将棋の駒をおっ立てたような高層ビル。新宿西口損保ジャパンビル。
くそ暑いからストロー・ハット帽子で行く。
損保ジャパン東郷青児美術館に行く。
53億円で落札したゴッホの「ひまわり」が常時展示されたいるから、ゴッホにあやかって頭い麦わら帽子風を乗っけて行く。
新宿WEST GATEといえば、思い出すのは新宿警察署。きゃっきゃっきゃ喜劇過去あり。飲み仲間がパクられ、釈放参りに参拝すること数度。わいわい。
<遊ぶ>シュルレアリスムー不思議な出会いが人生を変えるー
こんなミュージアム企画展に誘われた。一応はべろっと拝見した。こっちはモダン・アートが好み。わけわかんない作品と対峙して、イメージを増幅させる遊びごころのこんこころ。
でもって追想がふたつ。キーワードはふたつ。
☆東郷青児
☆シュルレアリスム
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☆東郷青児 {1897年~ 1978年} 洋画家。
夢見るような甘い病的な昭和の美人を描く画家として一世を風靡した。派手な遊び人。女性遍歴!憎ったらしいよー。嫉妬めらめら。宇野千代との「色ざんげ」などはみんな読んで知っている。
上京したガッコ迷門国学院大の教養課程は井の頭線久我山で、そこで2年間‘服役‘‘した。そこら一帯は陸稲畑で牧歌牧歌している。ゴッホの絵画的風景であった。
ついでにいう。文学部は勉強しない。飲む打つ{賭け麻雀・賭けビリヤード}のバンカラ日常、蛮勇学習と実践。不毛ナンパと酒と薔薇の葉っぱ、さらに雑草博徒の日々。
駅近くに蕎麦屋があった。その向かいが東郷青児邸だった。
あろうことか、かの著名画家との接点はこれだけ。
ガッコの昼休みは駅近くの蕎麦屋に行く。結集。忠臣蔵討ち入りモード。総勢10人ほど。
当時はまだ少壮文化人だった丸谷才一、串田孫一、飯島耕一センセらとつるんで出陣。彼らだってやんちゃだった。アルバイト講師のセンセたち。みなさん、20代の若造だった。
ちなみにおれはまだ初々しい10代少年の部。同じクラスの仲間には30代がふたりいた。出自は医大崩れ、開成高卒の元知能やくざ。
B級の低級遊民文学部は異才ぞろいだ。A級文学部の試験に袖にされた、ペーパーテストが苦手な連中。おれも。ふて組。
郊外キャンパスだから、これもんのセンセとの交流が自然の流れだ。単科ガッコの強みでしょう。小回りがきく。総合ガッコならそうはいかない。
蕎麦屋では蕎麦は食しない。野暮天は食う、おれらは都会派だからNEVER。本音はやせ我慢。武士は食わねど苦通。
焼酎甲類ストレートを揃ってオーダー。ククーとすする。受け皿をコップに加えてククー。
コップの上部に少々の余裕がある。そこに唐辛子をぶち込む。赤色焼酎をズズズすする。
といった一連の儀式をすませて、こんどは店外に飛び出して走る。全力で走る。走れメロス。ダザイスト衆は100メートル疾走。途中、頭部花火炸裂。よたよた4足歩行。へたり込む蕎麦屋の庭先。
すきっ腹によく効くのだ。当時の焼酎の逆襲代償は頭痛、そして激しい頭痛。さらにガンガン頭痛。ウエ~。助けてくれ~。必殺悪酔い。
センセ諸氏も同様だ。ゼーゼーして
「効率よく酒に酔う。これは経済優先の飲酒行為なり、あーはは。にしてもグルジィよな」
アルバイト稼ぎとすねかじり。まるで集団敗残兵群。
そして。
東郷青児邸の塀の前で、みんなで吐き散らす嘔吐、吐寫物がいっぱい。
東郷どん、許してたもんせ。さぞかし渋面、いや激怒だったろう。それも一度じゃない。たび旅、たび足袋だったのだ。
こちらの大義は、オトナ色魔、女性の敵にちょい報復したつもり。正義感ぶりっこ。
あー、東郷青児巨匠。その絵は軟弱じゃ。青白い病的もの憂いねーちゃん像ばっかじゃねーか。
わめく自由。意味不明の雑言。若気の至り。
センセいう。「嘔吐はJ・Pサルトル。終りの来ない吐き気には意味があるんだ。無意味なる意味」
ガクセイ合いの手。「意味?どんな?わかんないスよ」
センセ「実存主義だ。あー、人間てやつは自分の人生や行動に何か意味があると思っている。しかしだな、そんなもんはない!そもそも存在そのものに意味がない」
わかるかな?わかんないよ!
