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お気入俳人の俳句鑑賞します。
多側面から俳句を分類します。
俳句付きイラストを描きます。

■五感俳句508「大いなる池に日あたる寒さかな」(『癖三酔句集』1907)(岡本癖三酔)

2020-12-07 04:56:00 | 五感俳句

○五感俳句508・寒感8・岡本癖三酔01・2020-12-07(月)
○「大いなる池に日あたる寒さかな」(『癖三酔句集』1907)(岡本癖三酔01)
○季語(寒さ・三冬)【→五感俳句-索引1索引2索引3索引4索引5 →俳人一覧(うえくけこしすせそちつてとにぬねのはひふへほむめもゆ~)】

【鑑賞】:大いなる池は冬日の下に横たわる。しかし陽光に温かさは微塵もない。却ってその明るさが池の隅々まで寒気を際立たせているようだ。


岡本癖三酔(おかもとへきさんすい)(1878~1942)
○好きな一句「白い花が首を垂れて庭を冬にしている」02
○季語(冬・三冬)(「→齋藤百鬼の俳句閑日」より引用)

【Profile】:群馬県高崎市出身。→正岡子規門に入って俳句を始めた。子規没後→高浜虚子の俳諧散心に加わった。その後「ホトトギス」を離れ、→久保田万太郎・→大場白水郎らと親交し、のち『アラレ』『新緑』『ましろ』に参加、自由律に移行。資産家で生涯定職につくことなく、悠々と俳句に親しみ俳画をよくした。


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