○次元俳句029・反復02・正岡子規
○「いくたびも雪の深さを尋ねけり」(正岡子規01)
○季語(雪・晩冬)
【鑑賞】:なんと正岡子規の初登場です。ここは俳句分類の場ですのでどんなに大御所といえども順番はまったく関係ありません(^^;)。結核からの脊椎カリエスで病床に伏せている子規が外の雪の積もり具合を何度も何度も繰り返し尋ねています。
○正岡子規(まさおかしき)(1867~1902)
○好きな一句:「糸瓜咲いて痰のつまりし仏かな」02
○季語(糸瓜の花・晩夏)
【Profile】:愛媛松山生まれ。東大中退後、新聞「日本」に入社。日清戦争に従軍し発病。以後、病床にあって写生俳句を唱え、俳句の革新につとめた。1892年東京・根岸に居を移して俳句研究に没頭、俳句革新を志した。1899年に根岸短歌会を創立し、短歌の革新をも目指す。子規の主張「写生」は→高浜虚子・伊藤左千夫らに受け継がれ、後世に大きな影響を与えた。忌日季語は子規忌・糸瓜忌・獺祭忌(9.19)。
↓
正岡子規掲載句
03柿くへば鐘が鳴るなり法隆寺(柿・晩秋)〈特集94・地名(法隆寺)3〉2012/9/14
04黒キマデニ紫深キ葡萄カナ(葡萄・仲秋)〈色彩95・紫3〉2012/9/19
05冬ざれの厨に赤き蕪かな(冬ざれ・三冬)〈特集111・家屋(厨)10〉2013/1/11
06あたたかな雨が降るなり枯葎(枯葎・三冬)〈特集149・気象(雨)8〉2013/11/22
07毎年よ彼岸の入に寒いのは(彼岸の入り・仲春)〈五感166・寒感2〉2014/3/17
08夏嵐机上の白紙飛び尽す(夏嵐・三夏)〈特集226・言葉(紙)5〉2014/5/14
09鶏頭の十四五本もありぬべし(鶏頭・三秋)〈「鶏頭論争」の例句〉2015/7/14
10つり鐘の蔕のところが渋かりき(つり鐘柿・晩秋)〈五感250・味覚(渋い3)16〉2015/10/26
11紫のふつとふくらむ桔梗かな(桔梗・初秋)〈次元546・膨張3〉2021/8/29
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます