●五感俳句0104・質感=軽03・榎本其角・2012-11-19
○「我ものと思へば軽し傘の雪」(榎本其角01)
季語(雪・冬)
湿った雪にはあるていどの重さがあるものです。この広大な地上のなかで、こんなにも狭い自分の肩に積もった雪です。雪の重さのなんと軽く感じることでしょうか。
○榎本其角(えのもときかく)(1661~1707)
代表句「越後屋に絹さく音や更衣」02
季語(更衣・夏)
江戸に生まれる。のち宝井を名乗る。14・5歳頃蕉門に入門。元禄(1691)年、『猿蓑』に序を草し、→松尾芭蕉の死にあっては『枯尾華』を刊行し、「芭蕉翁終焉記」を書いている。幼年から儒学を修し、医を学び、漢詩をなし、書は一家の風を示し、画は英一蝶に学んだ、多芸多才の人であった。赤穂浪士・大高源五との交流が有名。
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