お、おひさ。 お、すんばらく。
各席にTVをセットしている地元の居酒屋。元TVマンの通称カポネと酒談わめきあい。
彼の「アニキ」、 とてもマイナーなフリージャズの分野をライフワークにした。
根っこはゴリゴリに前衛過激派だった。予定調和された音楽なんざイヤでござる。
音楽は自由でありたい。演奏家は音符を超えた音世界を創る。{異議なし!}
昨年旅立った。小粋な予言をしていた。「近く京都に引越しします」 菩提寺の墓所だった。
カポネ母の挿話に感動した。
「兄弟ケンカした?ガキ時分」
「そりゃぁ当然だろ」
「で、殴りっこも」
「やったやった。アニキは意外にしつこくてさ。最期のあたりになっても説教されたよ、さんざっぱら」
ふむ。いつも満面スマイルのソエジマさんだった。
「あるとき、大戦争になった」
「・・・」
「参ったよ、おふくろには」
「・・・」
「最初、おふくろがさ。鍋のふたを2枚合わせて、そいつをシンバルのように叩く。ジャンジャーンジャーン、やめなさい!・・・それでも取っ組み合いをやめなかった」
「で?」
「そしたらさ。次なるアクションには参ったよ。おれたちの目の前に出刃包丁を2本、静かに置いた」
「ほ」
「抑制の利いた声でいった」
「・・ん」
「あなたたち、この出刃で存分に殺し合いしなさい、と」
兄弟は目点になる。おたつく、たじろぐ。あな恐ろしや。
この国の民のDNAなのだろうか・・・良くもやばいもサムライ気質。ジャパニーズ・スピリッツ。
居酒屋でいろいろ,{醜悪ヨシモトが姑息にもTV各局の株主になって、愚劣芸人をゴリ押し露出させている末法現況etc} わめき合ったけど、なぜかカポネ母の鬼気せまる気合いに感銘した。
20世紀のある日、経堂のカポネ屋敷の離れを借りていた演劇青年「準備の準ちゃん」の杵臼で餅つきイベント。参加した。{いまマクロバイオテック方面の巨匠。偶然、紗羅と共通の友人だった}
そのときに カポネ母と会っているはずなのだが記憶にない。
わが母親も大正生まれ。出刃こそ持ち出さなかった。でも、ある夕方。
兄弟ゲンカのとき、ケンカ現場のど真ん中に正座して動かない。無言の行。
その迫力に圧倒されたある断片を回想した。
カポネ母の決然とした局面突破、いい話だ。ありえるワンシ-ンだ。 {21世紀ではありえない、か}
・・・意味深のバラード楽調だったので、酔いながらPCで遊んだわけであります。
各席にTVをセットしている地元の居酒屋。元TVマンの通称カポネと酒談わめきあい。
彼の「アニキ」、 とてもマイナーなフリージャズの分野をライフワークにした。
根っこはゴリゴリに前衛過激派だった。予定調和された音楽なんざイヤでござる。
音楽は自由でありたい。演奏家は音符を超えた音世界を創る。{異議なし!}
昨年旅立った。小粋な予言をしていた。「近く京都に引越しします」 菩提寺の墓所だった。
カポネ母の挿話に感動した。
「兄弟ケンカした?ガキ時分」
「そりゃぁ当然だろ」
「で、殴りっこも」
「やったやった。アニキは意外にしつこくてさ。最期のあたりになっても説教されたよ、さんざっぱら」
ふむ。いつも満面スマイルのソエジマさんだった。
「あるとき、大戦争になった」
「・・・」
「参ったよ、おふくろには」
「・・・」
「最初、おふくろがさ。鍋のふたを2枚合わせて、そいつをシンバルのように叩く。ジャンジャーンジャーン、やめなさい!・・・それでも取っ組み合いをやめなかった」
「で?」
「そしたらさ。次なるアクションには参ったよ。おれたちの目の前に出刃包丁を2本、静かに置いた」
「ほ」
「抑制の利いた声でいった」
「・・ん」
「あなたたち、この出刃で存分に殺し合いしなさい、と」
兄弟は目点になる。おたつく、たじろぐ。あな恐ろしや。
この国の民のDNAなのだろうか・・・良くもやばいもサムライ気質。ジャパニーズ・スピリッツ。
居酒屋でいろいろ,{醜悪ヨシモトが姑息にもTV各局の株主になって、愚劣芸人をゴリ押し露出させている末法現況etc} わめき合ったけど、なぜかカポネ母の鬼気せまる気合いに感銘した。
20世紀のある日、経堂のカポネ屋敷の離れを借りていた演劇青年「準備の準ちゃん」の杵臼で餅つきイベント。参加した。{いまマクロバイオテック方面の巨匠。偶然、紗羅と共通の友人だった}
そのときに カポネ母と会っているはずなのだが記憶にない。
わが母親も大正生まれ。出刃こそ持ち出さなかった。でも、ある夕方。
兄弟ゲンカのとき、ケンカ現場のど真ん中に正座して動かない。無言の行。
その迫力に圧倒されたある断片を回想した。
カポネ母の決然とした局面突破、いい話だ。ありえるワンシ-ンだ。 {21世紀ではありえない、か}
・・・意味深のバラード楽調だったので、酔いながらPCで遊んだわけであります。