俳句の箱庭
「箱庭へ風の粒子の粗く吹く」(透次)
◯浮かんだときが作るとき。作ることに無理はしないように。
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◯「俳句の箱庭」ヽ(^ι_^)ゞノ♪透次
●方法俳句401・不明26・岩本乾什1・2018-10-18(木)
○「稲妻やこぼれもの持つ長廊下」(『庭の巻』)(岩本乾什1)
○季語(稲妻・三秋)【→方法俳句-索引1・索引2・索引3・索引4 →俳人一覧(あ・い・うえ・お・かき・くけこ・さ・しすせそ・た・ちつてと・な・にぬねの・はひ・ふへほ・ま・みむめも・や~)】
【鑑賞】:ネットの辞書で調べると「こぼれもの【零れ物】」とは「①こぼれたもの。また、残りもの。②こぼれやすいもの。液体や、水分の多いもの。」とある。②と解釈すると、一体それは何か。器に盛られた汁物か。そうなると、長廊下を「こぼれもの」を運ぶ料亭の中居さんのお話なのか。瞬間の情景をとらえる「稲妻」が美しい。
●岩本乾什(いわもとけんじゅう)(1680~1759)
○好きな一句「雪解けや八十年の作りもの」2
○季語(雪解け・仲春)(→「おぎぶん電書館>辞世句五百吟」より引用※辞世句。自らを作り物の雪だるまに例えた。)
【Profile】:江戸時代中期の俳人。延宝8年生まれ。江戸新吉原の妓楼の主人。岩本子英に学び、死後→水間沾徳の門人。乾什座の祖。「カンジュウ」の読みも。