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実環境下の簡易流体計測とVisualBase(可視化と知的可視化)

実環境下の簡易流体計測と知識集約型可視化統合環境

スリット光(シート光)の生成その2

2016-03-28 17:35:01 | Weblog

 まずは,赤色レーザポインタを8本使った試作機で可視化できるかを確認しました.フォグマシンから供給したトレーサを用い,シート光で形成された面を観察すると,流動を視認できるのですが,光量不足は否めませんでした.そこで,レーザポインタを16本にしたものを製作(これも西日本工業大学の高藤先生に依頼).

 写真中央下は,高藤研で製作した竹とんぼの発射台です(NHKの凄ワザに出たものの兄弟機).右上がシート光の生成装置.

 竹とんぼを回転させて可視化.写真は手持ちのデジカメで撮ったもので見にくいのですが,肉眼ではきれいに翼端渦が観察できました.現在進行中の実験で,まとめたものは後日学会で発表します.

 実環境下で従来法よりも安全なスリット光(シート光)の生成に目処が立ったので,流速計測へと進める予定です.トレーサをどうするかなどの課題は多いのですが,思い描いていたのものが一つ一つ具現化されていくというのはうれしいものです.


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スリット光(シート光)の生成その1

2016-03-28 16:39:43 | Weblog

 タフト法は流れの方向の取得を目的としたもので,タフト法から流速を取得するには色々と工夫が必要になります(鋭意努力中).一方,流速を取得する方法には様々なものが提案され,実用化されています.点ではなく領域を対象とした流速計測は,現在では粒子画像流速計測法(PIV)が主流になっています.
 ただ,PIVを実環境で用いるためには,いくつかの課題があります.その1つがスリット光(シート光)の生成です.通常は,強力なレーザ光からシート光を作るのですが,安全面での問題があります.我々のグループでは,低出力の複数の光源を回転させることでシート光(※スリットを介さず直接)の生成を試みています.試作機は,西日本工業大学の藤圭一郎先生に依頼して製作して頂きました.多謝です.
 はじめに概念図を.低出力のレーザーポインタなどを図のように並べて回転させるというものです.

 次に,実機製作のためにCADで設計.下図はレーザーポインタを固定する部分.

そして,試作機.3Dプリンタって凄いです.

 

 

 

 

 

 

 


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