●色彩俳句0183・白036・緒方敬01・2014-07-16(水)
○「白蚊帳は牢のすがた端坐しぬ」(緒方敬01)
季語(蚊帳・夏)
「牢」は「ひとや」。白い蚊帳はまるで牢獄にいるような心もち。外からも透く白い蚊帳。見苦しくなく、端然と白蚊帳の真ん中に正座して最期を待つ心境です。→色彩俳句索引
○緒方敬(おがたけい)
代表句「今生はざんげよ妣へ蚊帳を吊る」02(※「妣(はは)」:亡き母)
1927年、福岡県出身。→石田波郷、→石塚友二、→岸田稚魚、→岡井省二に師事。1992年、「菜甲」創刊主宰。→俳人一覧(あ・か・さ・た・な・は・ま・や)
フォロー中フォローするフォローする