jp/quake/radmonitor/GeMonitor3.html
今後出てこないとは言えませんが、ヨウ素やセシウムと同じように計算すれば影響がわかります。実効線量係数は "緊急被ばく医療研修のホームページ" にありますよね?
性別による放射線の影響の違いについては、男性の場合、生殖器に 30~50mSvぐらい浴びると、精子の量が減少すると報告されています。但しこれは数年で回復します。逆に女性の場合、卵子が成長の早い段階で形成されていることもあって、顕著な影響は見られません。
ここでもまた、女性は強いようです。(うらやましいとに)
で、50mSvというのはまったくの「ゼロリスク」ではありません。「10000人あたり1人の死亡率」ぐらいのリスクで、これは「高安全」と言われる職種での危険度と同じです。つまり原子力関係の職種に付く人が、「高安全」な環境で仕事できるように、ということで定められた数値なのです。(このへんは放射線取り扱い関係の教科書には書いてあります)
危険度というのは疫学的な研究によってわかるもので、「自然放射線の何倍だから」とか「以前の法律の何倍だから」危険というわけではありません。
何やらが以前の10倍になっていたところで、今の規制値が適切であれば、何の問題もないと思いますが。
3月18日に政府が変更しました。
大正11年生まれのおじいさんを持ち出してはいけません。
食べ物が初めからヨウ素を持っている訳じゃありません。ヨウ素が飛散して野菜などに付着したから問題になっているということすら、ご理解が出来ない人のようですね。
というのはデマでしょう
東京都水道局には親切にフローチャートがついてますが、『全α放射能では0.5Bq/リットル、全β放射能では1Bq/リットル』は、それ以上検査が必要ないですよという基準です。超えた場合は精査してねというだけです。暫定基準はその下の方にあるガイダンスレベルとの比較に当たるものでしょう。
水については先日まで準じていたWHOの残量放射能の基準の10倍に政府は引き上げたとききましたが本当ですか
>食品についた放射性物質は収穫されたらそれ以上増えません。(流通が汚染されていない限り)
飛散して付着したヨウ素が増加する等は考えられません。問題は、逐次的に放射能が飛散してきていますから、8日で半減という議論はナンセンスです。
>さらに「このまま、原発事故が終息に向かえば」という話の流れです。
仮に収束に向かうとしても、その間、ヨウ素は飛散し続けていますから、そういう状況でも半減期8日はナンセンスです。
どの分野であろうと、それよりずっと低く設定するのが基本です。
ですから、元の基準(50mSv/年)は、理屈上、本当の危険性の物差しにはなりえません。
納得できないのはそのとおりかもしれませんが、納得できない根拠として、安全側に設定されている安全基準の数値や、自然被曝量の数値を参照しても無意味なように思います。
ただし、「年間50ミリシーベルトがリスクゼロ」には全く納得できません。
wikipediaからですが、50ミリシーベルトは、
「放射線業務従事者(妊娠可能な女子を除く)が1年間にさらされてよい放射線の限度。」
すくなくとも、子供と女性には推奨できる値ではありません。成人男性でも、普通に健康に生活するには上限ではないでしょうか?
1年間に自然環境から受ける放射線量が2.4ミリシーベルトということを考えれば、その20倍以上です。
「実行線量係数」は放射性物質により違い、表にまとめられたものが、
上記、本文のリンクにある
「緊急被ばく医療研修のホームページ」
緊急被ばく医療ポケットブック > 第4章 付録 > ≪内部被ばくに関する線量換算係数≫
にあります。
本文もここから、数値を出されているのだと思います。
「50年」というのも、この数値の基準が、50年間の積算数値だからですね。
まぁ、成人の場合、死ぬまでの平均期間が50年と想定されているのでしょう。(子供は70年で設定)
文系学生さんの質問に、勝手に答えますと、1日というより「1回から数回」の摂取では、問題ないでしょう、という話です。
継続して摂取していれば、蓄積されていくので、その分被曝の量は増えていきます。
排泄などで自然に排出される分もありますが。(どれだけ排出されるかは私も知らないので聞かないで下さい)
大変恐縮なのですが、ツイッター上で【3/17に水の基準を300倍引き上げ】という記述を見かけ、またまた不安になっています。これがどういうことなのか、ぜひご意見を伺いたいのです。http://blog.goo.ne.jp/sithux7/e/8377d3404cd1468f6673f28f2e1844c3
質問するばかりでは申し訳ないので、自分でもIAEAのJapan earthquake and tsunami Situation Report No.13という資料を見てみました。
国際的基準(3000Bq/kg)、日本が(300Bq/kg)、日本が10倍厳しいことはわかりましたが、東京都水道局の測定結果の中に、『全α放射能では0.5Bq/リットル、全β放射能では1Bq/リットル』という記述があり、この意味がわかりません。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/03/20l3i200.htm
お忙しいとは存じますが、もしお時間がございましたら、よろしくお願いします。
放射性セシウム137ですよね?
>うのみさん
食品についた放射性物質は収穫されたらそれ以上増えません。(流通が汚染されていない限り)
さらに「このまま、原発事故が終息に向かえば」という話の流れです。
どうして、巷間に流通する俗説を鵜呑みにしてもっともらしく書くのでしょうか?
たった一個のヨウ素原子がこの世に存在するのなら、そのような議論は成り立つでしょう。しかし、福島原発は10日以上も前に崩壊し、これからも放射性ヨウ素は継続的に放出されます。8日半減とか言う議論は全くナンセンスです。
大事なのは最新情報と、生活を変えても良いという覚悟。
それらがあれば、むやみやたらに食べたり飲んだりしなくなるでしょうから。
いま大きな「転機」が起ころうとしているかもしれないですが、それが必ず不幸への片道であるとは思わずに、強くたくましく生きていきたいものです。
東大病院放射線治療チーム @team_nakagawa さんはツイッター上の発言で、牛乳中のヨウ素のうち2割を吸収する、と仮定して話してました。
国際的に議論して定められた安全基準の50倍を浴びても「びくともしない」などといった放言は地獄に行くべきです。
問題は、「人間」じゃなくて、幼児、妊婦、若い女性、への危険性を考慮すべきなのにこんな詐欺師のようなことを言う人のどこが有名なんですか?