ガクセイ「へどを吐く。意味はあると同時に意味がない・・・でも吐寫物が証拠として残っています」
センセ「そうそう。ロンパリ・ナンセンス、ゆるふん岸恵子。ばかロシア、イワンの脱腸」
ガクセイ「あ、そーれすか。へろへろ、えへら、う~ぷ」
センセ「あー、そーらよ。午後の耀きの彼方に天空、星空だあぁ・・・う~ぷ」
昼酒朦朧。みんな仲良く泥酔、センセのぶっ飛び講義。いや、酔いどれ哲学。
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☆シュルレアリスム{surrealisme}
1924年にブルトンの「シュールレアリスム宣言」に始まったとされる。おっとどっこい。何かの行事みたいにパンパカパーンで開始なんて無関係。単に屁理屈をこねただけ。
一般には、<シュールレアリスム=超現実主義>とする。ややこしいから一刀両断する。
<美術ムーブメント。既成のARTにアッカンベー、うっせーばーろーを論理化。しかし衝動優先>
なんでもART,それでもARTなのだ。芸術はのっけに破壊ありき。破壊から始まる創造主義。
ん!?おれたち、「おもろそうじゃないか」と反応。
拗ねた、ケツまくり不良芸術家たちの「全身遊興展開」なのだが、
各論的にはあぶない。
たとえば、この美術館に展示されているマルセル・ヂュシャンの作品。
ダヴィンチの「モナリザ」にひげを画き加えた。落書きだ。鼻ひげ、あごひげ。
いたずらによる、いたずらのための「ひげモナリザ」立派な作品と評価されている。
・・・それなりの蒼白青年らの主張がある。
「伝統や慣習にしばられないユニークな遊び展開」
「理性の支配をしりぞけ、夢や幻想など非合理な潜在意識の世界を表現している」
文言はゴリりっと硬直、こんなニホン語キライだよね。
その当時のガッコでは、そこら中にシュールレアリスト、ダザイストがうろうろ。一山10円の粗雑軽薄な文学部雄軍鶏。気取り一流、実質三流。
一例。仲間の恥さらし事件。
吉祥寺のチープなBARでナイフを取り出して「これ、人肉がよく斬れるんだ」とやって即パトカーに乗せられた。署で暴れて起訴された。
彼はダダイスト行動派を宣言、シュルレアリスム確信犯を自称。仲間はその反逆を評価してヒーローとした。
Nohh!おれは猛然と吠えた。「遊びというよりお子さまランチ。薄っぺらい悪たれ、短足、粗チン、不良もどき。がんもどき。無粋のきわみだ。遊びになっていない」
「時代と寝るな。死んでも前へ、前衛こそいのち」おれはカッコつけて咆哮。はい。いちばん年下のくせにいっちょまえに。ああ不良少年、若かりしころ。
その当時。不良都市新宿は、Oh my buda!の巣窟。あちこちで旗が満艦飾。
ダダイストがいて、ダザイストやら、メタフィジシャン、ロスト・ジェネレーション、無頼派。アバンギャルドにヒッピーの旗を掲げしもの。Angry Young men{怒れる若者たち}、アナーキーズム、ノンセクト・ラジカル・・・欧米発の前衛思想群てんこ盛り。百家争鳴。ラジカルは美術家。マガジン「美術手帖」が地雷原。哲学少女の黒でまとめた衣装サルトルのパートナー・ボーボアール女史の信者。あるいはシャンソンのグレコまがい。見る前に翔べ、さあ革命だ。終末思想に、わがニホンから禅思想が特別参加。邪馬台国はまだあるぞ。地下にうごめくアングラ暗黒小劇場澎湃、テーマは情念だ、怨念だ、胎内回帰だぁ。かぶく者あり白塗り舞踏。映画は遅刻、まだ巨匠が元気で俊英は資金集め不発。あえて孤高弧立するModanJazz信仰・・・まるでタダ同然の閉店セール。ああ、列挙疲れ。
あー、メンドーじゃ。いうなれば掛け声だけ勇ましく中身は空疎。安BARでほざくだけ。
蒼い獅子たちわかったぶりっこ。消化不良。下痢便秘連結症状。でも、通過しておもろかった。
★・・・当ブログを盗み読みしている知友どもが「最近のはやたら長い。読むのに苦痛感」と文句を垂れる。モンクは説教僧侶、セロニアス・モンクなんて知ったこっちゃねー。
長くなる素因は、最初のUPから、ごそごそと全面改訂構成変更添削大胆加筆訂正挿入自在誤字無視脱字平然意味混濁森羅万象色男無力全裸抱擁罵詈罵倒絶品秘宝凹凸結合揶揄中傷春草桃尻焼肉定食剛力醜女青色申告鈴木清純野糞爽快無毛無穴剛毛密林下呂温泉放屁爆音処女懐胎日光結構手淫空虚鰻超高騰新婚不休拉麺餃子桃色秘境獅子奮迅万古不滅非核陰核強制退去説教強盗初夜不発村上春歌接吻妊娠夜尿異臭夏期休暇膣部秩父蹴球弱体魔羅落日松田性交無印良品交合未遂海老天丼野合露見麻雀引退体位騎乗加藤茶臼満漢大席劣情歴女飲酒休日天下大変女陰封印本日休診禿頭亀頭署名捺印男尊女神七転八倒特攻夜這山形芋煮愛人粗万出発進行勃起猿人美女乱調喫煙堅持痴女薄命笑門招福遅寝遅起巨根中折腐乱納豆不抜七回経堂無情国士無双貫通姦通海千山千美姫出産英妃出産神仏乱交整形巨乳長身貧乳腹上悶死絶倫即死団扇冷房苦吟哄笑してハタ。気付いてみたら2倍3倍になっているのだよ。長々と馬のしょんべんになってしまうのだよ。馬しょん、芭蕉ん。
お願いだから読まないで、ほっといてちょうらい。こちとらはお遊び特化地帯。ましてブログはFREE KOPY無料だし。有料なら話が違うんだけどなあ。
*MEMO*4文字は世界的文化。 英語圏では<Fack>が帝王。Four lettar wardsなんていうらしい。この国では<オOOコ>で対抗するが、<Fuck>の迫力に敵わない。それより漢字による4文字熟語が教養の親玉。だから上記のように遊べるから便利。
一般的4文字熟語は上記文字速射機関銃で散華せり。延べ5時間の地獄散策であった。
追書 近く損保ジャパン東郷青児美術館に行く、再び。
ストローハットを退嬰腐乱頭部に冠帯して。
クラシックの演奏会がある。梅毒死したモーツァルトにブラームス、J・シュトラウスⅡ・・・入場無料。ここいらがとても好感!