○五感俳句0310・聴覚078=静寂05・中村正幸01・2016-12-19(月)
○「絶海のしづけさにあり寒卵」(『絶海』2014)(中村正幸01)
○季語(寒卵・冬) 「ぜっかいのしづけさにありかんたまご」(「俳句界201406」より引用)【→五感俳句-索引1・索引2・索引3 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:寒の卵を前に俳人は深々と考える。作者はその曲線に遠く離れた波の静かな海を見ている。
「→塗椀に割つて重しよ寒卵」(石川桂郎)
「→てのひらを貫ぬいてゆく寒卵」(西山睦)
「→寒卵こつと頭蓋に打ち込めり」(小檜山繁子)
○中村正幸(なかむらまさゆき)
○好きな一句「人間の生死へ開けし白障子」(『絶海』2014)02
○季語(障子・冬) 「にんげんのしょうじへあけししろしょうじ」(引用同上)
【Profile】:1943年愛知県西尾市出身。1989年「寒雷」入会。→加藤楸邨に師事。1990年「寒雷」同人。2000年、愛知県西尾市で「深海」創刊主宰。1991年朝日俳壇賞受賞。1996年、「万物」により第3回文學の森大賞受賞。読売新聞「とうかい文芸」選者、現代俳句協会東海地区副会長。
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中村正幸掲載句
03箸置きに涼しく箸の横たはる(涼し・三夏)〈特集488・台所用具俳句1-7(箸置き)〉2020/7/19
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