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実環境下の簡易流体計測とVisualBase(可視化と知的可視化)

実環境下の簡易流体計測と知識集約型可視化統合環境

流体情報学と協調的可視化

2008-03-01 10:12:35 | Weblog

日本機械学会年次大会(8月3日(日)~7日(木),横浜国立大学):
http://www.jsme.or.jp/2008am/
にて,下記のオーガナイズドセッションを企画しました.
J01 流体情報学と協調的可視化 (Fluid Informatics and Collaborative Visualization)
藤代 一成 (東北大),渡辺 崇 (名大) , 白山 晋 (東大) ,大林 茂 (東北大)

流体工学は長い歴史をもつ分野です.理論と実験(観測)が主流であったところに,コンピュータシミュレーションが持ち込まれたのが約50年前.10年くらい前からデータ同化を軸に実験と計算の融合が模索される中でHPC以外の情報技術の重要性が認識されるようになっています.その経緯は,「特集・流体情報と融合研究,日本機械学会流体工学部門ニューズレター2004年8月号」にあります.
http://www.jsme-fed.org/newsletters/2004_8/no5.html

そして,最近,ノウハウの蓄積・利用,機械処理援用など技術伝承や作業の効率化を主題とする研究が広まりつつあります.しかし,まだまだ研究者が少ないのが現状で,今後の展開が期待されるところです.


サイエンティフィックアート(2)

2008-02-23 11:45:09 | Weblog

昨年に引き続き
可視化情報シンポジウム(7/22(火)~23(水),工学院大学新宿校舎)
http://www.visualization.jp/event/detail/2008.html
のOS2 「サイエンティフィックアート」
藤沢延行(新潟大),白山晋(東大),井波真弓(白百合女子大)
にて講演を募集しています.
なお,可視化情報学会でのサイエンティフィックアートは,
http://www.vsj.or.jp/scivis/
を規範とするものですが,こればかりにとらわれることなく,工学と芸術の狭間のようなところに光を当て領域を拡大していくことも考えています.
コンピュータグラフィックスによる写実的表現もその一つでしょう.可視化した結果を美しいと感じれば芸術性が含まれることもあると思います.客観性が重視される結果の中に作り手の感性のようなものが含まれるということです.
また,技術計算の結果のデジタルコンテンツ化という観点も考えられます.
<参考資料として>
http://www.race.u-tokyo.ac.jp/~DVE1/temporary/temp2007external/tentative/DigitalContentSymposium2005sirayama.pdf
http://www.race.u-tokyo.ac.jp/~DVE1/temporary/temp2007external/tentative/Visualization200707EgawaShirayama.pdf

やはり,主観の存在と,相互作用が鍵になることは昨年来から明らかになってきたことです.がしかし,実際のところは,ボトムアップ的にサイエンティフィックアートという領域が形成されていくというところは変わっていないと思います.
是非,加担してください.


人間の直感的操作と標準化

2008-01-14 10:02:21 | Weblog

近未来の家電 ボタン、配線が消える!? タッチパネル、無線転送主流に(産経新聞) - goo ニュース
(↑リンク切れです.)
2008年1月の「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー」(CES)の報告記事でした.
インテルのモバイル端末,東芝の小型パソコン,サムソンのテレビの新しい入力デバイス(人の動きからの画像処理による入力),ソニーの無線転送付きビデオカメラなど.(2/22追記)

センサー技術の発展と普及,デバイスの低価格化がなせるものですが,まだインタフェースの面白さだけが注目されているように思えます.
生活の中に入ってくることを考えると,標準化を,ユーザーにまで拡げて,議論すべきだと思います.
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取り調べの可視化

2007-11-13 20:17:53 | Weblog
最近(といってもこの数年),可視化のトピックの中で話題になっているものに"取り調べの可視化"があります.
見えるようにすること(そのときの,あるいは過去の状況・状態を視覚情報として記録するという意味で使われているようです)で情報量は確実に増えます.その点では可視化の特性が活かされるといえます.
一方,見えてしまうことで失われるものがある,という点には留意すべきでしょう.例えば,クロースアップ・マジックというものを考えてみるとよいでしょう.真ん中に入れたトランプの札が上に持ち上がることは物理的には有り得ないわけで,もし見えていなければ物理の原理が優先され,正しく判断できると思います(タネがわからなくても).
"見ているもの以外の情報にも注意を払うこと",これは自然現象や技術計算の可視化結果においても同様で,見ているもの以外の情報を取得するための工夫がなされています.ただ,完全とはいえないので,"見ているもの以外の情報にも注意を払うこと"は,可視化結果を解釈する上で常に意識する必要があります.
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ネットワークの可視化2

2007-09-27 20:55:37 | Weblog

以前,ネットワークの可視化を集めたサイト:
http://vw.indiana.edu/07netsci/entries/
を紹介しました.我々のグループのもの:(9)と(10)の,(10)に関する論文が出ました.
M. Uchida, S. Shirayama: Formation of Patterns from Complex Networks, Journal of Visualization, 10.3, pp.253-255, 2007.
です.有り難いことに,(9)に関する問い合わせも多いのですが,現在原稿がほぼ完成,投稿の最終段階にあります.今しばらくお待ちください.


写実的可視化

2007-09-02 23:00:00 | Weblog

自然において見える(見えている)という状況の再現が可視化の一つの起源であるのですが,見えているものの背後の情報(見ているもの以外の情報)が取得できる,これが現代的な可視化の利点の一つです.
図(クリックすると拡大)はPEMから得られる可視化結果に渦度分布を色によって重ねたものです.対象は流れの中におかれた円柱まわりの速度と渦度場です.流れの様子(速度)とそれに対応する渦度(赤が反時計まわりの速度を誘起,青が時計回りの速度を誘起)が可視化されています.

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写実性(Photorealistic)

2007-08-25 20:40:41 | Weblog

Visualizationの和訳が「可視化」として定着したのは,実験における流れの可視化(Flow Visualization)からと言われています.実験の可視化は自然現象の観察が始まりとされています.
仔細はともかく,"見えないものを視る"ことが第一義とされる可視化が,自然において見えるという状況の再現が起源であることは興味深いのです.技術計算結果の可視化においても,写実性というものが重視されることがあります.図はその例です.急拡大管内流れ(左側の狭い方の入り口から流れ込んでいる)を,ピクセル露光法(Pixel Exposure Method)という方法で可視化したものです.

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CFD 1988-89 (Flow around a car configuration #2)

2007-06-03 11:03:37 | Weblog


詳細は,以下のものに.
Shirayama, S. and Kuwahara, K.: Navier-Stokes solution of the flow field around a complete automobile configuration, Proceedings of the 2nd International Conference on Supercomputing in the Automotive Industry, Minneapolis: A Cray Research, Inc. book, October, 1988, pp.293-304.
Shirayama, S. and Kuwahara, K.: Flow visualization in computational fluid dynamics, International Journal of Supercomputer Applications, vol.4, No.2, 1990, pp.66-80.


APCOM'07-EPMESC XI

2007-06-01 22:01:13 | Weblog

APCOM'07-EPMESC XI
http://www.apacm.org/apcom07-epmescXI/index.html
という会議(2007.12.3-6 at Kyoto)で,
Minisymposium:Physically-based Computer Graphics (#27)
Organizers:
Seiichi Koshizuka (The University of Tokyo)
Nobuatsu Tanaka (Ibaraki University)
Susumu Shirayama (The University of Tokyo)
を企画しています.アブストラクトの締切は7/1に延期されています.
是非よろしくお願いします.