
歳月を一緒に駆け抜けてきたコイツも、いまやご隠居さんだ。
ここ、部品棚の前が相棒の指定席。
いつもここで、こうして鎮座している。
自慢のごっついエンジンも、さすがに煤けてきた。
一切改造をしていないこのFXは、市場ではとてつもなく価値があるという。
売れば200万円を下らないとか。
でも売らない。
お金じゃない。
コイツは相棒だから。
相棒は、もちろん動く。
エンジンは一発。
OHしてからいくらも走っていないから、いつでも絶好調で走り始めるだろう。
走っていないけど定期的にエンジンを始動してカストロールRSを交換している。
ここ、マニアには、突っ込みどころだろう。
大学生のころからずっと、4輪用のカストロールRSを入れてきた。
だからこそ今日がある。廃車したことは一度もない。
いろいろ意見はあるだろうけど、自由にやらせてほしい。
俺の相棒だから。

タンクに埃が積もっている。昔なら考えられなかった。
雨でも乗っていた。アルバイトが忙しかったから。
ジジイになったらまた乗ろうと思ってる。
Z750FX。
ジジイにはぴったりな1台だ。
それまでは、埃をかぶりつづけるだろう。
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