美容院へ行ってきました。

●髪、切ってきました。
私が行くのは、家から歩いて10分の所にある、“だいたい空いてる”美容院。
今日は珍しく、ちょっとだけ待ちました。

この美容院、美容師さんはひとりだけ。引っ越してきて依頼、どこへも浮気をせず、せっせと通っております。
通う理由としては、『家から近い。』『料金がべらぼうに安い。』そして、『..空いてる。』←これが一番かな。

●この美容院のすごい所はね、とにかく美容師が、無愛想。....オドロキますよ....。
美容院の、あの過剰とも言えるサービストークは一切なし。
こちらから話しかけないかぎり、会話の無い状態は延々と続きます。（大丈夫。聞いたことには答えてくれまさす。こちらから話題を提供すれば、それなりに会話は成立します。ハイ。）

●今日も今日とて....、
カウンターで、「今日はカットだけ、お願いします。」と客（私）が言うのに対して、返答はなし。
（あの瞬間だけで、帰ってしまう客がいてもおかしくありません。）
ま、私は常連で勝手を知っておりますから、無言のままで椅子に座って、無言のままでタオルを首にまかれて、「全体、２センチくらい短くしてください。」とお願いをする訳です。もちろん、そこでも返事はなし。そうして、事は粛々と進んで行く訳です。

●ハサミの音と、有線のBGMと、客の雑誌をめくる音だけが、店内に響いておりますと、とつぜん、けだるそうな声で「前髪は......？」
最初は、意味がわからず、「あ、....切ってください。」なんて、バカな事をいいかけたものですよ。

●カットの善し悪しは、店を出る時点では分からない、と、私は思っています。
１～２回、自分でシャンプーをしたあたりで、...実感する。
この無愛想な若い美容師さんは、そこさえ気にしなければ、お値段に見合う、というより、お値段以上の仕事をしてくれます。（モチ、超一流という訳にはゆきませんが。）ちょっと極端ですけど、見え透いたお世辞を聞かされ続けるよりも、まだ良いのかもしれません。

ただなあ、せめて、いらっしゃいませ。どうなさいますか？　はいわかりました。という、基本の言葉は常に使ってもらいたいものです。そして、笑顔。　
あの美容院に、笑顔があふれていたら、もうちょっと繁盛するんじゃないかと思うんですけどねえ。