不良家

駄文好む 無教養 くすぶり 時々漂流

 初打ち,姫始めではなく

2016-01-04 18:55:39 | そして旅はつづく
麻雀の誘いだ。ヤマモトから電話があった。
「もうじき冥土に行くだろ。餞別をくれてやる」
カネが余って身動きができないとほざく。
その実、ヤツの麻雀はせこく、詐欺師も真っ青になるほどえぐい。

参戦。ここんとこ、情けない小負けばっかなので、胸にいちもつ背中に荷物。
・・・敗戦に至った原因をしっかと探求していた。
敗因はー「打ちながら連発するシモネタ」にあった。
2016は、雀卓においてシモネタを封印。健全明朗いつもニコニコ現金強奪。

おすまし戦法は、ときには南ア戦で奇跡をおこしたジャパン・ラガーにあやかる。
序盤、渾身のリーチをかけた。ジュンチャン三色のカン8ソー待ち。
五郎丸ポーズをとる。8ソーはパーソーというが、Mの字状になっているのでパンツともいう。
「さあ、来いパンツ、がばっとぶち入れ」
ふだんなら発声するところだが、自重した。厳しい修行に身をおく虚無僧になる。

五郎丸ルーティンのご威光ずっぽりがっぽり支那ソバ屋。
一発ツモ。裏ドラ2個で親の倍満の大漁旗が乱舞した。
禁シモネタ、五郎丸パワーでもらった燦然と輝く栄光の花道。

「諸君、ご苦労でござった。おれ様の収入源として、今後は貧困にあえいでくれ」
なに、めしを食わせろだと?
あー、上等だ。超一流寿司屋で死ぬほど食え。{実体は回転寿司}
あー、食後のコーヒーも?ならば小田急でいちばんのドリップ・コーヒー屋に、特別にお連れしよう。{実体はドトール}

かくして初打ちなよるが更けた。
ボロ負けしたロクサンは「こんど五郎丸をやったらチョンボにする」。
おれはいってやった。「OKよ、もち。でもさ。六郎丸に七郎丸、はては百郎丸という戦法だってあるぜよ」
220円のブレンドは極まりない美味であった。生きていてえがった、ぐふ。
 



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1 コメント

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ありがとう (たにむらこうせつ)
2016-01-05 19:16:30
明けましておめでとうございます。
ご訪問ありがとうございました。

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