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整備手帳  尾崎 剛と北海道の四季とオートバイ

カワサキ650RS W3のスカイブルーは
故郷・四国の夏の空色
いつまでも、19歳の夏を忘れないように

プレゼント

2014年09月24日 | カワサキ 650RS W3

きょう、大きな荷物が届きました。



わわわ!うれしい箱がいくつも入ってます!



650RSの新品ガソリンコック!



新品よりも新品な?完璧に分解清掃された650RSのキャブレター
これは極めて貴重品です。



当時物の純正、保存状態の良好なサイドカバーとオイルタンク 650 ROADSTAR のロゴ入り
現存数が少ないうえブルーは人気なので良品は滅多に中古市場に出てきません。



いい色です。



そして枕。
「ちがーう!」



双子のスカイブルー!



僕のタンクは、当時物の純正。当時のままの姿。



譲ってもらったタンクもこの通り!遜色ないです。
僕はやっぱり、W3のこの色が好き。


650RSW3で駈ける、これからの20年。
大学生のころ、欲しくて欲しくてたまらなかったこの1台で、僕は走り続けます。

ビジネスには神経をすり減らすけれど、仕事の合間にはW3があります。ビジネスとW3は、いつも一体。

そして、いつか、650RSが動かなくなったら、ビジネスはそろそろ引退の潮時かもしれません。
そんなジジイのために、動態保存されたZ750FXが僕の帰りを待っています。

まったく、ほんとうに、19歳から進歩していないけれど、
これはこれで、いいんだと思います。

これらの貴重な品々を譲ってくれた箱根の雷仙人さん、最高のプレゼントです。
どうもありがとう。



650RS W3 点火系メンテナンス ポイントを磨く

2014年09月23日 | カワサキ 650RS W3

さいきん調子悪いです・・・。

キック2、3発でエンジンは始動します。
でも、
でも、

ガガガガガガーーー
ギュルギュルギュル

バン!

バン!バン!
ギュゥゥゥゥゥゥ・・・・

プスン。

おいおい、腹の調子悪いんちゃうか?
と言いたいところです650RS。

これって、バックファイヤーっていうんでしょうか。
左だけ、マフラーから、バン!バン!という爆音。
そして赤い炎が、でます。

ああ、かっこいい!

たぶん、喜んではいけないんだと思います。(汗


エンジンが温まると左もいつの間にか正常に動き始めるのですが、
冷えたエンジンの始動時に決まって片肺になるのは、絶対おかしい。

始動時、どうやら左の火花が正常ではない様子。
これはまず、ポイントを掃除するしかないようです。

それでもダメならば、徐々に別を当たっていくしかないでしょう。

ポイントは消耗品。
定期的に掃除して、交換しなければいけないモノ。
ボクはプラグと同じだと思うようにしてます。



ここにポイントやガバナーを納める「コンタクトブレーカー」があります。(丸いもの)
たぶんこれがあるのはW3あたりが最後のモデルじゃないでしょうか。
埃などを嫌う部品なので圧縮空気で周辺をシューシューして綺麗にしておきます。



コンタクトブレーカーの蓋。ポイントの蓋と言ってもいいでしょう。
結構しょっちゅう開けるのでネジは固く締めすぎないように。



開きました。
周辺の赤いガスケットを傷つけないようにします。
オイルが溜まっていたりしたらガバナー周辺のガスケットを疑います。



磨くのはココとココ。矢印のところ。
噛み合わせを磨きます。


噛み合わせの部分、上も下も両面を平らになるよう磨きます。



2か所、あります。すでに噛み合っていて開いていない場合は、何かを差しこんで開くといいでしょう。
でも接点を直接押し開いてはダメですよ!

いろんな方法があると思いますが、ボクは細目の紙ヤスリを使っています。
薄いところに差し込むので、コレがいちばんやりやすいようなのです。
ただ、均等に平たんになるよう磨けているかどうかは勘によるところが大きいので、ちゃんとオートバイ屋さんで指導を受けたほうがいいと思います。

磨き終えたら、また圧縮空気でシューシューします。
特に、金属粉が出たと思われる接点はしっかり飛ばしましょう。
ガスケットを軽く拭いたら、ふたたび蓋を閉めます。



元に戻します。
あ~やれやれ。ホッとしました。


さあ、エンジンはかかるのでしょうか???

このあと僕のRSは一発で正常始動するようになりました。
走行中のミスファイヤもぐっと減りました。






650RS W3のブレーキ・キャリパーが!

2014年08月30日 | カワサキ 650RS W3

こちらは部品取り車です。
特に取り出す部品もないので専ら防錆に努めておりますが、きょうは引きずり気味のフロントブレーキをなんとかしようと思い、部品ガレージの奥から引っぱり出してきました。



ブレーキ液(フルード)を全部抜いてしまおうと思い、



チューブを繋いで、ドレンボルトを回すと、



ええええええええええええええーーーーーーーーーーーー!



どうなっとんねん!

とまあ、各所が腐食しまくりな部品取り車です。



では、ココから外してやろうと・・・。
う~む、悪夢ふたたびの予感。

結局どこのネジもビクともしないので、諦めてそのままバラすことに。



最初からこれでよかったような気がします。



苦労した末に入手したのはこれだけ。ブレーキパッドです。
まずまず良品です。(もちろんメーカー廃番です)

固まりかけていた右ディスクブレーキのブレーキパッドを取り外したので引きずりは解消されて、部品ガレージから引っ張り出すのもずいぶんと楽になりました。



きょうはきれいな空でした。



同じ色ですねー。



御苦労さまでした。











8月29日 夕焼け

2014年08月29日 | カワサキ 650RS W3

きょうも西の空が綺麗に染まりました。

昨日もきょうもずっと体が鉛のように重たくて
非常に疲れているのがわかります。
7時間眠っても取れない鉛のようなモヤモヤ。
これは肉体疲労じゃなくて心の疲労だとわかっていたので、
しんどいし、少しでも休みたいと思いつつ、
ちょっと無理をして夕方、オートバイで走りだしました。

久しぶりにレッドウィング・ブーツを履きました。
ほんとうはオートバイ専用のブーツがいいんだろうけど、
18歳のころからずーーーっと履いているので、この際だから穴があくまで付きあってやろうと思ってます。

カワサキはキック1発で始動しました。
エンジンの吹けあがりも上々。
加速も上々。
W3特有の強い振動が時速80kあたりからスーッと吸い込まれるように細かく砕けて、安定した一定の細動にかわります。

いい加速だな。40年前のオートバイとは思えない。

いつもの丘へ。
でも、日没にはタッチの差で追いつかなかった。

観光客が満足そうに思い思いの方向に散っていくのを眺めながら、
それでも幸せな気分になれました。

暮れていく空を眺めやりながら、
今年の夏も忙しくて、7月、8月と、ほとんど休まずに走り続けてきたので、
そろそろ休んでもいいかなー、なんて思ったり。

やっぱりオートバイいいな。来て良かった。
心が、スーッと軽くなったような気がします。

ところで。
「尾崎」というのは僕の旧姓で、22歳まで名乗っていた父方の姓です。
23歳で母方の旧家を継ぎ現姓になりました。

あの頃の心のままでありたいと思い、旧姓でこのブログを書いておりますが、
しかーし!
困ったことも。

22歳まで僕はタバコを吸っていたのですが、
カワサキで走ると、無性にタバコを吸いたくなるんです!
平素はほとんどそういうことなかったんですけどねぇ。

夕焼けに染まっていく空を眺めながら、
タバコを1本、煙をくねらせたい。

まさかまさかの、禁煙の闘い再びなのです。

写真は、上富良野の道。
この近くには友人がオーナーを務めるペンションがあります。
上富良野 ペンション風の道

僕の650RS W3は、加速するときババババンと弾けるような乾いた爆音を出します。

ペンションの前を通るときは、そんな排気音がお客さんの迷惑にならないよう、
アクセルを戻し減速して通過します。
厨房で忙しそうに働く友人夫婦が見えました。

よーし。

僕も、もうちょっと頑張ろう!





タンクキャップをモノキー化する

2014年08月25日 | カワサキ 650RS W3

本日いじったのは、奥のW3(マルーン)。部品取り車です。

8月も下旬になりました。
北西の冷たい風が吹くようになり、早や秋の気配が漂います。

僕の仕事も一段落したようで、ちょこちょことオートバイをいじる時間を取れるようになりました。



書類なし、鍵もない部品取り車。
鍵がなければタンクキャップも開くことができません。
破壊するのは簡単ですが、こうしてピンを押し出して抜けば、ちゃんと外れます。



慎重にシリンダーを分解します。
シリンダーのピンを1本抜くごとに、少しずつシリンダーが出てきます。
作業には精密ドライバーや安全ピンを使います。



分解完了。シリンダーのピンをすべて抜いて再び組み直します。これで同じサイズの鍵であれば回すことができます。
元のとおり収めます。
あなたのカワサキの鍵で開錠できることが確認できれば、モノキー化は完成です



さて、この部品取り車ですが、一見部品取り車には勿体ないようなんですが・・・。



こんなかんじだったり。(ミラーが折れてます!根部が腐食しまくりです!)



こんなかんじなので、やっぱり部品取り車なんですよね。

書類もありません。廃車証明もなく前オーナーも不明。
屑鉄か、バラバラになって部品として流通する予定だったものを引き取りました。
激安ですが、法律上もはや登録出来ませんから、車検を通して再び走り出すことのできない車両です。

そんなW3でも、僕のW3と一体になることで、
これから20年間、再び、一筋の風を吹かせることができるでしょう。

捨てる神あれば拾う神あり。
ふたたび命を!
走れ!650RS!